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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

試合のあとの交流

2017年04月04日(Tue) 07:40:46

サッカーストッキングの脚をさらして街を歩くのが、いつになく恥かしかったのは。
行き先と、そこで待ち受けることがぼくの脳裏を離れなかったから。
「よう」
途中でチームメイトに声をかけられてビクッとして、飛び上がってしまったのもそのせいだった。
チームメイトのタツヤは、サッカーストッキングだけでなく、全身ユニフォーム姿。
彼女のチカさんも、いっしょだった。
「これから行くの?俺、もう済ませてきたぜ」
やつの声色は、ちょっと自慢めいていた。
どうしてこんなことが、自慢の種になるのだろう?
タツヤの履いているサッカーストッキングのふくらはぎは赤黒く濡れていた。
チカさんのハイソックスは紺色だったから目立たなかったけど、やっぱり同じことになっているらしい。
そしてぼくも――吸血鬼の待ち受ける邸に出向いて、彼らと同じように咬まれてしまうのだ。

吸血鬼チームとの親善試合に負けたあと。
グラウンドの隅に集められたぼくたちは。
もういちど、親善を深める羽目になっていた。
負けたチームの子の血を吸うのが、彼らの愉しみだったから。
どさくさまぎれに、応援に来ていた女子たちも、やつらに食われてしまったのだ。
チームメイトの彼女も大勢来ていたが、そういう子は特に狙われた。
わざわざ彼氏のまえに連れてきて首すじを咬んで、それから地べたに転がして犯してしまうのだ。
ぼくの彼女の好子もまた、そのなかに含まれていた。

そんな体験を済ませた後で、どうしてユニフォームなんか着て、ヤツらに会えるというのだろう?
だのにヤツは、連絡を取ってきた。
ぼくの血を吸ったあと、すぐそばに好子を転がした相手だった。
「好子さん、身体空いてる?もし無理だったら、ヨウタだけでも来てよ。試合のときのストッキング、必ず履いてきてくれよな」
負けたチームの選手の脚に咬みついて、ストッキングを両脚とも咬み破ってしまうのが、
彼らはたまらなく、楽しいらしい。

「そんなにしかめっ面するなって。愉しんで来いよ。好子も連れてくればよかったのに」
ぼくは黙って、彼らとすれ違っていった。

「よくきたね。あがってよ」
彼女を連れてこなかったことを咎めもせずに、ヤツは朗らかに笑ってぼくを家にあげてくれた。
家人はだれも、いないらしい。
「お袋も妹も、病院行ってる。貧血症なんだ」
どういうことなのか、すぐわかる。
それときみは、セックスをしたことのある女とはだれでも、エッチをするって言ってたよね?
「聞きたいことが顔に書いてある」
ヤツはふふっと笑った。
「図星だよ。お袋はオレにとって、初めての女なんだ。恥ずかしいけどね」
照れくさそうに笑う顔つきは、話の内容はともかく、十代の普通の男子そのものだった。
若干、顔色が悪いのを覗けばの話。
「顔色が良くないぜ」
ぼくはさりげなく、指摘してやった。

「あんまり顔色が良くないとね、周りからヘンに思われるから。
 来週、親戚の結婚式に招ばれてるんだ。
 おやじの弟がお袋に執心でね。
 着飾ったお袋を抱く代わり、娘を襲わせてくれるっていうんだ。
 奥さんも来ればいいのにって言ったけど、どうなるかな・・・
 この間襲わせてもらったときは、ちょっとうろたえていたけどね。
 でも娘のことは叔母さんも賛成みたいだから、いずれ会えると思うけど」
親戚の家庭を崩壊させたことを、さりげない口調で語る彼。
しょせん彼とぼくとでは、役者が違うのかも。
「それで、正体をごまかすために血が要りようで、ぼくを呼んだんだな?」
「すまないね」
そのときだけは、彼は本気ですまなさそうな顔をした。

「いいよ。咬めよ。好きにすればいいさ」
ほとんど捨てばちになってあお向けになったぼくの足許に、
ヤツはそろそろと這い寄ってきた。
ぞくり・・・とした。
獣じみた熱い息が、サッカーストッキングを通して脛にふりかかる。
あ・・・と思ったときにはもう、咬まれていた。
ちゅ、ちゅうううう・・・っ
勢いよく血潮を吸いあげられて、ぼくは絶句した。
きのう呼び出された好子さんも、こんなふうに吸われたのか・・・
どす黒い衝動が、ストレートに股間を衝(つ)いた。
ぼくは思わずうめき声をあげ、のけぞっていた・・・

・・・・・・。
・・・・・・。

試合と練習のときにしか着ないユニフォームを身に着けて、
きょうもぼくは、街を歩く。
傍らに寄り添う好子さんとは、いまでも仲の良い恋人同士。
でも、だれもいないヤツの家の玄関をくぐると、ぼくたち二人はふたりとも、ヤツの奴隷になり果ててしまう。

先にぼくが、サッカーストッキングのふくらはぎを咬まれて血を吸い取られ、制圧されてしまって。
そのすぐかたわらで好子さんが、いつも学校に履いて行く紺のハイソックスのふくらはぎに、唇を吸いつけられてゆく。
もーろーとなっているぼくのすぐかたわらで。
ヤツは好子さんの制服を脱がせて、プリーツスカートの奥深く、たくましい腰を突き入れてゆく。
――もういちど、あの試合のあとの風景を視たいんだ。
そんなぼくの願いをかなえてやる・・・というずるいやり口で。
ヤツは公然と、好子さんをモノにする。
全身全霊こめてぶつけられる絶倫な精力に屈した好子さんがうめき声をあげるのを、
ぼくは制止することができない。
ぼくもさっき、彼女にお手本を示すようにうめき声をあげてしまっていたから。
これ見よがしに彼女を犯されて。
ぼくはその衝撃と昂奮さめやらぬまま、彼女を連れて家路をたどる。
気がつけば、途中で見かけたチームメイトに、堂々と声をかけることまで、できるようになっていた。
きょう出会ったテルカズは、血を吸われ始めたばかりのはず。
あいつ、きのうの試合のあと彼女を抱かれて、それを血走った眼で見つめていたっけ。
「よう。これから行くの?俺もう済ませてきたぜ。彼女も連れてくれば、よかったのに」
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