FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

気の強い女

2017年05月22日(Mon) 06:58:15

侮辱しないで。好き好んでストッキングを破ってもらってるわけじゃないのよ。
女は言葉で、抗った。
では、毎回真新しいのを穿いてきてくれるのは、どうして?
吸血鬼は舌なめずりをしながら、訊いた。
恥を掻きたくないからよ。
女はけんめいに抗いながら、答えた。
心意気はあっぱれだけど。俺はやっぱり愉しませてもらう。
男の言いぐさに、女は無言で目を瞑る。観念した――ということなのだろう。
好色な舌なめずりが足許の装いをいびつに皺寄せてしまうのを、
女は歯を食いしばって耐えていた。
許してほしい。
男は女の髪を撫で、それからおもむろに、ふくらはぎを咬んでいった。
すすり泣きの下、女の足許をしつような唇が這いまわり、ストッキングを剥ぎ破っていった。

抱きしめた女をちょっと放して、目と目を合わせると。
女は涙目で、「ばか」といった。
「たしかにばかです」
男は神妙な目で、女を見返した。
「まじめな顔しないで」
女はそういうと、目を背ける。
そむけられた首すじに魅入られるように、男の唇が女のうなじを這った。
至福のひと刻――
女は目を見開いたまま、男が自分の血を飲み耽るのに耐えていた。

一回だけぶっていい?
女の問いに男が頷くと。
女はばしぃん!と男に手ひどい平手打ちを食らわせて。
頬を抑える男に「これでおあいこね」と言い捨てて、きびすを返してゆく。
行きかけた女はふと立ち止まり、
「また来るから」
「明日」
「手かげんしてくれたしね」
思いつくたび切れ切れに追加される言葉は、言葉の主が意外にぶきっちょなのだと告げていた。
貧血がほどほどで済んだ証しに、女の頬はいつも以上にほてっている。
前の記事
奥さん、よくもつな。
次の記事
ひし形もようのハイソックス 2  ~相姦の巻~

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/3470-5a3fb1e6