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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

隣人にスポーツを習う。

2017年05月27日(Sat) 11:18:53

夫の趣味は、長距離走。
妻の趣味は、ゴルフ。
そんな活発な若夫婦は、隣家でひっそりと暮らす独身の初老男のことを、なんとなしに気にかけていた。
「あのひと、いつもひっそりと憂鬱そうに暮らしているわ。もっと明るく暮らすために、あたしたちが外での遊び方を教えてあげましょうよ」
妻の加代子の意見に、夫の雅哉もすぐ賛成した。
けれども男はかたくなに、夫婦の誘いに乗ってこなかった。
穏やかな陰性の男ではあったけれど、決して人あたりは悪くない。
先日も夫婦で外国旅行に出かけたときには、ペットの小鳥をそれは大切に扱ってくれたくらいだったから。
それで若夫婦は気をもんで、きっと彼にあったであろう暗い過去を忘れさせてやろうと、躍起になった。

以前からこの街に棲んでいる同僚が、妙な助言をしてくれた。
ハイソックスとかストッキングとか、長い靴下を履いて誘うと、不思議と乗って来るらしい と。
若夫婦は不思議な顔をしながらも、自分たちよりも初老男とつき合いの長いらしい同僚の助言を容れることにした。

さいしょに応じたのが、夫に対してだった。
初老男は、昏くなってからにしないかと誘い、夫もこころよく相手の希望を容れた。
暗がりのなかでのマラソンは、興味深い結果をもたらした。
そのうっそりとした外見に似合わず、初老男は見かけによらず敏捷な動きをみせて、
10km先のゴールには、初老男のほうがはるかに速く到達したのだ。
「すごい・・・ですね・・・」
息せき切ってゴールインした夫は、それからあとも息せき切る羽目になった。
夫が短パンの下に履いている黒のハイソックスに、初老男が欲情の色をみせ、唇を吸いつけてきたのだから。
気がついたときにはもう、身体じゅうの生き血を舐め尽されて、
若い夫は初老男の欲するまま、ハイソックスが穴だらけになるまで、咬み破らせてしまっていた。
初老男は、まるでとどめを刺すようにして、若い夫の短パンを脱がせ、交尾した。
あらゆる不道徳を身に着けた彼は、男色家でもあったから。

つぎの日の朝は、妻のゴルフのお伴だった。
夜遅くなって戻った夫はそのままベッドに入って眠りこけてしまい、妻に警告を与えることができなかった。
伸び伸びとプレーを楽しむ妻の後を、初老男は多少まごつきながらもついて回り、
18ホール終わったときには、あなたは素質がありますねというありがたいお言葉まで頂戴していた。
クラブハウスに戻って着替える前。
妻がショートパンツの下に履いていたグレーのハイソックスに、初老男が欲情の色を見せ、卑猥な唇を吸いつけてきた。
まるで無警戒だった妻は、小麦色に陽灼けした太ももを咬まれ、ハイソックスのうえからふくらはぎも咬まれていった。
グレーのハイソックスが真っ赤に染まるまでいたぶりを受けた女は、グリーンの片隅の木陰に倒れ伏して、
あとは男の思うままになっていた。
初老男は、まるでとどめを刺すようにして、妻のショートパンツを脱がせ、白日の下、その場で交尾した。
あらゆる不道徳を身に着けた彼は、ひどく女を好んでいたから。

スポーツを楽しむ夫婦は、夫婦ながら初老男を連れ出して、
昼間は彼らがスポーツを教え、
夜は男がふたりを奴隷にした。
それでも夫は、妻が犯されるのをのぞき見するのを悦んだし、
妻はそうした夫に自分の媚態を見せつけるのを愉しんでいた。

人間と吸血鬼。
相容れないもの同士のはずが、親しい交際を結ぶようになった。
お互いが得合う関係 というよりは。
吸血鬼が一方的に、彼らから獲るばかりであったけれど。
夫も妻も、彼との交際から何かを得たらしく、
むしろ新しい関係を悦んで受け容れていったという。
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輪廻 ~ある家族の年代記~
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この街に棲むようになった夫たちのための手引き。

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