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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ひし形もようのハイソックスを履く妹。

2017年07月24日(Mon) 07:10:47

ひし形もようのハイソックスを履いた脚をバタバタさせながら、
妹が吸血鬼に抑えつけられて、首すじを咬まれてゆく。
発育の良い小麦色の首すじに突き立てられた牙で、クイッと咬まれた瞬間、
小さな唇からアアッ!と声をあげて、妹はバタつかせていた脚を引きつらせた。

きゅう、きゅう・・・ごくん、ごくん・・・
吸血鬼は喉を鳴らして、妹の生き血をむさぼるように飲み耽ってゆく。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
ひし形もようのハイソックスの脚を再びバタつかせながら、援けを求める声を聞き流し、
吸血鬼が獲物にかぶりつく有様を、ぼくはばかみたいにボーっと眺めてしまっていた。

部活が終わったあと、練習用の無地のストッキングから、わざわざ新品の試合用のストッキングに履き替えて。
白地に赤のラインの入ったストッキングの上から唇を這わされて、
リブ編みのナイロン生地の舌触りを、くまなく愉しまれたあげく――
むき出された牙で、がぶりとやられてしまう。
いま、ぼくのひざから下を覆っているストッキングは、わざとしみ込まされた血に、真っ赤に濡れて、
ぬらぬらと生温かく、ぼくの足許にへばりついている。

母の生き血を欲しがって、なおもしつこく下校のあとをついて来た吸血鬼は、
通りがかった妹に、目をつけた。
ミニスカートの下に履いたひし形もようのハイソックスに目がくらんで、
しきりにあの子はどこの子だ?とぼくに訊き、
「妹だよ」
言いにくそうにそういうと、それはいたって好都合!とばかりに、妹のあとを尾(つ)けて、家のなかにまであがり込んできたというわけだ。

「お兄ちゃん、この人だれ?」
怪訝そうな妹に。
「あんたの血を吸いに来た」
男はこれ見よがしに牙をむき出して、本性をあらわにする。
えっ?えっ?どういうことっ??
両手で口をふさいで戸惑う妹は、伸びてきた猿臂をかわし、
家じゅうを逃げ回る。
楽しい鬼ごっこの始まりだ。
ひし形もようのハイソックスの脚を追いかけて。
やつはわざと手かげんしながら、妹を追い詰めていって。
さいごに抱きすくめたのは、本人の勉強部屋だった。
「キャーッ!」
身を揉んで振り離そうとするさいごの努力を押し切って、
そのままたたみの上へと、抑えつけてしまったというわけだ。

「助けてっ!助け・・・」
妹はとうとう声を途切らせて、ウーッとうめいて白目をむいた。
男は妹のうえから身を起こし、ククク・・・ッと、意地悪そうに笑う。
これからが、お愉しみタイムなのだ。
やつはそろそろと起こした身体を、こんどは大の字になった足許へとかがみ込ませてゆく。
ひし形もようのハイソックスの舌触りは、いったいどんなふうなのだろう?
這わされた唇から洩れるくちゃッという音が、忌々しいほど嬉しげだった。

う~ん・・・
妹が正気づくのに、たっぷり30分はかかっていた。
そのあいだじゅう、やつはご熱心にも、しつこくも。
ひし形もようのハイソックスのふくらはぎに、くまなく唇を這わせつづけて、
妹の履いている靴下に、いやらしいよだれをなすりつけてゆく。
「エエのう・・・エエのぅ・・・オイ、数雄。きょうの獲物は愉しいのぅ」
やつが恥知らずにもくり返すうわ言に。
ぼくも恥を忘れて聞き入っていて。
気の強い妹が、それとは気づかずに、自分の履いているハイソックスを吸血鬼の意地汚い欲情のまま愉しまれてしまっている風景を、ただぼうっとして、眺めてしまっていた。

ハッとわれにかえった妹は、這わされる舌の感覚に、キッと目線を自分の足許に転じた。
あっ!という表情を泛べると、咎めるようにぼくをにらんで、歯を食いしばって、脚を男の猿臂から引き抜こうとする。
彼女が正気にかえったタイミングは、最悪だった。
まだ失血から回復していない妹は、ひし形もようのハイソックスの舌触りを、愉しませつづけるしか手がなかったのだから。
やがて男はふたたび牙をむいて、妹の強いまなざしをくすぐったそうに受け流しながら、
ひし形もようのナイロン生地ごしに、牙をズブズブと、埋め込んでいった。
アアアアッ・・・
妹は、悲痛な声をあげて、痛そうに眉を寄せる。
けれどもそれはさいしょに咬まれたときよりも、たんなる痛みとは違う感情を滲ませていた。
「痛み」をうわまわったのは、、「羞ずかしさ」。
そして、妹の本能は、正しかった。
やつの術中にひき込まれかけた妹は、なおもしつように足許をいたぶろうとする吸血鬼をまえに、
知らず知らず脚をくねらせて、やつの吸いやすいように、脚の向きを変えてやってしまっている。
身近な人が、洗脳される――
母さんが初めて襲われるのを目にしたときに感じた、あの後ろめたい従属感を。
ぼくは再び、ゾクゾクと。
震えあがってつま先立つほどの歓びを、身体じゅうにみなぎらせていった。

ふくらはぎに、むこう脛に、足首に。
くまなく吸いつけられる唇は、妹の血をたっぷり吸って、
妹はすでに相手の下心をじゅうぶんに察しながらも、
気に入ってもらったひし形もようのハイソックスを愉しませつづけてしまっている。
背後のドアの向こう、母さんが身を忍ばせてきたのにも、気づかずに。

ぼくの耳もとで、母さんが囁いた。
「ゆう子まで、襲わせちゃったの?」
「やつのほうで、勝手に目をつけたんだ」
「相性なのかね・・・」
呟く母さんに、
「相性なんだろうね・・・」
呟きかえすぼく。
気丈な母さんが、やつの気配を察して真新しいストッキングに穿き替えているのを、ぼくは見逃さなかった。
「ゆう子が気絶しちゃったら、あとで母さんの部屋に来るように言って」
言い残した足音が、ぼくの背中に遠ざかってゆく。
抱きすくめられたまな娘が、クスクス、へらへらとくすぐったそうに笑いながら。
自分の身体をめぐるうら若い生き血を、いまは惜しげもなく振る舞い始めたのを見届けたうえで。
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