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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

親友の吸血鬼に、「きみの彼女を襲いたい」とせがまれたとき。

2017年08月23日(Wed) 08:11:21

「田村の血を吸いたいんだけど」
親友の垣本にそういわれて、ぼくはドキリとした。
吸血鬼と人間とが同じ学校に通っているうちの高校では、垣本が吸血鬼だということはみんな知っている。
クラスの女子もなん人か、垣本に血を吸われているらしい。
だれとだれがだれの相手をしているのか・・・クラスのみんなはなんとなくわかっていても、決して口に出したりはしない。
どこか、男女の関係のようないかがわしいものを、みんな本能的に感じ取っていたから。

その垣本が、同級生の田村まよを襲いたいと、ぼくに相談を持ち掛けてきた。
どうしてぼくに?
それは、まよがぼくの彼女だって、みんな知っているからだ。

きのう下向したときにたまたま見かけたまよに発情して、危うく襲うところだったという。
というか、いままでの場合だと、確実に襲ってモノにしているはずのシチュだった。
でも彼がそこをこらえたのは、まよがぼくの彼女だと知っていたから。
「リョウジにだまってヤるの、良くないと思ってさ」
彼はそう言ってぼくのことを気遣ってくれたけれど。
ぼくはそれに対して、どうこたえればよいのだろう?
ただ・・・誰もが知ってる事実として、入学以来ぼくは、彼に血を吸わせてやっていた。

「垣本に血を吸わせてやってくれないかな」
翌日の放課後、ぼくは垣本と連れだって、まよのことを誰もいなくなった教室に残して、そんなことを言っていた。
まよの反応は、意外にノーマルなものだった。
「え・・・垣本くんに血をあげるの?リョウくんも、たしかそうしているんだよね」
体育の時間とかに、ぼくのことを呼び止めて、グランドの隅で短パンの下、ぼくの太ももを咬んでいるのを、
まよはなん度となく目にしている。

まよの脚に咬みつきたいんだって
まよの履いているタイツを、びりびり咬み破りたいんだって。
Hだよね?イヤだよな?
ぼくはいつしか、まよと垣本の仲を隔てたい気分になっていたけれど。
まよは薄っすらとほほ笑みを浮かべると――
黒タイツの脚をスッと、垣本のほうへと差し伸べてしまったのだ。

タイミングを合わせたように、そう、絶妙のタイミングで。
垣本のやつは、まよの足許にかがみ込んで。
まよのふくらはぎに、唇を吸いつけていた。
いつも、ぼくの履いているハイソックスを咬み破るときと同じように――

ちゅうっ。
唇が音を立てて擦りつけられる。
咬まれた瞬間。
まよはさすがに、ウッとうめいて目を瞑る。
長いまつ毛がピリピリと、ナーバスに震えた。
ちゅうっ・・・ちゅうっ・・・ちゅうっ・・・
重ねられてゆく吸血の音に、ぼくは本能的にうっとりとなる。
まるで自分が吸われているときみたいに。
まよの様子はと見ると、まよもウットリとした顔つきになって、
ところどころ咬みついてくる垣本が、脚を吸いやすいようにと、
黒タイツの脚をくねらせて、向きを変えてやっていた。
え。そんなことまで・・・
戸惑うぼくはそれでも、垣本が自分の彼女の血を吸い取るのを、やめさせることができなかった。
血を吸い取られてゆくまよの、ウットリとした顔つきから、目が離せなくなっていたのだ。

処女の生血をことのほか好む彼らは、吸血相手を軽々しく犯したりはしない。
でも、セックス経験のある女性は別だった。
げんに垣本は、うちに遊びに来た時に、母さんのことを襲って血を吸って、
腰を抜かして見つめつづけるぼくの前、母さんのスカートを腰までたくし上げて、
グイグイと力強く、征服してしまったくらいだから。
母さんを目のまえでモノにされたぼくと、垣本との力関係は、そのときから決定的に変わっていた。
でも彼は、あくまでぼくの意思を尊重して、決してぼくのことを貶めたりはしなかったし、
ぼくも彼の意思を尊重して、中学に通うようになった妹を呼び出して、セーラー服姿で襲わせてやったりしていた。

いずれ、まよとぼくとは、結ばれるだろう。
けれどもそれから少しだけ間をおいて、垣本もまよのことを犯してしまうのだろう。
その時まよは、いまみたいにウットリとした顔つきになって、
ぼくは目の前で犯される恋人の横顔を、やはりぼう然として、見守りつづけるのだろう。
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