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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

「こんどは、お友だち連れてきてあげるね」

2017年10月14日(Sat) 07:48:21

放課後の教室で、澪(みお)は吸血鬼に襲われていた。
首すじを咬まれ、しつように吸血されて貧血を起こして、
教室の床にひざを突き、制服のスカートのすそを乱してうつ伏せに倒れ込んだ。
さいしょは忌まわしかった、血を吸われるという行為が。
だんだんと澪の理性を侵食して、快感を植えつける。

いまはもう・・・
血を吸い取られることが、快感になってきた。
素肌を牙に侵されることに、小気味よささえ覚えていた。
血潮が傷口を抜けてゆくときのむず痒い疼きが、むしょうに嬉しくなっていた。

さっきから。
男はしつように、澪の脚を咬んでいる。
紺のハイソックスを履いたふくらはぎを、それはいとおしげに撫でさすりながら。
欲情のおもむくままに、ふくらはぎのあちこちに牙を食い入れて、咬み応えを愉しんでいる。
愉しまれている。
そうとわかっていても、やめさせることはできなかった。やめさせようとも思わなかった。

うつ伏せの格好のままでは、自分の足許をどんなふうに苛まれているのかは見えなかった。
澪の想像のなかで、
彼女のひざ下をぴっちりと引き締めていたハイソックスは、見る影もなく咬み破られていた。
ほとばされた血潮はしなやかなナイロン生地にぬらぬらとしみ込んで、濡れ濡れになっていた。
けれどもそんなことさえが、むしょうに心地よい。小気味よい。

教室の窓に夕闇が迫るころ。
吸血鬼はやっと、澪のことを解放した。
「気が済んだ?」
澪は自分でもびっくりするくらいサバサバとした口調で、吸血鬼にいった。
吸血鬼は黙って頷いた。
「あたしの血、美味しかった?」
吸血鬼はまたも、黙って頷いた。
「黙ってちゃ、わかんない」
澪はしつこく応えをねだった。
吸血鬼は少女の耳もとに唇を寄せて、
「あんた、処女だな?」
とだけ、いった。
澪はプッとふくれ面をつくって、
「あたし子供じゃないもん」
と小声でいった。
「そのうちわしが、大人にしてやる」
「いやらしい」
口を尖らせる少女の首すじに男はもういちど唇を這わせ、喉を鳴らした。
「いや・・・死んじゃう・・・」
「また来てくれるね?」
「たぶん・・・」
澪は教室の隅に目線を迷わせながら、つづけた。
「こんどは、お友だち連れてきてあげるね」

この教室は、魔の教室――
そう呼ばれていると知ったのは、澪の血をたっぷりと吸い取ったこの憎らしい吸血鬼の口からだった。
そして、この教室に澪のことを呼び出したのは、いちばん親しいクラスメイトだった。
裏切られた――というさいしょの思いはすでに消えて、
他の子も、巻き込んじゃおう――という危険な思いつきだけが、彼女の胸の奥を駆けめぐっている。
だれが良いかな。美那子ちゃんかな、香織ちゃんかな。
そういえば、ここにあたしを誘った加奈は、あたしと同じ黒髪のセミロング。
そういう子が好きなのかな。
だったら明日誘うのは――優奈で決まり。

澪はちょっぴりだけ伸びた犬歯を唇の端に押し隠して、吸血鬼にバイバイをした。
「お友だち、連れてきてあげる」
澪はもういちど、男に囁いた。
男はくすぐったそうに笑みを浮かべ、少女の囁きに応えた。
きっと夕べ、加奈のやつあたしを紹介するって約束をして、こいつの笑みをもらったに違いない。
ちょっとだけ心が疼いたけれど。
親から受け継いだたいせつな血で彼の渇きを潤すことがもう、快感になってしまっていたから、
むしろ明日の想像をするだけで、身体じゅうがくすぐったくなってくるのを感じるだけだった。
加奈はこの教室に来なかったけど。
あたしは優奈のことを、ちゃんとここに連れてきてあげよう。
そしてあの子がかわいい顔に翳りをたたえて、うら若い血潮をたっぷりと吸い取られてしまうのを、小憎らしく笑いながら見守ってあげよう。
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