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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

「ひとの女房を〇しやがって!」

2017年12月03日(Sun) 09:05:06

飲み友だちの吸血鬼が、俺の妻を襲った。
やつは襲った獲物の生き血を吸い尽さない代わり、
自分の餌食になった女が気に入ったら犯していく習性をもっていた。
幸か不幸か、やつは妻のことを気に入ってしまった。
妻の生き血を吸い取ったあと、欲望のままにしたたかに犯して、たちまち飼い慣らしてしまっていた。

やつが妻を襲って犯したあと、いっしょに飲んだ時、俺は思わず毒づいた。
「人の女房を犯しやがって!」
「すまんすまん」
やつは頭を掻き掻き素直に詫びて、憎めないテレ笑いを泛べて、
おかげで俺の怒りの矛先はあらぬ方へとつんのめって、行くあてをなくしてしまった。
いつものテなのだとわかっていながら、俺はちょっと毒づくだけで、やつのことを勘弁してしまっていた。
「けどお前の奥さん、いい女だったな」
やつがふと洩らしたひと言が、なぜか俺の胸をずきん!衝いて、
秘めていたマゾの血を沸き立たせてしまった。

やつと妻とはしばらくの間好い仲で、
時折俺の目を盗んではラブホテルにしけ込んで、吸血プレイを楽しんでいた。
たまには俺の留守中家にあがり込んで、したたかに吸血して、したたかに犯して、夫婦のベッドを汚していった。
そんなことを逐一知ってしまったのは、やつが俺にはわりと忠実で、妻との逢瀬を遂げるとちゃんと報告してくれるからだった。
もちろん――いつだか恵んでやった俺の血の味から、マゾの気配を察してのことに違いなかった。

やつと妻との仲は、近所でも評判になるほどだった。
けれどもやつのことだから、きっと妻にはすぐに飽きてしまって、
妻は捨てられてしまうだろうと、俺はたかをくくった。
案の定、やつはひと月と立たないうちにべつの女とつるみはじめて、妻とは疎遠になった。
そのあとやつといっしょに飲んだ時、俺は思わず毒づいた  
「人の女房を捨てやがって!」
「どっちがいいのだ?」
やつは困惑しながら、俺に訊いた。
知るもんか・・・とそっぽを向きながら、俺はそれでも妻が寂しがっていると教えてやっていた。

寂しがりな妻は、いちど男を識ってしまうともうとめどがなくなって、
こんどはべつの男とつるんでいた。
相手の男は真人間で、俺とは違ってエリートのサラリーマンだった。
悪いやつでは決してなかったけれど、俺はやつにかたき討ちを頼んでいた。
やつは妻の浮気相手の奥さんに手を出して、したたかに血を吸い取っていた。
それなりに気に入りもしたらしくって、ことのついでに犯していった。
「女房の浮気相手の奥さんまで犯しやがって!」
とは、さすがの俺も言わなかった。

妻が間男と浮気をしているあいだ、やつは間男の奥さんのところに入り浸って、
妻のときと同じように、飼い慣らしてしまった。
「なんだか食物連鎖みたいだな・・・」
俺がそんなふうに愚痴ると、やつは面白そうにふふふと笑った。
妻が間男に誘惑されて、その間男の妻がやつに生き血を吸われてゆく――
もちろん最下位は、俺の占める場所だった。
そのことがひどく俺のプライドを傷つけて、なおかつ俺のマゾ気質に火をつけていた。

幸か不幸か、夜のベッドで俺が独り寝することはめったになかった。
だってふたりとも、妻といちゃいちゃしているところを、やたら俺に見せたがるやつらだったから。
妻もまた、退屈することはなかった。
吸血鬼、人間の間男、俺と、三人の男の相手をしていたから。
間男のエリート・サラリーマンは、自分の妻が吸血鬼に犯されていると知って、
ひどく心配をして、ついでに嫉妬までして
――自分が人の妻を抱くのはよくて、自分の妻が他人に抱かれるのは良くないというのだから、勝手なものだ――
やつと仲が良いからという理由で、ひともあろうに俺を相談相手に指定してきた。
俺はお人好しにも、やつの相談相手になってやった。
「どうせなら、愉しんじゃえばいいじゃないか」
間男氏はびっくりして、俺を真顔で見つめた。
恥かしいことを口にした後顔をまともに見られるのは、けっこうキツいものだと、ちょっとだけ後悔したけれど。
やつは「そんなものなのかな」といって、お代を二人分払って居酒屋を後にした。
目のまえの男が、妻を自分に寝取られているとも知らないで(実はよく知っているのだが)、真顔で相談に乗ってくれたことに対する、きっと罪ほろぼしだったのだろう。

数日後。
間男氏は晴れ晴れとした顔をして、ふたたび俺の前に現れた。
「あんたの言うとおりだったよ。嫁を犯されるところを視るのって案外、感じるものなんだな」
自分が犯した女の亭主と飲むというサディスティックなことに歓びを感じる男が、
妻を目のまえで犯される光景に絶句する歓びに目ざめた瞬間だった。

ご機嫌で俺と別れた間男氏は、またもお代を二人分払ってくれた。
まったく、エリートってやつは、羽振りがよくって妬ましい。
ところがこの話に間男氏の話さなかった尾ひれがあることを、後日やつから聞いて知った。
やつと意気投合した間男氏は、目の前で自分の妻を抱いてもらい、
うっとりとなった自分の妻に、こんどは己自身がのしかかっていったという――
吸血鬼にすっかりたらし込まれていた間男氏の奥さんはなかなかの賢夫人でもあって、
夫と情夫とを同時に満足させるためとても熱心に振る舞ったという。
尾ひれはまだまだ、続いていた。
昂奮冷めやらぬ間男氏は、自分の奥さんが気絶するまで、
熟れた人妻の生き血を気前よくやつに寄付した後で、
俺のいないわが家に押しかけてきて、二人で妻のことまで輪姦していったというのだ。
「人の女房をまわしやがって!」
とは、さすがの俺も言わなかった。
そのときにはもう、極彩色に彩られた淫らな妄想が、俺の頭のなかを駆けめぐってたのだから――
妄想のなか
妻は吸血鬼の好みに合わせ、見慣れたよそ行きのスーツを着込んだまま、
ふたりの男相手に組んづほぐれつの凌辱プレイに、心ゆくまで耽り抜いていた――
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