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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

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卒アルに夏服で載った私  K学院中学校 2年E組 福野香織の場合

2018年02月26日(Mon) 07:40:30

卒アルに載る写真を撮るタイミングは、とても早い。
なにも2年の冬に撮ることないじゃない。
ほかの子以上にそんなふうに思ったのは。
私がそのころ、学校に通っていなかったから。
クラス全員の撮影には間に合ったけど、お友だち同士のページの写真では、
私はみんなといっしょには写れなくって、切り抜きの形で混ぜてもらった。
それもみんなとは違う、夏服の写真で――

ちょうどみんなが先生の構えるカメラに向かってピースサインをしている頃、
私は病院のベッドで、赤ちゃんを抱っこしていた・・・

さいしょの出逢いは、とつぜんだった。
学校帰りの夜道で待ち伏せしていたそのいけない小父さまは、
父よりずっと年上のはずの、その小父さまは、
ずっと私の帰りが遅い日を待ちわびていたのだと、あとで教えてくれた。
提げていた学生鞄を振り飛ばし、けんめいに逃げたはずの私は、
獣のようにすばしこい小父さまの動きのまえにはなすすべもなく、
すぐにセーラー服の襟首をつかまえられて、首すじをガブリ!と咬まれてしまっていた  

ちゅうちゅう・・・ちゅうちゅう・・・
ひとをこばかにしたような、血を吸い上げる音を耳にしながら、
私は気が遠くなって、その場にひざを突き、四つん這いになり、
とうとう我慢できなくなって、仰向けに倒れてしまった。
セーラー服を汚したくないのだ――小父さまはすぐに、私がなんとか身を支えようとした理由に気づいてくれて、
倒れる瞬間地面と私の背中の間に腕を差し入れて、支えてくれた。
その代わり、もっと強く抱きすくめられて、私はしたたかに血を吸い取られていった。

K学院の子だね?
制服見れば、わかりますよね?
私はすねて、そんな答え方しかできなかった。
つねに礼儀正しく――を教えている校風に逆らってしまったことをとっさに恥じたのが相手に伝わったのか、
「そんなことまで気にするなんて、あんたは優等生なんだな」とだけ、小父さまは言った。
K学院の制服を着た子なら、ほかにいくらもいるじゃない――
私はとっさに、そう思った。
清楚な校風で知られたわが校でも、パンクな子たちはいくらもいる。
どうしてよりによって私なの?
わざわざ私に目をつけて、何カ月も前から血を吸いたいのを我慢して、帰りの遅い日を待ったという小父さまを、私は烈しい視線で睨んでいた。
「そう睨まんでくれ」
小父さまはそういって、もうひとしきり私の血を吸うと、
「献血に感謝する」といって、昔語りを手短にした。
「きみのお母さんも、K学院だったね?」

母は17の夏、制服姿の帰り道を、この小父さまに襲われた。
じたばたと手足をばたつかせて抵抗したけれど、手近な草むらに引きずり込まれて――
いちおうは都会といわれるこの街でも、昔はそんな草むらがあったんだ・・・
あたしはぼんやりとした横っ面を向けたまま、母の身に起こった手荒な初体験の話を、聞くともなしに聞き入ってしまった。
「あんまりよかったので、つい本気になった。それがきっかけで、あんたが生まれた」
え・・・?
ということは、私と小父さまとは、血のつながった親子?
目を丸くする私に、小父さまは言った。
そのとききみのお母さんには、つき合っていた男子がいた。
本当はその子に処女をあげたかったので、お母さんはひどく悔いていた。
けれども、その男子は物わかりの良い子だった。
お母さんのことが本気で、好きだったのだろう。
わしがお母さんの血を吸うことも、お母さんがお腹に宿したきみを生むことも、承知してくれたのだ。
わしは、後継ぎが欲しい。
きみのご両親が、きみの弟さんを生んだようにな。
でもわしの後継ぎは、実の娘と交わることで、初めてできるのだ。
小父さまは――お父さまと呼ぶべきなのかもしれないけれど――は、じいっと私を見た。
しんけんな眼だった。
「わかった」
私はぽつりと、そう言った。
どうしてそんなに物わかりがよかったのか、今でもよくわからない。
もういちどのしかかってくる小父さまを、拒もうとする代わりに
合服の袖を通した腕を小父さまの背中に廻して、小父さまを迎え入れていた。
丈の長いスカートをたくし上げるのに、小父さまはちょっとだけ手間取ったのを、なぜかよく憶えている。
いちどまくり上げてしまうと、小父さまは私のパンツを引き裂いて、むき出しの男性のシンボルを、やはりむき出しにされた私の太ももの間に、強引に突き刺してきた。
首すじを咬まれたときと似た快感が、私を貫いた――
結局私は、夜が明けるまで小父さまの相手をして、最後は悦び合い愉しみ合ってしまっていた。
帰りの遅い私を心配して、母がやって来たのを私は知っている。
でも母は、物陰に隠れて初めてセックスに夢中になってる私を見ると、
そして私の相手を見ると、
ホッとしたような諦めたような顔をして、回れ右をして戻っていった。
それ以来。
私は毎日のように小父さまのお邸に伺って、
セーラー服で良い。いや、セーラー服が良い。
という小父さまにせがまれるまま、
母校の制服を辱められながら、小父さまに服従する歓びにめざめていった。

母が従兄との縁談を持ってきたのは、そのころだった。
お式は、高校を卒業してからでいいから。
その子のことは、だいじょうぶ。
だって、小父さまが引き取って下さるのだから――
初体験ばかりか、子供まで生んだ身体を、従兄のマサハル兄さんは、お嫁さんにしてくれるのかしら?
なにも知らないマサハル兄さんがかわいそう――
そんなふうに思いかけた私のことを、母はたしなめた。

男のひとは、黙りとおしたほうが良い人と、なにもかも打ち明けたほうが良い人とに分かれるの。
お父さんは、何もかも知っているけれど。
姉さん(マサハル兄さんのお母さん)も、何もかも知っているけれど――
マサハルはどうかな?
いっしょに研究してみようね。
「ウン、そうするね」
思わず答えてしまっていた、私――
うふふふふふっ。
母の白い顔が、悪戯っぽく笑う。
私も母の笑いに応えて、母譲りの白い頬を、楽しげにゆるめていた。


あとがき
登場人物や団体名等はすべてフィクションです。
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K学院中学校 2年E組 仁藤真奈美と安西優子の場合
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コメント

アップされてから、何度も何度も読ませていただいています。
妊娠・出産と言う想定外の展開に、流石柏木さんと感じています。
みんな可愛い顔していても、色んな人生歩んでいるんですね。
by ゆい
URL
2018-03-01 木 02:58:08
編集
ゆいさん
若すぎる出産というテーマで描いたのは、もしかすると初めてかもしれません。

このお話は、ヒロインがいろんな表情をするので、それらを逐一思い浮かべながら描きました。
実際には初体験でノッてしまう女の子はそうはいないかもしれませんが、そこは妄想の産物ということで。
なんとなく、良い子はまねしてはいけないお話になってしまったような気がしますが、
気のせいでしょうか?
気のせいではないのでしょうか?
^^;
by 柏木
URL
2018-03-08 木 22:35:32
編集

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