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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

前作の、多少誤解を交えた要約 ~一期一会~

2018年05月29日(Tue) 07:55:31

人間と吸血鬼が共存する街に、一人の学校教諭がいた。
教諭の教え子の一人は吸血鬼で、教諭の夫人に恋をしていた。
想いが高じて病になった彼のため、教諭は夫人を見舞いにやらせたが、
それは結果的には、最愛の妻に対する教え子の道ならぬ恋を成就させることになった。
有夫の婦人を吸血の対象とするとき、彼らはほとんど例外なく、肉体関係まで結んでしまうからである。
教諭夫人は、夫の身体しか識らなかった。
そして、夫に命じられるままにその教え子のために献血に応じ、その流れで凌辱を受けてしまう。

教諭夫人は、自分のことをものにした教え子に付き添われて帰宅したが、夫にすべてを告げた。
夫人は涙ながらに、
「操を奪われて悔しゅうございますが、若い男の身体を識ってしまった身です、どうぞ離縁してくださいまし」
と願ったが、教諭の容れるところにはならなかった。
教え子が彼からその妻を奪う意思を持っていないこと、恩師の名誉を守ろうとしていることを確かめると、
教諭は二人の仲を許容して、むしろ逢瀬を重ねることをすすめたのだった。
教え子の性癖を薄々知りながら、みすみす夫人を見舞いにやらせてしまった以上、
ふたりを結び付けたのはむしろ自分自身なのだと自覚していたからである。

夫人にも、いなやはなかった。
さいしょに挑まれたときには、うろたえながらも夫の教え子の衝動を食い止めようとした彼女だったが、
破れた洋服を気にかけて夜の闇を待つあいだ、すっかり打ち解けたセックスを交し合ってしまっていたのである。
教え子でもある吸血鬼は、恩師が離婚することを望んでいなかった。
同時に、彼女のことを、恩師の妻のまま辱めつづけることを願っていた。
教諭は、いびつな愛に目ざめた二人の願望を、好意的にかなえたのだった。

教諭が二人の逢瀬を三日に一度に限ったのは、過度の失血が夫人の健康を損ねることを気づかったためである。
そして彼の教え子は、許された権利を遠慮なく、限度いっぱいまで行使した。
事前に来訪が告げられているときには、教諭は妻と教え子とを二人きりにさせてやるためにわざと外出することが多かったが、
吸血鬼が衝動のままに息せき切って前ぶれなく現れたときには、そうはいかなかった。

教諭夫人は夫の目のまえで息荒く抱きすくめられ、装った清楚な衣装もろとも辱められていった。
吸血鬼に接するときに彼女が身なりを整え清楚な服装で装ったのは、決して相手の気を引くためではなく、
自らの品格を守ろうとするためだったが、むしろ逆効果だった。
初めての来訪のときスーツ姿で訪れた夫人の、ひざ下丈のスカートから控えめに覗くストッキングに包まれた脚に吸血鬼は欲情し、見境なく襲いかかったのだ。
さいしょの逢瀬以来夫人は、「品格を守るため」と言いながら、若い愛人の気を引くために装いはじめている自分に、気がついてゆく。

やがて夫人の衣装は少しずつ入れ替わって、
真っ赤なスリップや黒のストッキング、
ときには濃紺のストッキングで娼婦のように毒々しく染めた足許を、
ほんのすこしだけためらいながらも、夫の教え子のまえにさらすようになってゆく。

お茶を嗜む教諭夫人は、情事の現場と化した離れの茶室で、情夫にお茶を振る舞った。
そして、求められるままに着物をはだけて、わが身をめぐる生き血も、同じくらい熱意をこめて振る舞っていった。
一期一会。
ふたりは時には教諭を交えて愛し合い、今しかないひと刻をせつじつに過ごしたのだった。

やがて教諭の教え子たちが成長すると、交代で母校に勤めるようになった。
彼らは教諭夫妻が二人きりでいられる時間を作るため、
身代わりに自分の妻たちをかつての幼馴染に引き合わせることになる。
吸血鬼はクラスメイトたちの若妻の生き血に酔い痴れて、
一人また一人と、こぎれいな装いを持ち主の血潮で染めていった。
若妻たちは、いちど首すじにかぶりつかれてしまうと、唯々諾々と彼の意のままになって、
家事や育児の合間を縫って、彼専用の娼婦へと堕落していった。

それでも教諭夫人との交際は絶えることがなく、
彼女が奥ゆかしい老婦人となってのちも、
夫の目を憚り、ときにはあべこべに見せつけながら、
奥深い情を交し合いつづけたのである。


あとがき
要約というには長すぎますね。^^;
前作では、夫は不慮の災難の用に妻を襲われていますが、
本作では、ある程度見越したうえで愛妻を吸血鬼にゆだねる感じになっております。
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