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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

伯母の生き血を狙う甥

2018年06月03日(Sun) 09:06:34

晶恵伯母さんの血を吸いたい。
甥のケンゴがそういったと、義弟のタカヒロがわたしに告げた。
タカヒロとケンゴは、吸血鬼の親子。
もともとタカヒロはわたしの幼馴染で、年ごろになってから妹に近づいた。
色気づいてくると、こんどは母にまで近づいた。
わたしは中学にあがるまえから彼に血を吸われていたから、それがふつうだと思い込んでいた。
妹婿になったタカヒロは、わたしたちの隣に住んで、
以来日常的に、母のところに夜這いにやって来た。
色気づくと、自分より年上の女を欲しがるのは、どうやら父子で似たらしい。

妻の晶恵も、タカヒロの身体を識っている。
わたしと結納を済ませた晶恵をタカヒロが見初めて、
処女の家に生き血が欲しいとねだられたわたしは、晶恵を引き合わせてやって、
まんまと晶恵の生き血をせしめたタカヒロは、
嫁入りまえの晶恵の身体に、男の肉体を教え込んでしまっていた。
以来ふたりの関係は、途切れたり続いたり。
そこに、タカヒロの息子が色気づいて、晶恵に色目を使うようになったのだ。

晶恵はおしゃれなワンピース姿で義弟の家に招ばれていって、
帰りはわたしの運転する車内で、赤黒いまだらもように染められたワンピース姿で、あらぬことを口走っていた。
世代はくり返すらしかった。
以来ケンゴはわが家に夜這いをするようになって、
わたしは真夜中の散歩に、街をさまよった。
ケンゴよりすこしだけ年下の息子は、自分の母親が首すじを咬まれ犯されるのを、
物陰から胸をドキドキはずませながら、のぞき見するようになっていた。

どうしてそんなに協力的になれるのかって?
いちど、熟れた女の生き血の味を覚えてしまうと。
相手がそれを獲ることでどれほどの満足を得られるのかわかってしまうから。
だからわたしは、彼らが求めるときには進んで、自ら協力者になり下がってゆく。

――あの子ったら、食べ盛りなのよ。もう貧血・・・
妻はそんなふうに愚痴りながらも、今夜もこぎれいなワンピース姿で、義弟と甥のためにおめかしをする。
――伺うときにはきちんとおしゃれしなくちゃね。競争相手が多いもの。
   なにしろあの子ったら、担任の先生も同級生の女の子も、たぶらかしちゃっているんだから。
うそぶく妻の肩を抱いて、わたしは今夜もハンドルを握る。
彼らの獲物の送り迎えをするために。
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