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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

白人男性に愛された妻

2018年06月04日(Mon) 07:28:19

海外旅行で泊まったホテルで、妻の美香は外人男性のトムに見初められて、
招かれた3人きりのパーティーの席、酔いつぶされたぼくの目のまえで、
トムに迫られた美香は犯されていった。
それが、ぼくたち3人のなれ初めだった。

服をはだけられながら、
スカートをたくし上げられながら、
ストッキングを引き裂かれながら、
落ち着いた色合いをしたルージュを刷いた唇を吸われながら、
きちんとセットした栗色の髪を振り乱しながら。

ぼくだけのものだったはずの乳房を、揉みくちゃにまさぐられつづけて、
唇と唇との淫靡なせめぎ合いに自分のほうから応えつづけて、
白く輝く皮膚を持った獣の臀部が沈み込んでくるのを、大胆に開いた股間の奥に迎え入れつづけて、
逞しい腰の強引な上下動に、さいしょは無理強いに、やがて積極的に、動きを合わせつづけて、
逞しい獣にのしかかられた美香は、華奢でちいさな身体の獣になって、渾身のテクニックで応えてゆく。
ぼくたちだけの秘密だったはずの、あのテクニックが、白人男性にも通用するのだと知って、
なぜかむしょうに、嬉しかった。妻を犯されている真っ最中なのに。
こうして、ぼくだけのものだったはずの美香は、めくるめく陶酔のなかに、堕ちていった――

日本人のミセスはこんなふうに、夫以外の男とも寝るのか?
トムの問いは、まじめだった。
すべての日本女性の名誉にかけて、ぼくはノーと答えた。
美香もまた、そんなことないわ、と、応えた。
そして一言、つけ加えた。
貴男のことが、好きになってしまったからよ――と。

でも、タカシのことも失いたくないの。
私にとっては優しい夫なの。
だから犯された私が応えてしまっても、許してくれるの。
さいごのところだけは少し違う――そう言いかけたけれど、うまく言葉にできなかった。
もしかすると美香のいうことは少しも違ってなくて、図星を指されたのかも知れなかった。

旅先にいる間だけの恋人関係を、ぼくが認める。
和解はそれだけで、成立した。
あなた、ゴメンね。
美香は深い瞳でぼくを見つめた。
Thank you,Taka.
彼は屈託のない目で、ぼくに感謝をしてくれた。
そして無償で捧げられた東洋人の人妻の肉体を心から愛する行為に熱中をした。
夫の目のまえであることもはばからずに。
それが、夫の好意に応える最善のやり方だといわんばかりに。

MIKAをボクの部屋で独り占めにしたい。今夜だけでもかまわないから――
彼の切実な願いを、ぼくは好意的にかなえてやった。
彼の部屋に送り出した美香は、返してくれると約束された午前2時きっかりに、ぼくの部屋に戻って来たけれど。
なにか言いたそうにもじもじするのを、ぼくはすぐに感づいていた。
もう少し、逢っていたかったんだろう?
図星を指された美香は、恥じらうように下を向いてしまった。
けれども声は、彼女が取り繕おうとした慎みを、みごとに裏切っていた。
「・・・・・・だめ?」
別れを強く惜しみながらも美香を時間どおりに帰してくれたファインプレーに、
約束の時間を朝まで延長するというファインプレーでぼくは応えた。
Thank you,Taka.
彼の心のこもった感謝は、ぼくの胸を居心地よくくすぐった。

朝を迎えると。
美香はすっかり、心のなかを入れ替えていた。
彼とぼくとが、どちらも居心地よく過ごせるように。
ぼくだけに向けてきた無邪気な視線を、美香はトムにも向けるようになって、
ぼくの尖った視線もはばからず、小娘のようにはしゃぎながら、彼の抱擁を受け容れた。
外人のまえで日本人が洋装でキメる――というだけでも、時には十分媚びにつながることを、いやでも思い知らされた。
けれどもそんな状況に、だれよりもぼく自身が、胸をズキズキと昂らせてしまっていた。
二人は笑いさざめきながら言葉を交わして、
気が向くとぼくのほうを、同意を求めるようにふり返って、
ぼくが無言のまま頷くと、手を取り合って隣の寝室のドアを開いて、
半開きのままのドアの向こう側、睦まじくまぐあい合った。
そんなふたりを、開け放たれたドアの向こう側から、ぼくはドキドキしながらのぞき見するばかりだった。
すっかり呼吸を合わせ合ったふたりは、夫の目にも似合いのカップル。
均整の取れた逞しい身体に組み敷かれたぼくの美香は、
華奢な身体に精いっぱいの熱をこめて、彼の欲情に応えてゆく。

そんなふうに、あのおとなしい美香が、夫であるぼくを平然と裏切ることが、
裏切っておいて「ゴメンね」って、嬉しそうな上目づかいでほほ笑むことが、
いつも以上にかわいくみえた。
そして逞しい肢体の持ち主の白人男性が、ぼくの愛妻を獲物に選んだことが、
一日じゅう飽きずに妻の身体を獣のように力強くむさぼり、溺れてくれることが、
ぼくにはなぜか、誇りに思えた。

まるで彼の好みに合わせるように洋装でキメて、
彼の前に出てウットリとほほ笑む美香は、
大柄な白人男性にたわむれかかられて、
華奢な身体つきにまとったブラウスをはぎ取られて、
きゃあきゃあとはしゃぎながら押し倒されてゆく。

足許にしゃぶりつけられる貪欲な唇に、
きちんと装われたストッキングを蹂躙していくことが、
逞しい手にブラウスをはぎ取られて、奴隷にされていくことが、
どうしてこんなにも、胸をズキズキさせるのだろう?

ホテルのプールサイドでは、
恋人のように寄り添う彼と美香とが佇む風景が、毎日のようにみられた。
美香はとっておきの水着を身に着けて、彼専用のファッションショーをくり広げて、
色とりどりのビキニを着けた華奢な肢体に、彼は欲情もあらわに乱れかかった。
だれもいない真夜中のプールは、
逞しい白人男性と華奢な東洋人の人妻の、痴態の場と化した。
人妻が旅先で恋に落ちて、国境や肌の色を越えたアヴァンチュールを愉しむことは、思っよりもありふれていたらしくって。
夫連れで来た女性客と単独の男性客とがプールサイドを並んで歩き、
人目がなくなったのを見はからって、目だたないようにひっそりとキスを交わすのも、
だれもいない隙に熱情もあらわに抱き合うのも、
ホテルの従業員たちは、見て見ぬふりをしてくれた。
ふたりとつかず離れずの距離を保っている夫が、彼と自分の妻との熱々な様子に不平を慣らさないのを、不思議そうに盗み見ながらも。

どこにも観光に出ないうちに、一週間が過ぎた。
けれどもぼくたち夫婦にとっては、それで十分だった。
美香は外人男性のベッドの上での優しさを。
ぼくは愛する妻をほかの男に愛し抜かれる歓びを。
しっかりお土産に持ち帰るのだから。
こんどは観光に来ると良い。
別れぎわトムはそういって、再来を期待した。
ぼくはぼくで、彼女一人でも行かせると約束をした。
出来れば二人で来てほしいな。
きみにも見せつけたいからね――と、トムはイタズラっぽくウィンクをした。
そうね、見せつけちゃいましょう――小鳥のようにさえずる妻が、心からいとおしかった。
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