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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ウチに棲む女たちは、全員網タイツです。

2018年06月28日(Thu) 06:38:18

ウチに棲んでいる女どもは、全員網タイツですよ。
母に姉、それにわたしの妻の3人です。
3人とも未亡人なので、いつも喪服で暮らしています。
喪服にはふつう、黒のストッキングを合わせます。
でもある時期から、彼女たちは3人とも、黒のストッキングを脱ぎ捨てて、網タイツになってしまったんです。

え?わたしの妻も未亡人というのはおかしい、ですって?
わたし・・・死んでいるんです。吸血鬼に血を吸われて。
表むきは病死になっているのですが、ほんとうは・・・エエ、こうしてちゃんと、生きています。
全部吸い取られた生き血を戻してもらって、半吸血鬼として暮らしているんです。
生き血を戻してもらう代わりに、妻を性奴隷として差し出しました。
妻も納得づくで、夫の仇敵に抱かれています。
毎晩のように抱かれているので、きっと愛されているのでしょう。
自分の妻が魅力的な女性として愛されていることについては、夫としては満足を感じます。

この街が吸血鬼と共存する街とは知らないで。
事業に失敗してすべてを失ったわたしは、夫婦でここに流れてきました。
そして、この街でさらにすべてを喪うことになったのです。
わたしは夜の通りでたまたま遭遇した吸血鬼――実は妻目あてで夫のわたしを待ち伏せていたのですが――に襲われて、
その場で生き血を一滴残らず、吸い取られてしまいました。
彼はわたしの血も美味しかったと言ってくれます。
それは、せっかく捧げた血液ですから、不味いと言われるよりは幸せなことだと感じます。

お通夜の晩、こんどは妻が襲われました。
喪服妻の黒ストッキング姿に、彼が魅せられてしまったからです。
借金取りから逃れて隠れ住んでいる身の上、身内は呼ぶことができませんでした。
それでも周囲のものたちは総出で妻を援けてくれていました。
弔問客を送り出してひとりになった妻のもとへ、彼はやってきました。
夕べわたしの身体から吸い取った血を、口許にあやしたままの姿で――
妻は声をあげ、抗議し、夫を返してと泣き叫び、
しまいに抱きすくめられて、わたしのときと同じように、首すじを咬まれてしまいました。
妻は夫の血を吸い取った男の喉の渇きを紛らわせるため、その身をめぐる血潮を提供させられる羽目に遭ったのです。
失血のあまり目まいを起こし、黒のストッキングのひざ小僧を床に突いてしまうともう、彼の思うままでした。
うつ伏せに横たわる妻の足許に這い寄って、ふくらはぎを、太ももを、足首を、あちこち咬んで血を吸い取っていったのです。
妻がみすみす、ストッキングをブチブチと破られながら吸血されてゆくのを、わたしはありありと記憶しています。
ひつぎの中でもわたしには意識が残っていて、
妻が彼の恋人にされてゆくいちぶしじゅうを、見届ける羽目になりました。
けれども、妻が第二の結婚を遂げるのを見届けることができたのは、いまでは得難い経験だったと感じています。

全身の血を漁り取られたわたしのために、妻は夫を生き返らせてほしいと、新しい愛人に願いました。
犯されてほかの男のモノにされてしまった後も、妻はわたしのことを愛してくれていたのです。
――ご主人が生き返ったら、ご自分の愛妻が吸血鬼相手にむざむざとむさぼられてゆく日常を見せつけられる羽目になるのだが。
彼は妻にそう警告しました。
けれども妻は、いいました。
――私を守ることのできなかった主人に、見せつけてやりたいんです。
妻は、わたしのすべてを心得ていたと感じています。

ふたたび血液を注入されて生き返ることのできたわたしは、彼の申込を受け容れて、妻を彼の愛人として提供することに同意しました。
毎日のように逢いに来て、三日に一度は妻の生き血を吸って、愉しんでゆくのです。
彼は自分が妻に逢いたいと感じたときにやって来るので、わたしの在宅中でも構わずに、我が物顔で妻に接するのです。
そういうときにわたしは、隣室から様子を窺うばかり。
立ち去ることも許されず、妻がわたしの目を気にしぃしぃ抱かれてゆくのを、強制的に見せつけられるのです。
けれども――自分の愛妻がヒロインのポルノビデオを目にすることのできる夫は、まれだと思います。
わたしは、彼が妻を愛し抜いていくことに、感謝の気持ちを感じています。

夫婦ながら奴隷になったわたしたちは、もっと血が欲しいとせがむ彼のため、姉夫婦を招ぶことにしました。
そして、密かにこの街を訪れた姉夫婦もまた、都会の生活を放棄することになるのです。
さきに義兄が生き血を吸われ、それから姉が襲われました。
義兄は薄れゆく意識と戦いながら、迷惑だ・・・迷惑だ・・・と、呟きつづけていました。

義兄と姉の弔いに、両親を招ぶことにしました。
喪服姿でかけつけた母に、彼はぞっこんになりました。
そして驚くべきことに、父に向って母への気持ちを告白し、交際を希望していると告げたのです。
いちぶしじゅうを聞かされた父は、立派でした。
娘も息子も血を吸われ、その血が気に入ったというのなら、きっと家内の血もお気に召すことだろう。
永年連れ添った妻を売り渡す気にはなれないが、きみとの交際を勧めてみよう――と応えたのです。

さいしょのうち母は、息子と娘を牙にかけた吸血鬼など、仇敵ではありませんか・・・と、父の言を肯んじなかったそうです。
けれどもすべてを支配されてしまったことは認めざるを得ず、
くり返される娘の不倫を娘婿に償わなければならないこと、
くり返される嫁の不倫を認めて、わが身で手本を示さなければならないことを自覚して、
自ら夫のために数十年秘めつづけてきた素肌を、忌むべき吸血鬼の毒牙にさらすことを決意したのです。
父が望むなら――と、さいしょは嫌々咬まれていった母でしたが・・・
ひと晩で、堕ちてしまいました。
女の操というのは、あっけないものです。
いえ、たとえ夫のいる身でも、ほかの男に捧げた操は、もうその男のものなのでしょう。
わたしは、女3人が彼の気に入ったことに、満足を感じています。
そのうち2人は血のつながった母や姉であり、もう1人は他ならぬ最愛の妻だからです。

不治の病にかかっていて、余命いくばくもないと宣告されていた父は、自ら望んで吸血鬼に首すじをゆだね、
血液を全部吸い取らせていきました。
けれども彼は、わたしが尊敬している父を、母が愛している夫を、死なせることを好みませんでした。
――きみも息子や婿どうよう、最愛の妻が辱め抜かれるのを愉しむ余生を送るがよい。
重々しくそう告げた吸血鬼の宣告に、父は神妙に聞き入っていました。
そして母のことをふり返ると、淡々と言ったのです。
「今夜からは、喪服の下に彼のお好きな網タイツを穿いておやり」
それ以来――3人の未亡人は、喪服の下に網タイツを穿くようになったのです。

かっちりとした礼装の下、網タイツに毒々しく染められた脚を連ねて、
未亡人たちは吸血鬼の邸を訪れます。
吸血鬼の正体を受けた夫たちは、自分の妻を清楚に装わせて帯同し、すすんでその欲情にゆだねるのです。
吸血鬼は彼一人のときもあれば、3人の女のために3人で待ち受けていることもありました。
いずれも彼の気の置けない仲間たちで、自分の愛するものを躊躇なく委ねることのできる間柄のようでした。
大理石の大広間のうえ、喪服を着崩れさせながら悶え始める女たち――
自宅の畳の上で悶えるその姿とはまたひと味ちがった趣があるのです。

かりに事業が成功していたら、借金が無かったら、この街を訪れることはなかったことでしょう。
けれどもわたしは、この街を訪れたことを後悔していません。
父も、義兄も、きっとそう思っていることでしょう。
もっとも義兄は、さいしょに襲われたあの夜以来、妻を襲われるたびに「迷惑だ、迷惑だ」とくり返していますが・・・

いかがですか?貴男もこの街にいらっしゃいませんか?
なにも知らない奥様を連れて・・・
貴男が奥様ともどもたどられる淪落の通が、貴男にとってもっともふさわしいと、強く感じるこのごろです。
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