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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

紳士用ハイソックスと光沢ストッキング

2018年06月28日(Thu) 07:02:46

バブルのころ、OLたちは毒々しい光沢を帯びたストッキングを脚に通し、
男たちはストッキング地のハイソックスにくるぶしを染めた。
娘たちは気に入った男ができると躊躇なく処女を捨て、
男たちはそんな若い女たちを物色して、自分の嫁にしていった。

華やかな巷のネオン街の片隅にひっそりと棲みついていた吸血鬼は、
そんな女や男たちが迷い込んでくるバーのなか、自らの餌を物色した。

不思議な趣味だね。
男はそう言って、舌なめずりをくり返す吸血鬼の前、スラックスをたくし上げた。
筋肉質の彼の脛は、なよなよとした薄地のナイロンに青黒く染められていて、
その筋肉のおりなす陰影が、淫らな翳をよぎらせている。
吸血鬼はもういちど舌なめずりをすると、
自分のためにあらわにされた男の足許にかがみ込んで、
薄地の靴下のうえから、これ見よがしに舌をなすりつけてゆく。
透きとおるナイロン生地は繊細なしわを波打たせて、
男は苦笑しながら辱められてゆく自分の足許をじいっと見つめた。
ぴちゃ・・・ぴちゃ・・・
意地汚い音を立てながら男の足許は卑猥なよだれに濡れてゆき、
やがて突き立てられた牙に冒されて、薄い靴下はブチブチと鈍い音を立てながら、咬み破られていった。

女はそのかたわらに立ちすくんで、いちぶしじゅうを見守っていた。
緋色のタイトスカートの下は、肌色のストッキングに覆われていて、
薄暗い照明が照り返して、つややかな光沢を放っていた。
高貴にも淫靡にも映る輝きだった。
だらりと長く伸ばした黒髪は、肩先の張った流行のデザインの派手なスーツにしなだれかかり、
普通のOLとは思えないけばけばしい匂いの香水が、女の首すじにまとわりついていた。
男が献血を終えて、ぐったりとなってしまうと、吸血鬼は男の足許から顔をあげ、女を視た。
女は男の婚約者だったが、すでに何年も前に男以外の男性を相手に処女を捧げていた。
後ずさりするスーツ姿を抱きすくめると、吸血鬼は素早く唇を女の首すじに這わせて、カリリと咬んだ。
あっという間の出来事だった。
ちゅー・・・ちゅー・・・
女の生き血はその持ち主の体内から、小気味よい音を響かせて奪われてゆく。
彫りの深い顔だちに泛べる憂いは、若い血を辱められることへの悔い?それとも、喪われてゆく血液への哀惜?
きっとその両方なのだろう。
女は惜しみなく自らの血を捧げると、男の傍らに突っ伏した。
四つん這いになった足許に吸血鬼が這い寄って、さっき婚約者にしたのと同じように、
自分の穿いているストッキングに舌を這わせるのを、唇を噛んで見おろしていた。
吸血鬼は咎めるような女の目もはばからず、女の穿いているストッキングを波打たせ、くしゃくしゃになるまでいたぶり尽し、しまいにがぶりと喰いついて、毒々しい光沢を帯びたナイロン生地を、咬み破っていった。

女に対する行為は、もちろんそれだけでは済まされなかった。
ジャケットを脱がせ、ブラウスとスカートを戦利品にせしめてしまうと、
ブラジャーの吊り紐を引きちぎって、胸をあらわにする。
とっさに抱きかかえる細腕を虐げるように抑えつけて、あらわになった乳首を唇に含んでいった。
失血でわれを忘れた男は、自分の未来の妻と決めた女が吸血鬼の手ごめにされて犯されるのを、
女が夢中になって、腰を振りながら応えてしまってゆくのを、血走った眼で追いつづけていた。

静かになった男の足許からは、濃紺の薄地のハイソックスが引き抜かれ、
放恣に開かれた女の下肢からは、ぎらぎらと輝くストッキングがずり降ろされる。
2足の靴下を丁寧に結び合わせると、吸血鬼はそれをむぞうさにポケットに押し込んで、立ち去った。
夜明けになるとたぶん、我に返った男は起き上がり、女を抱き支えながら家路につくのだろう。
そしてふたたび、このバーのくぐり戸を押し開くのだろう。
もちろん、未来の妻である彼女を連れて。
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