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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

夫婦の生き血と地酒

2018年09月05日(Wed) 07:30:12

あー、地酒が旨いや。
引っ越してきたばかりの田舎町の夜、そんなのん気なことをほざいていたら。
せっかくだから、嫁さんも呼んだら?
と誘いをかけてきたのは、馴染みになったばかりの白髪頭の村の衆。
さっそく妻を呼び寄せた。
妻も呑ん兵衛だったから。

一時間後。
あー、あんたらの血は旨いや。
ぶっ倒れた俺たち夫婦を見おろしながら、そんなのん気なことをほざいていた。
この村が吸血鬼の棲む村だと初めて知ったときには、もう遅かった。
男が俺の首すじに埋めていた牙を引き抜くと、
吸い取ったばかりの血がたらたらと垂れた。
それからやはり首すじから血を流している妻のほうへと這い寄って、
淡いグリーンのスカートから覗いたふくらはぎに、ぬるりと舌を這わせていった。
肌色のストッキングを波立てながら、ぱりぱりと音を立てて咬み破って、
キウキウと音を立てて、妻の生き血を吸い取った。

 すまんのう。しきたりでの。
 初めてモノにした人妻さんとは、仲良くなることになっとるんじゃ。
 あんたの前じゃ気の毒じゃから、向こうに連れてってからするでの。
男は申し訳なさそうにそういいながら、
傍らで大の字にぶっ倒れている妻の腕を引っ張って、
半開きのふすまの向こうへと、さも重たそうに、引きずっていった。
全身から血を抜かれた俺は、身じろぎひとつできないままに、
処刑場に引かれてゆく妻の足許を見送っていた。

ようやく血の気が戻って這い寄った、ふすまの向こう。
妻はとっくによみがえって、素肌をピンク色に染めて、男とまぐわい続けていた。
はあっ、はあっ、はあっ・・・
せぃ、せぃ、せぃ・・・
髪を揺らし、腰を振り、目もとを蒼白く輝かせながら。
さいしょは強いられていたはずのセックスを、恥を忘れて歓びはじめていた。

朝になって、ふすまの向こうから男に伴われて現れた妻は、
はだけたブラウスを気にかけながらも、男のほうをふり返り、
ぱしぃん!と一発、平手打ちをくれた。
 帰りましょ、あなた。
女はそういって俺を引き立てるようにして起こして、そそくさとパンプスにつま先を突っ込んでいった。

それ以来。
週末には男の家に夫婦で招ばれて、酒を酌み交わす日常が始まった。
酔いつぶれたぶっ倒れた俺の目のまえをはばかって、
妻はふすまの向こうへと引きずられていって、
俺はそろそろと這い寄って、妻が地元の男と仲良くなるのを、見物して愉しんでいた。
別れぎわにはいつも、妻は男の頬ぺたに平手打ちを食わせて、
 帰りましょ、あなた。
といって、俺の手を引いて家路をたどるのだった。

妻は絶対、怒っていない。
その証拠に、男の招きを受けると必ず、小ぎれいな服に着替えて、
肌色、黒、ねずみ色と、色とりどりのパンストを脚に通しすのだった。
――男の舌を愉しませるために。

あんたら夫婦の血は、やっぱり旨い。
男は今夜もほくそ笑んで、俺に囁く。
あんたの血はマゾの味がするな。そこを見込んで誘ったのじゃよ――と。
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