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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

吸血私娼窟~息子たち~

2018年09月08日(Sat) 06:22:26

ぼくのママを抱いたんだろう?
ツヨシの眼差しはまっすぐだった。
洋司は無言で肯いた。
どうだった?
よかったよ
つい正直に応えてしまってから、しまったと思った。
ああやっぱり・・・と、ツヨシはかなり無念そうな顔をしたから。

きみは自分のママのことを抱かないの?
ツヨシは訊いた。
ボク、視ているだけでじゅうぶんだよ。
ふーん、そんなものなのかな。
感じ方は、人それぞれじゃない?
それはそうだよね。
これからも、ぼくのママを抱くつもりなの?
ツヨシの目つきは、せつじつだった。
どう応えたものかと、洋司はちょっぴり迷った。
迷ったあげく、訊いてしまった。
ツヨシのパパにも迷惑だよね。
洋司の問いは、ちょっとした反撃になった。
ツヨシは洋司から目をそらして、口ごもりながら、いった。
あの人は、ママのことを吸血鬼に譲った人だから。。
そういう言い方は良くないよ。
そうだね、ところで、ぼくがきみのママを抱いたって言ったら、怒られる?
こんどはツヨシの言葉が、洋司への反撃になっていた。
お互い、対抗意識を自覚しないまま、やり取りを深めていた。
ウウン、そんなことないよ。で、どうだったの?
洋司はつとめて事務的に応えた。
ウン、よかった。
ツヨシの答えは、実感がこもっていた。
なら、よかった。
洋司の相づちにも、共感が込められていた。
あっさりしてるんだね。
たいせつな母さんを犯されたんだ。せめて悦んでもらわなくっちゃ。
ツヨシはちょっと考え込んでから、いった。
そういう考え方もあるんだね。勉強になったよ。
勉強って・・・
洋司は笑いかけたが、ツヨシのしんけんな目線に打たれて、それ以上の笑いを引っ込めた。
そしてただ、「視ているだけっていうのも、案外いいよ」とだけ、いった。
そういうものなんだね。
ツヨシは案外、素直だった。
こんど、ぼくもやってみるよ。ガマンできるかどうかわからないけど・・・
そうだね、おススメだから。
そうなんだ。おススメなんだ。
ふたりは初めて、笑いあった。

こんど、うちへおいでよ。うちに来て、ぼくの前でママのことを誘惑してみてよ。
ママが堕ちたら、抱いてもいいから――遠慮しなくていいからさ。
こんどは、視ているだけにするから――

ツヨシの顔を見て、洋司は無邪気に笑い返した。
ウン、ぜひ、行くね。
そして、忘れずにつけ加えた。

ガマンしなくても、いいからね。


9月3日構想 8日脱稿

あとがき
妄想が複数からまり合うと、お互い邪魔し合うわけではないのですが、どれもこれもモノにならなくなって困ります。
ひとつひとつの妄想は、お話にするほどのパワーがないのかもしれません。
ただ、ほんのささいな表現とか言葉とかしぐさとかが、わたしのことを魅了してやまないから、そこから動けなくなるのです。
いまがちょうど、そういうときなのかも。
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悩み。

コメント

エロい言葉が出てこないのに、これほどエロい情景が浮かんできてしまうこのお話。これほどパワーのある妄想はないんじゃないかと思ってしまいました。

親友の母を抱くって、どんな感じなんでしょうね。
自分も妄想してみましたが、背徳感を感じながらも昂ぶりを感じながら昇天してしまうんだろうなぁと。
そういえば、友達のお母さんに綺麗な人がいたなって思い出して、ちょっぴり妄想の対象にしちゃいました(笑)
by ゆい
URL
2018-09-12 水 06:37:11
編集
ゆいさん
男の子同士だと、そこはちょっと大人げない意地を張り合ったり。
でも、お互いのいちばん弱いところを衝いているということをお互いに分かり合っている2人ですから、そこは手加減をしつつ、相手の顔色を見つつ、つつき合っている。
そんな感じのお話にしてみました。

あるところで、夜這いの風習のある土地の方のお話を聞く機会を得たのですが、
相手に当たったのが友だちの母親だったりすると、やはりしばらくの間は、友だちの顔をまともに見れなかったりして困った・・・と言っておられました。

大人になるための通過儀礼のなかに、
そうした羞恥心を賢く押し隠すという手続きも含まれているのかも知れませんね。
by 柏木
URL
2018-09-17 月 15:06:57
編集

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