淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
短文 少年の母親と姉と彼女
2018年12月09日(Sun) 03:19:20
その少年は、母親が父親以外の男に逢っているのを知っていた。
物陰に隠れて覗き込む少年のまえ、彼女はそうとは知らず、男に身をゆだね、生き血を吸われていた。
その光景に、本能的にゾクゾクしてしまった少年は、
母親の密会を父親に対して黙っていることに決めた。
相手の男もまた、少年が自分たちの密会を覗いているのを知りながら、
これ見よがしにその母親を抱きすくめ、情痴のかぎりを尽くしていった。
やがて男は、少年の姉とも逢うようになった。
母親は、娘が男の牙に、嫁入り前の素肌を侵されていると知りながら、その行為を黙認しているようだった。
少年はやはり、ふたりの逢瀬をドキドキしながら見守っていた。
やがて少年は、つぎの男の獲物が、自分の彼女であることを覚っていた。
さすがに彼は恋人を守ろうと身構えて、男を彼女に近づかせまいとした。
ところが案に相違して、男の次の目当ては、少年自身だった。
母親や姉と同じ経緯をたどって首すじを咬まれて血を吸われた少年は、
男の欲望に身をゆだねて、生き血を吸い尽されていった。
そして、男の恋人となった少年は、自分から彼女を男に引き合わせて、
未来の花嫁の純潔を、男の愉しみのために捧げ抜いていた。
母親、姉、妻と、自分にとって大切な三人の女を愉しまれながら。
彼自身も男の恋人となって、抱かれるのを覗き、自身も抱かれ尽しながら、
歓びを深めてゆくのだった。
あとがき
いつもながらの吸血鬼バージョンです。^^
- 前の記事
- 短文:少年の母親と姉と彼女(ちょっと変更♪)
- 次の記事
- 吸血児童。
- トラックバック
- http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/3678-dad75099