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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

婚約者を共有する。

2019年02月24日(Sun) 10:10:09

力づくでむしり取られているはずが、けんめいに捧げ抜いているように映る。
無理強いに抑えつけているはずが、情愛込めて抱きすくめているように映る。
生命の源泉である血液をむさぼられているという危険でまがまがしい行為のはずが、
パートナーの渇きを慰めるため、自ら危険を冒してまがまがしいはずの行為を許しているように映る。
そう、ぼくの麻衣子さんは文字通り献身的に、少年のころからのぼくを支配しつづけてきた小父さんに、尽くそうとしている。

さいしょはなにを求められているのか理解できずに戸惑っていて、
やがて相手の意図を知ると、うろたえて逃げ惑って、
ぼくが後ろから優しく両肩を抱きしめると、いぶかしそうに救いを求めるような上目遣い――
けれども麻衣子さんは、優しいぼくの抱擁から奪い取られるようにして、小父さんの猿臂に身を巻かれていった。

抗うピンクのスーツ姿は、すぐに動きを止めた。
小父さんの慣れたやり口は、どうしたらよいかわからない初体験の若い女性の抵抗をくぐり抜けて、
あっという間に首すじを咬んでしまったのだ。

ごくっ、ごくっ、ごくっ・・・
リズミカルなくらい規則正しい音を立てて、麻衣子さんの血が小父さんの喉を鳴らす。
それにしても器用なものだ。
麻衣子さんのピンクのスーツには、血潮一滴こぼれていない。
親と暮らしていて、帰りが困るから・・と、痕跡を残さないようぼくからお願いしていたのだ。

貧血を起こした麻衣子さんは、その場にくずおれるようにして座り込んでしまい、
小父さんに促されてやっとのこと、ソファに横になった。
新味に介抱を続けた小父さんはなにやら麻衣子さんに囁きかけて、麻衣子さんも薄目をあけてかすかに頷き応じている。
それを少しだけ離れて見つめるぼくは、かすかな嫉妬の疼きを覚えた。
やがて麻衣子さんはそろそろと脚を差し伸べていって、小父さんに足首をつかまれていった。
小父さんの掌のなかの麻衣子さんの足首に、ストッキングのしわがキュッと波打つ。
礼儀正しく装われたストッキングに帯びたかすかなしわが、麻衣子さんの堕落を予告しているかのようだった。

やがて小父さんは、麻衣子さんの足許にそろそろと唇を近寄せていって、ストッキングのうえからクチュッ・・・と舌を這わせた。
「仲直りのしるしに、ストッキング破かせてあげるって言ったの」
あとで麻衣子さんは、ぼくにそう教えてくれた――

まるでレ〇プのあとのようだった。
ピンク色のスカートは腰までたくし上げられて、ストッキングは派手に咬み剥がれて大穴が開いて、
太もももひざ小僧も、素肌を露出させてしまっている。
貧血を起こしながらも麻衣子さんは、彼のためにうら若い血液を提供しつづける。
もはや渇きを満足させた小父さんは、量をむさぼるのではなく、純粋に麻衣子さんの血の味を愉しんじゃっている。
麻衣子さんも生き血を緩慢に啜り取られてゆくのをひしひしと感じながらも、自分の血が小父さんの喉を鳴らすのを、ウットリと聞き入っていた。
まさに、お似合いの二人――ぼくにさえ、そう思えてしまった。

「ありがとう。麻衣子さんの生き血は美味しかった。これからも時々逢わせてほしい。
 逢って処女の生き血を吸わせてほしい」
静かな声色でそう願う小父さんのまえ、むしろ麻衣子さんのほうが積極的だった。
「美味しいって言われると嬉しいものですね。ちょっとブキミだったけど――
 こちらこそ、よろしくお願いします。というか、お手柔らかに。(笑)
 貴志さんが子供のころから親しい方なら、信用できますからね」

それからは、ぼくが麻衣子さんを連れて行く時もあれば、
麻衣子さんが小父さんと2人きりで逢うときもあった。
だんだんと、回を重ねるごとに。
2人きりで逢う頻度が多くなって、そのうち麻衣子さんのほうからは、事前の連絡が来なくなった。
それでも小父さんはこまめに、ぼくに麻衣子さんとの密会の状況を伝えてくれた。
麻衣子さんの羞恥心が濃くなってきたととるべきなのか?
――でも、羞恥心をそそるようなことを小父さんが麻衣子さんにしているということなのか?
麻衣子さんよりも小父さんのほうが信用できるというべきか?
未来の花嫁を寝取られつつあるのに、信用するって言うのもなんだか・・・だけど。。
けれどもそうした密会も、小父さんは残らずぼくに覗き見させてくれた。
表むきは、「きみも気になるだろう?」と気遣ってくれた結果だけれど、
じつは見せつけたがっているんでしょう?と訊いたら、「良い勘だね」と、にんまりされた。
さすがのぼくも、ちょっぴり憤慨したのだけれど。

でも、回を重ねるごとに・・・ぼく自身、気持がだんだん変わって来た。
さいしょのうち色濃く感じていた後ろめたさやいかがわしさは消えていって、
小父さんが麻衣子さんに対して初夜権を行使することに、むしろ昂ぶりをもって受け容れてしまいそうな自分がいた。

あるとき久しぶりに、ぼくにお呼びがかかった。
ママや妹の血をむやみとむさぼったあとは、ぼくにもお呼びがかかることが少なくなかったけれど。
ここ最近は麻衣子さんが加わったことで、彼の喉もだいぶうるおっていたのだろう。
邸を訪ねていったぼくの目のまえに置かれたのは、見覚えのある麻衣子さんのスーツ――
「彼女から借りた。きょうはきみがこれを着て、わしの相手をするように」
そう――
先週の逢瀬のとき、夢見心地になった麻衣子さんに、来週も来れるか?と訊いたとき。
来週は勤め先の研修で・・・と麻衣子さんが応えると、小父さんは厳かに告げたのだった。
では貴志くんに、身代わりをつとめてもらおう。
きみの服を貸しなさい。
彼、じつは女装趣味があるのだよ――

震える手でブラウスの釦をはめて、
戸惑いながら、スカートを腰に巻きつけて行って、
昂ぶりながら、ストッキングを脚に通してゆく。
麻衣子さんの足許を包んでいたストッキングの感触が、妖しく足許にまとわりついた。

その日女として奉仕したわたしのことを、いつもと真逆に見つめる麻衣子さんの気配を、ありありと感じながら。
麻衣子さんを近々狂わせるはずの一物が、いつも以上の熱烈さでぼくの股間を抉るのに、視線を気にせず乱れ果ててしまっていった。
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コメント

お話3つ、食い入るように一気に読んでしまいました。
もう、当然のように興奮させていただきましたよ。登場人物にもかなり興味が有ります(笑)
ゆいはやっぱり、女装に関するお話が好きなんですよねー🎵

by ゆい
URL
2019-02-24 日 11:39:11
編集
ゆいさん
今回は、主人公の「ぼく」にも婚約者さんにも感情移入できるよう描いてみました。
(^_-)-☆

マゾな女装子は、かなり好きなプロットです。
これからも時々、登場するかも?
エロがあまり露骨でないのはココのお約束ですので、どうぞご理解くださいね♪
by 柏木
URL
2019-02-25 月 06:26:55
編集

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