淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
棲み分ける。
2019年03月29日(Fri) 06:26:20
吸血鬼に狙われたカップルがいた。
さいしょに彼女のほうが襲われて、血を吸われた。
まじめなカップルだったので、彼女はまだ処女だった。
久しぶりにありつく処女の生き血に満足した吸血鬼は、
さっそく彼女をたぶらかして、処女の生き血を愉しむために、週にふた晩は逢うようになった。
初めのうちは抵抗していた彼女も、やがて吸血鬼の魔力に屈し、彼氏にナイショで逢うようになった。
彼氏が気づいたときにはもう手遅れだったが、
貴男の血も分けてあげて欲しいと懇願する彼女に従って、潔く自分の血も与えるようになった。
彼女は、昼間は彼氏と、夜は吸血鬼と過ごすようになった。
挙式の日が近づいた。
彼女の純潔を男ふたりのどちらが勝ち得るのか?三人が三人とも悩んだ。
けっきょく彼氏のほうが一歩譲った。
記念すべき初夜を、三人で過ごすことにしたのだ。
彼女の純潔を吸血鬼に差し出す代わり、彼女が処女を喪失するところを見届けることにした。
たっぷりと見せつけられてしまった彼氏は、自分の花嫁を犯される歓びに目ざめてしまい、
そのあとなん度も花嫁と愛し合った。
彼氏と彼女は夫と妻となって、いまでも睦まじく暮らしている。
そして妻が吸血鬼と過ごす夜には、三度に一度は夫も居合わせて、
間男の喉の渇きを癒してやったり、ふたりの熱いところを、夢中になってのぞき見したりするのだった。
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