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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

家族会議。

2019年04月08日(Mon) 07:33:40

街を徘徊する吸血鬼が、妻に求愛した。
彼を妻の情人として受け入れるかべきかどうか、家族会議が開かれた。
次男が言った。
――ぼく、母さんが犯されるところを観てみたい♪
長男も言った。
――母さんが犯されちゃうの、ぼくもちょっぴり悔しいけどさ、
――でも、いちどだけなら片目をつぶってあげようよ。
長女が言った。
――お父さんには気の毒だけど。
――お母さんの恋、かなえてあげようよ。
長女の言いぐさに、とどめを刺された。
妻はすでに吸血鬼に魅入られて、めろめろになってしまっているのを、認めないわけにはいかなかった。
子どもたちの意見が通り、妻の貞操は吸血鬼が勝ち得ることになった。

あとから知った。
子どもたちは3人とも、吸血鬼にたぶらかされていた。

真っ先に咬まれたのが次男。
つきあっていた彼女を吸血鬼に紹介して二人はつきあい始め、
花嫁はローブデコルテの裏を花婿ではない男の精液で濡らして華燭の典を挙げた。
新妻を共有することに、次男はとても満足していた。
それは、自身の妻が魅力的な女であることを、彼が認めたことになるからだった。

つぎに咬まれたのが、長女。
就活を途中であきらめて、リクルートスーツのすそを彼の精液で濡らしながら、吸血鬼に征服された。

さいごに咬まれたのが、長男。
――我が家の嫁になるひとは、いちどあのひとに咬まれないと。
妹の無茶苦茶な理屈に彼が屈したのは、
婚約者がいながら実の妹の色仕掛けに惑わされて、近親相姦の味を識ってしまったから。
いちどだけならという約束で、婚約者には善意の献血だからと言い含めて血を吸わせた。
彼女の身体をめぐる清冽な処女の生き血は、吸血鬼をいたく満足させた。
約束はもちろんまもられることはなく、
長男の嫁はなん度も吸血鬼に抱かれて、
己の身をめぐるうら若い血液で相手の唇を浸す行為に、夢中になって耽り抜いてしまった。

婚礼の前夜、二人で訪問した吸血鬼の屋敷のなかで、
我が家の跡継ぎ息子の花嫁は、花婿ではない男に処女を捧げた。
息子は自分の花嫁がむざむざと汚されるのを、むしろドキドキしながら見守った。
ズキズキとした嫉妬に胸を昂らせながら、花嫁の媚態から目が離せなくなっていたのだ。
彼らがつぎは母さんを、、、と思ったのには、もっともな謂われがあったのだ。
そして、自身で言い出した「いちどだけなら」という約束が守られないことも、身をもって理解していた。

娘や嫁たちのふしだらを咎める務めを放棄して、妻は四十路の身体を吸血鬼にゆだねていった。
高価なブラウスに包んだ胸をまさぐられ、
清楚なストッキングに染めた足許を辱しめられて、
楚楚とした装いもろとも汚されてゆく――

綺麗だったよ、お母さん。貞操喪失おめでとう。

子どもたちの不思議な祝福を受ける妻は、戸惑いながらも嬉しげに微笑んで、
これからは永年連れ添った夫を裏切り続けるのと誓っていた。
わたしは妻の裏切りを許し、これからは我が家のあるじとして、吸血鬼の忠実なしもべとなることを誓っていた。
わたしたち夫婦は、結婚式をもう一度挙げたような気分に浸っていた。
それは決して、間違いではなかった。
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