FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

自信。

2019年04月18日(Thu) 06:14:27

すこし自信がついた。私って案外、モテるんだね。

法事の帰り道で、妻がいった。
きちんとセットした黒髪を乱れ髪にふり乱し、
身にまとう喪服は着崩れをして、ブラウスはボタンが飛んでいた。
大胆な裂け目を走らせた黒のストッキングは半ばずり落ち、
ふやけたようにたるんでいた。

この村に来て初めて招かれた、法事の席で。
妻に目をつけた村の男衆が三人がかりで、
引きずり込まれた別室で、代わる代わる犯したのだ。

法事とは名ばかりで、裏では「女の品評会」と呼ばれた席。
土地の者と仲良く暮らすには、必ずたどらなければならない通過儀礼と聞かされて、
気の進まない外出だったが、
永年連れ添った妻が、礼装を剥ぎ取られ痴態に堕ちてゆく光景に、わたしは不覚にも勃起を覚えた。

ねえ、戻らない?まだ終わってないんだよね?
妻の囁きが毒液のように、わたしの鼓膜を浸した。
そしてちょっとだけ恨めし気に、助けてくれなかったよね?といい、
それからちょっとだけイタズラっぽく、あなたも愉しんでいたみたいだし、と、つけ加えた。

一見シンと静まり返った本堂は、猥雑な空気を漂わせていた。
山門をくぐるとすれ違った男が、「あ」と声をあげた。
「さっきはどうも」
男は軽く会釈した。妻をさいしょに抱いた男だった。
「家内がお世話になりました」
わたしはいった。
「忘れもんですか」
男は間抜けなことを訊いた。
「イエ、もうちょっとしてもらおうか?って話し合いまして」
「ありがてえ、歓迎です」
男は妻を引き立てるようにして、本堂に取って返した。

結婚して二十年連れ添った妻は、
おおぜいの男に愛されて、自身を取り戻した。
その晩ひと晩じゅう、妻は土地の男衆と仲良く過ごし、
わたしは見せつけられる歓びに目ざめていった。

今週末にも、法事がある。
妻は新調した喪服をいそいそと試着し、真新しいストッキングを嬉し気に脚に通していく。
前の記事
あなたが来るほうが、盛り上がるんだって。
次の記事
2時間もかかってしまいました。

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/3767-bc19c12d