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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

あなたが来るほうが、盛り上がるんだって。

2019年04月18日(Thu) 07:14:15

こんどの土曜、空いてる?

妻がわたしに訊いた。
とくに予定はないけど・・・とこたえると、
妻は恐ろしいことを口にした。

法事に招ばれてるの。あなたも来ない?

どういう法事なのかは、とっくに経験済みだった。
田野倉家の名誉が地に堕ちた、屈辱の日。
そしてそんな未曽有の屈辱を、悦んでしまった魔性の刻。
そんな先週末の記憶が、ありありとよみがえる。

妻は追い打ちをかけるように、いった。

あなたが来るほうが、盛り上がるんだって。

亭主の目のまえで、その妻を犯す。
そんなけしからぬ企てを、彼らはしばしば愉しんできたという。
互いの妻を交代で輪姦し合う仲だという。
他所の土地から来た夫婦者で、もっぱら交接の対象とされるのは妻の側だけ。
亭主にそんな権利は、認めてもらえない。
権利があるとすると、自分の妻が代わる代わる凌辱されるところを見せつけられる権利だけ。
けれどもわたしは、妻の恥ずべき提案に、恥を忘れて頷いている。

土曜日は晴だった。
村はずれの寺の本堂の奥深い一室で、妻が張り裂けるような叫びをあげている。

おやめになって、およしになって。
田野倉家の名誉を、これ以上泥まみれにするわけにはいきません。
お願い、放して、ダメ、ダメですったら・・・
あなた、あなたあっ・・・

その傍らでわたしまでもが、あらぬことを口走っている。

家内になにをするんです!?
止めてください、家内を放してください。
うちの妻は売春婦ではないんです、みんなで乱暴するなんてあんまりです・・・っ

互いに言葉で夫婦の名誉を守ろうとしても、
彼らが汚そうとするものの価値を高めるだけの意味しかない。
けれども場を盛り上げるため、
わたしたちは犯される妻と、妻を犯される夫の役を、それは熱心に演じ抜いている。

こと果てたあとの愉快なお別れのころには、不思議にも、
スポーツを楽しんだあとのような爽快感が、漂っていた。
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