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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

≪長編≫ 吸血父娘、都会からの転入家族を崩壊させる  ~月田家の場合~ 番外編 まゆみの花婿候補

2019年05月13日(Mon) 07:30:47

「お兄ちゃん、ハイソックス似合うね」
青田優治がふり返ると、そこには一人の少女が小首をかしげたかっこうで佇んでいた。
栗色の髪をツインテールを長く長く伸ばした少女は、両手を後ろ手に組み、いたずらっぽい笑みを口許に滲ませて、優治の顔を上目遣いに窺っている。
齢のころは、まだ小学校低学年くらいだろうか。
これ見よがしにわざとらしいポーズに、あからさまなからかいが込められているのは、優治にもよくわかる。
へたをしたら父娘くらい齢の離れた少女の嘲りに、優治はそれでも苦笑しながらこたえていく。
「ありがと、この齢でハイソックスなんて変だよね」
「うぅん、そんなことない。似合ってる」
少女は、今度は真面目に目を輝かせていた。
「いつもハイソックスに半ズボンなんだ」
汗ばむほどの陽気だった。
優治はしま模様のTシャツに白の短パン、それに真っ白なハイソックスを履いていた。
「小学生みたいなカッコ、好きなんだね。でも似合ってるよ。お兄さんが幼稚とかそういうじゃなくて」
少女は少女なりに、気を使っているらしい。
舌足らずな甘え声にそれを感じた。
優治はちょっとだけ、少女に心を動かしかけた。
けれども、「いやまだ早い、もう5~6年は大きくならないと」
と、自分の心にしぜんと制動がかかった。
少女の齢のころは、まだS学校の3年生くらい。そこから5,6歳年上といっても、中学かせいぜい高校どまりである。
そう、優治はロリコンだった。
「ねえ、脚にキスしてもいい?」
「え?」
少女の意外な申し出に、優治は怪訝そうに首を傾げた。
「そうしたいの。似合うから」
優治は、少女のいちずな目に射すくめられたようになって、「うん、いいよ」とこたえた。
こたえた――というよりは、口がしぜんと動いたという感じがした。
「じゃ、するね」
少女は齢に不似合いなくらいだらしなく口許を弛めて、優治のふくらはぎにハイソックスの上から唇を吸いつけた。
自分の足許をしなやかに締めつけるハイソックスの生地に、なま温かい唾液がしみこむ感触に、優治ははぜかぞくっとしたが、
つぎの瞬間だしぬけに、「あああッ!」と悲鳴をあげた。
少女がハイソックスの上から、優治の脚に咬みついたのだ。
優治は、またがっていた自転車もろとも、その場にひっくり返った。
尻もちをついたまま顔をあげた優治の前で、少女は無邪気に笑っていた。
口の周りは、吸い取ったばかりの優治の生き血で、べっとりと濡れている。
足腰立たないほど慌てた優治は、そのまま後じさりしようとしたが、少女は構わず優治の足首を捕まえて、
ふくらはぎにもう一度、唇を吸いつけた。
「ああああッ!」
体内の血液が急速に逆流して、吸いつけられた少女の唇に含まれてゆくのを、どうすることもできなかった。
優治はただ茫然としたまま、自分の履いている真っ白なハイソックスが赤黒い血のりに浸されてゆくのを、薄ぼんやりと見つめていた。
キュッ、キュッ、キュッ・・・
小気味よい音を立てて、少女は自分よりも20歳も年上の男を組み敷いて、血液を摂りつづけた。
少女の名前は、ナギ。
労務者の父親ともども吸血鬼に血を吸われ、齢がとまったまま自らも血を吸う身になった、吸血少女だった。


「ただいま」
蒼ざめた顔を俯けて家に戻ってきた息子を、父親は黙って迎え入れた。
息子の身になにが起きたのか、彼はじゅうぶん把握していた。
この村に来たら、だれしもそうなることが、息子の身にも例外なく降りかかっただけのことだった。
「母さんは今忙しいよ」
奥の部屋にいる母親の気配を求めた息子の背中に、父親は声をかけた。
ふすまの向こうから、母親のうめき声がした。
なにをされているのか、なんとなく察しがついた。
よく見ると、父親も蒼い顔をしていた。
スラックスの下に履いているストッキングのように薄い黒沓下が縦に裂けて、くるぶしを半周しているのに、優治は気づいた。
「ハイソックスはよく洗って、咬まれた相手に渡しなさい」
父親は手短かにそういった。
優治は黙ってあてがわれた自室にひきあげたが、
その前に風呂場の前の洗濯機に、脱いだハイソックスを放り込むことを忘れなかった。

大の男のハイソックスに欲情するような連中にとって、お袋の穿いているパンストはさらに美味だろうということは、容易に察しがついた。
優治は、さっきの少女との語らいを反芻した。
ハイソックスを真っ赤に濡らした大人の男と、彼から吸い取った血で口の周りを真っ赤に濡らした少女との、和やかな語らいを。
「お兄さん、どこから来たの」
「都会でね、先生をやっていたんだ。こんどこっちの学校で空きができたからって、先生をやりにきたんだよ」
「なあんだ、スケべー春田の後釜か」
少女の投げやりな言い方に、優治は噴き出した。
「そうだったの?」
「うん、あたしのお友達のまゆみちゃんが初めて襲われたときにね、まゆみちゃんが落としたブラジャーせしめようとしてナギに怒られたの」
「ははは、教え娘のブラジャーにいたずらするなんて、それはあんまりだね」
「お兄さんは、そういうことしないの」
「うーん、どうかな。ぼくも似たり寄ったりかな」
「じゃあスケベーなの」
「男は大概そうだよ」
話しながら優治は、目の前にいる少女が少女ではなく、対等な大人と話しているような気がした。
「都会の学校でね、女子生徒と問題起こして、いられなくなっちゃったんだ。親がここの学校を紹介してくれて、校長先生がそんなぼくを拾ってくれてね。でも、ロリコンの先生が中学教師じゃ、具合悪いよね」
「そんなことないよ、楽園じゃん」
優治には、ちょっとだけ気になることがあった。
「ところでさ、きみ、さっき、前の担任の春田先生って人が、まゆみちゃんという生徒のブラジャーをいたずらしようとしたって言ってたよね」
「ウン、言った」
「その子って、月田まゆみっていう子のことかい?」
「そうだよ、あたしの大好きなお姉ちゃん」
「お姉ちゃん?」
「血を吸わせてくれる女の子のことをね、ナギ、そう呼んでるの。空いている教室に呼び出して、父ちゃんといっしょに襲って血を吸ったんだ」
「ええっ!?」
顔色をかえた優治に構わず、ナギは言い放った。
「楽しかったなー、よく思い出すけど、あわてるまゆみちゃんのこと思い出すたび、元気が湧いてくるの」
「そういう関係だったんだね」
「そう、そういう関係」
優治は、ナギがすべてを見通していると直感した。
「まゆみちゃんは、おとなしく血を吸わせてくれたの」
「そんなわけないじゃん、あたしのことを叱りつけたり、ものを投げたりして、さんざん抵抗したの。手こずったなー」
「それはそうだよね、まゆみちゃんも、ナギちゃんのことが怖かったんじゃないかな」
「さいごにね、学校の外まで追いかけっこして、転んで死んだふりをしてまゆみちゃんをだまして、駆け寄ってきたところを咬んだの」
「ええっ、それは卑怯だな」
「さんざん血を吸い取ってあげたら、やっとまゆみちゃんもわかってくれて、それからは仲良し。だから卑怯でもなんでもないよ。うまくいったからいいじゃん」
ナギの無茶苦茶な理屈に、優治は真面目に頷きかえしてしまっている。
「まゆみちゃん、白のハイソックス大好きだよ。こんどお兄さんと二人で、おそろいで履いてうちに遊びにおいでよね」
そういうとナギは愛くるしく笑って、手を振って駈け去っていった。

吸血少女とのやり取りを思い出しながら優治は、さっき咬み破られたハイソックスを、もう少し履いていてもよかったと感じた。


三か月ほどあとのこと。
優治は月田まゆみと肩を並べて、蛭川ナギの家へと歩みを進めていた。
白の短パンと紺のプリーツスカートの下は、おそろいの白のハイソックス。
いつもは、最初にナギに咬ませたライン入りのスポーツ用のハイソックスだったが、
きょうはまゆみの通学用のハイソックスを借りて脚に通している。
優治が呼び寄せられたのは、まゆみとの縁談のせいだった。
「自分の教え娘を姦っちゃうのって、おしゃれだよね」
ナギはそういって優治をからかっていた。
赴任した時校長先生は、授業中だった月田まゆみをわざわざ呼び出して、優治に引き合わせた。
「この子が月田くん。きみの花嫁候補」
あからさまな紹介にまゆみは顔を真っ赤にして照れて、もじもじとあいさつするのが精いっぱいだった。
その初々しさに、優治がどきん!と胸をはずませたのは、いうまでもない。

受け持ちのクラスに月田まゆみが含まれていると知ると、もう授業どころではなかった。
もっとも優治のクラスはすでに崩壊してしまっていて、生徒たちは勉強やスポーツに励むよりも、
学校に出没する吸血鬼たちを制服やブルマー姿で応接することに熱中していたから、
優治の授業など、どうでもよかったのだが。

まゆみもまた、訪ねてくるナギやその父親の蛭川に呼び出されるまま、制服姿のまま若い血をすすり取られるのが日常になっていた。
優治の役目は、まゆみの血を求めて学校に現れる父娘のために、教え娘を呼び出すことだった。
そんなおぞましいことはできないとしり込みをする優治に、ナギはいった。
「その代わり、お兄ちゃんのためにまゆみちゃんを連れてきてあげる。
 まゆみちゃんがお兄ちゃんを気に入ればいいけど・・・じゃないとこの縁談は破談だからね。
 うまくいったら、二人で仲良く過ごすといいよ。キス以上はだめだけど。
 あっ、でも、ハイソックスの脚にイタズラするのは許してあげようねって、あたし言っといてあげるから」 
半信半疑でいると、夕方には本当にまゆみが家まで訪ねてきた。
真っ白な夏用のセーラー服に濃紺のスカート姿。
この季節にはちょっと暑すぎるかもしれないのに、ハイソックスもちゃんと履いてきてくれていたのをみて、優治はずきり!と胸をはずませた。
その日は意気地なくどぎまぎしただけで、なにもできずに終わってしまったが、
二度三度と面会を重ねるたびに、少しずつ会話が増えていった。
まゆみがナギの奴隷になるまでの話も、聞かせてもらった。
そしれまゆみがいまの状況に納得していること、
将来は結婚を考えているが、結婚相手にはこれからもナギ父娘に血液を提供することを認めてもらおうと思っていること、
もしも優治さんがそうだったら、女学生の制服姿にイタズラされても我慢して受け入れること・・・
その話を聞いた優治が、その場でまゆみの制服姿に挑みかかったのは、いうまでもない。
「キスより先なんだね」
まゆみにからかわれながらも、優治は教え娘の発育のよいふくらはぎにしゃぶりついて、
真っ白なハイソックスによだれをなすりつける行為に、恥を忘れて熱中してしまった。

さいしょのうちは、露骨にまゆみの血を欲しがる父娘を忌まわしく思い、
彼らのためにまゆみを呼び出すことに躊躇を感じていたが、
(むろん優治がそういう態度をとることも、この父娘の愉しみのひとつになっていた)
やがてまゆみの血を啜りに来る異形のものたちのために、自ら未来の結婚相手を呼び出すという行為に、
マゾヒスティックな歓びを見出すようになっていた。
そして、彼らが嬉々として、制服姿のまゆみのうら若い血液にありつく有様を、隣室から覗き込むことに昂奮を覚えるようになっていた。

きょうは、そんな日々にひとつの区切りをつける日だった。
道々、ふたりは何度か立ち止まっては、お互いに顔を見合わせ微笑みあった。
どちらの顔にも、照れくさそうな笑みがあった。
処女の生き血を蛭川に捧げるさいごの機会。
まゆみの初体験は、ずっとまえからナギの父ちゃんが楽しむことになっていたが、
優治は彼の望みを好意的にかなえることに、やっと同意する決心をつけたのだ。
「ナギの父さんには、まゆみちゃんの純潔は、ぼくのほうからプレゼントしてあげることにしたい」
婚約者の純潔を汚させるための訪問――
けれどもきっと、ナギの父親はいうにちがいない。
「教師のくせに、教え娘に手ぇ出して。在学中に姦っちまうとは、エエ度胸しておるなあ」
そして、優治はきっと言うだろう。
「エエ、ぼくは教師失格です。ですから罰として、ぼくのまゆみさんを、目の前で汚してください」
と。
罰なんかどうでもエエ。きょうは祝いじゃ、宴じゃ・・・
そういって相好を崩した蛭川は、薄汚れた作業衣を着た図体をにじり寄らせて、セーラー服姿のまゆみに向き直るに違いない。
穿きなれない黒のストッキングに白い脛を滲ませて、大人びた色香を発しはじめたまゆみ――
濃紺のセーラー服の襟首から覗く白い首すじを舐められて、
せり上げられた上衣から覗くわき腹に、卑猥な牙を突き立てられて、
あらわにされたブラジャーをずらされて、覗いた乳首を好色な唇に含まれて、
未来の花婿の目の前で、「ああん・・・」とあられもないうめき声を漏らしながら、
つかまれた足首の周り、薄手のストッキングがよじれて皴を波打たせるのにも気づかずに、
あからさまに這わされたべろに、唇に、牙に、身に着けたばかりの礼装をいたぶり抜かれて、
ストッキングを片方脱がされたかっこうで、秘所を舌でなぶり抜かれる――
そうした行為のひとつひとつに、優治はきっと、恥ずかしい昂奮を覚えてしまうに違いない。

「やはりさいごは、あの真っ白なハイソックスがエエのお」
呼び出された両親からハイソックスを受け取って、
履き替えたハイソックスのうえから、なおも辱めの唇を吸いつけられて、
父、母、そして未来の花婿の目の前で、
知的な色合いをした濃紺のプリーツスカートを踏みしだかれて、
真っ白なハイソックスを半ば脛からずり下ろされた両脚をめいっぱい押し拡げられて、
まゆみは初めての歓びに貫かれる――
彼女の通う学校は、親よりも年上の男との不純異性交遊を認める学校だった。


あとがき
去年の10月に長期連載したシリーズの番外編が、とつぜん思い浮かびました。
大の男が吸血少女の征服を受けて、
その彼が教師で、教え娘を姦る権利と引き替えに、
未来の花嫁の血を啜りに学校にやってくる吸血父娘のため、手引きをする――
ちょっとコアなお話に仕上げてみました。

主人公の優治は「まさはる」と読みます。
その父親は、このシリーズの冒頭に登場します。
まゆみの父親の同僚で、薄手の黒沓下を履いた男です。
知らないうちに妻が法事の手伝いに呼び出されて、喪服姿を襲われて、黒のストッキングを咬み破られながら吸血されてしまいます。
そして、それに味をしめた吸血鬼が、今度は夫の勤務先にも表れて、
「奥さんのストッキングとはひと味違う」といって、犯した人妻の夫の血を啜るようになります。
黒沓下の男は、相手が妻を情婦のひとりに加えた男と知りながらも、吸血に応じていく――
そんなストーリーだったと思います。
詳しくは、第二話を読んでください。

今回のお話は、むしろ「嫁入り前」のカテゴリにすべきかもしれないのですが、
ほかの話に合わせて「家族で献血。」に入れました。
前の記事
喪服のおばさん。
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10足め。

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