淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
喪服のおばさん。
2019年05月13日(Mon) 07:55:00
白髪頭の吸血鬼が、太っちょのおばさんを捕まえて、首すじに咬みついた。
おばさんは恐怖の色を浮かべて抵抗しようとしたけれど、
そのまま、ごくごく、ごくごくと、生き血を飲まれていった。
おばさんは、黒一色の喪服姿だった。
わざわざ喪服を着て男に逢いに来たのだと、あとから知った。
女のほうも同意済みの、吸血行為だった。
どうして抵抗したかって?
それは、視られているのがわかっていたから。
他人行儀におばさんと書いたけど・・・じつは、襲われているのはぼくの母親。
息子の手前、すこしは抗ってみせたんだ。
そのほうが、父さんにも言い訳がつくだろうから・・・
五十台の人妻の生き血がなまめかしくって美味しいなんて、咬まれる前には思ってもみなかったけれど。
母さんが襲われて、黒のストッキングのふくらはぎを吸われているのを見て、納得した。
薄黒いストッキングに透けた青白い肌はなまめかしくって、吸血鬼がしゃぶりつきたくなる気分が、よくわかった。
チュウチュウ、チュウチュウ、音を鳴らして母さんの脚をいたぶり抜いて、
さいごにパリパリとストッキングを咬み破りながら、血を吸い取ってゆく。
はだけた喪服の隙間から、白い肌を滲ませて。
母さんがそのまま無事に帰されるわけはなかったけれど。
ぼくは母さんの名誉を守ろうとは思わない。
むしろ、同じ男として、吸血鬼が母さん相手の欲望を成就させるほうを望んでいた。
父さんもたぶん・・・ぼくと同じ気分のはず。
だって母さんに喪服を着せて差し向けたのは、ほかでもない父さんなのだから――
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