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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

あてがわれた母親

2005年10月15日(Sat) 08:36:52

エモノにあぶれた幼馴染みのために。
母を家から連れ出した、夕暮れ時。
父親の手前、地味なブラックフォーマルと、
ヤツを愉しませるために、薄黒いストッキングを装って。
約束の沼地に、ハイヒールの脚を踏み入れる。

「お袋、つれてきたぜ」
そういうぼくに済まなさそうなあいつ。
それでも抜け目なく、無骨な礼服の黒い襟元からのぞいたうなじに、
ヒルみたいに唇を吸いつけていった。
ちゅうっ。
ひそやかな音をたてながら。
四十代のおばさんの身体から吸い上げられてゆく、
淫らになまめかしい人妻の血潮。
母はウットリと薄目になって、
ヤツの抱擁に身をゆだねてゆく。
うつろな目線を宙に迷わせる女の足許にかがみこんで。
ヤツは喪服姿の女のいちばんなまめかしいあたりに
ぬらりと舌をぬめらせた。

気を利かせてその場を外して一時間も経って。
すっかり暗くなった向こうから、
かかとの折れたハイヒールと、
脱がされた黒いスカートとをかかえて、
ひざ下までずりおちた黒ストッキングの脚をあらわにしながら、
母はちょっとはしゃぎながら戻ってくる。

荷台に母を乗せた自転車がきしむ音が、
ぎしぎしぎしぎしと
人目のない夜道でいつまでも続いていった。
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