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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

妻の喪服を着るとき。

2019年05月19日(Sun) 06:28:08

妻の不倫相手は、喪服フェチ。
さいしょのなれ初めも法事の席で、薄手の黒のストッキングに透けたむっちりとしたふくらはぎに魅かれたそうだ。
なんて不謹慎なやつ・・・と思いつつ、ふたりの関係をずるずるとみて見ぬふりをつづけてしまっているわたし――
いまは半ばおおっぴらに彼に逢いに行く妻のことを、素知らぬ顔で送り出すまでになっている。

時には派手なスーツを身に着けて、不倫に出かけていく妻の留守中に。
思い切って妻の喪服を取り出して、自分で身に着けてみた。
硬質なかんじのする厚手のスカートの下、薄黒いストッキングに包まれてにょっきりと覗く自分の脚が、
自分の脚ではないように、なまめかしく映えた。
太ももにじんわりとしみ込むナイロン生地の肌触りが、わたしの血液を淫らに染めた。

妻の不倫相手は、吸血鬼――
密会のあと帰宅した妻は、いつも蒼白い顔で息を苦しげにはずませている。
それでも密会をやめないのは、彼とのセックスがよほど良いからなのか?
ふと疑問に思ったわたしは、彼からの誘いの電話を受けたとき、
貧血を起こしていた妻の身代わりに、わたしが喪服を着て伺うとこたえていた。
喪服を着てくるのなら――とこたえた彼に、わたしは同好のものとしての共感を覚えていた。

妻の不倫現場となっている、吸血鬼の邸の一室で。
黒のパンストをくしゃくしゃにずり下ろされながら咬み破られる快感に目覚めたわたしは、
ぜひまたお逢いしたいと願っていた。

それ以来。
わたしたち夫婦はかわるがわる呼び出され、吸血を受けるようになった。
夫婦ながら服属していることが、新たな快感を呼び起こしていた。


あとがき
前作の「が」を、「の」に変えてみました。
たった一文字の変化で、意味ががらりと変わります。
それも、かなり妖しい方向に・・・。^^
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おそろいのライン入りハイソックス。
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妻が喪服を着るとき。

コメント

こんばんは
 最近、ブラックフォーマルを着る機会が多くて、それでこちらのお喪服絡みの話が読みたくなって以前にお書きになったお話を読み返しています。

「硬質なかんじのする厚手のスカートの下、薄黒いストッキングに包まれてにょっきりと覗く自分の脚が、自分の脚ではないように、なまめかしく映えた。」
このことは、喪服を着るときいつも感じる事なんですよね。ナイロン一枚挟んだだけの自分の皮膚なのに、黒ストッキングって不思議 かつ 大好き。

 喪服フェチの方って自分と同じ嗜好感覚なのかしら、それとも違う嗜好なのかしら?喪服を着た時、喪服フェチの相手の方が漆黒の喪服に身を包んだ私のことをどう感じているのか、記事を読んでそんなことを考えてしまいました^^
by ゆい
URL
2020-05-17 日 23:10:41
編集
> 最近、ブラックフォーマルを着る機会が多くて
不祝儀つづきのご婦人のようですね。^^
本物の不祝儀でないのですから、それはそれでよろしいのかも。

黒一色の衣装といっても、ストッキングを交えますと、そこに濃淡のコントラストが生まれます。
重たい衣裳。
涼やかな薄墨色に染まった脚。
そして、硬質な黒革のパンプス。
ストッキングのしなやかさ、なよやかさが引きたつコントラストだと思います。

女装、同性愛、喪服フェチ。
いろいろな種類の性癖はありますが、
同じものに執着の対象が向いてるからと言って、そこは千差万別、奥の深いものがあるのだと思います。
性癖や願望は、人の数ほどあるもの。
だからこそ、寂しくもあり、愉しくもあるものだと思います。
by 柏木
URL
2020-05-29 金 23:48:41
編集

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