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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

おそろいのライン入りハイソックス。

2019年05月19日(Sun) 06:46:13

ライン入りのスポーツハイソックスが、中高生の間で流行っていたころ。
僕は毎日のように、黒や赤のラインが鮮やかなハイソックスを履いて、学校に通っていた。
彼女の理香も、僕と好みがいっしょだった。
時には示し合わせて同じ柄のハイソックスを履いてきて、
合同の体育の時間には、お互いの短パンの下に履いた同じ柄のハイソックスを見せ合うように、目配せしあって楽しんでいた。

さいしょに咬まれたのは、ぼくのほうだった。
体育会の帰り道、短パン姿のまま下校したのがまずかった。
学校の周囲に出没している吸血鬼のことは、知らないわけじゃなかったけれど――
どこかで、「襲われてもいい」という想いが、もしかすると根差していたのかも。
道端の草むらに引きずり込まれた僕は、ふくらはぎを咬まれて血を吸われ、
お気に入りの赤と黒のラインが入った白のハイソックスを真っ赤に濡らしながら、吸血される快感を埋め込まれていった。

ハイソックスを3足咬み破らせてしまったころにはもう、その行為に夢中になっていて、
同じ経験を理香にも、ぜひさせてあげたいと願っていた。
ぼくの呼び出しにこたえて、放課後校舎の屋上にあがってきた理香は、
さきに吸血された僕が咬み破られたのとおそろいの、紺のラインのハイソックスを履いてきていた。
理香は僕を置き去りにして逃げ去ろうとしたが、校舎の屋上でくり広げられた鬼ごっこは、あっという間に終わっていた。
首すじを咬まれキャーと叫んだ彼女は、白のブラウスにバラ色の飛沫を撥ねかせながら、初めての吸血を受け入れていた。
白のハイソックスを赤黒いまだら模様で濡らした僕をみとめると、
「同じようにしたいのね」と、ちょっとだけ肩を落とした。
成績の良い理香は、察しも良いほうだったのだ。

理香のふくらはぎの一番たっぷりしたあたりに、吸血鬼が咬みついて、
紺のラインのうえに赤黒いシミを広げていくありさまを、僕はただドキドキとしながら、見届けてしまっていた――

それ以来。
僕と理香とはそれまで以上に仲睦まじく、連れ立って学校を行き来するようになった。
周りも認めるカップルは、時折吸血鬼の家に招かれて、ふたりながらの献血を果たした。
おしゃれな理香は、時折ストッキング地のハイソックスを履いてきて、
僕の目の前で臆面もなく咬み破らせて、状況のあまりのなまめかしさに、僕が目の色を変えるのを、面白そうに窺っていた。

やがて理香はハイソックスを履く世代を卒業して、通勤用のスーツの下にストッキングを穿くようになった。
それでも吸血鬼宅への連れ立っての訪問は続いていて、
華燭の点を挙げる前の晩、理香は咬み破かれたストッキングを脱がされて、僕の目の前で大人の女性にさせられた。
未来の花婿の目の前での初体験に、さすがに半べを掻いた理香だったが、
彼の好物だった処女の生き血を10年以上も、目いっぱい与えたことに満足そうだった。
――これからは、奥さんの不倫も愉しもうね。
ニッと笑った白い歯にドキドキしながら、僕は思わず強く肯いてしまっていた。


あとがき
さわやかな青春の記憶は、いつか妖しい大人の恋の日常に埋没していくのかも知れません。
ライン入りのハイソックスが流行したのは、相当昔のことですが、
男女同じような柄のハイソックスを履いての体育の時間に、ユニセックスな妖しさを覚えたのは、柏木だけではなかったはず。^^
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