FC2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

似合う・似合わない

2019年08月28日(Wed) 03:53:07

夫婦ながら生き血を吸われた夫が、吸血鬼を見て言った。
「似合うね」
もうろうとなった視界のかなた、吸い取られた妻の生き血が、口許や頬をべったりと濡らしていた。

妻の血が吸血鬼の頬に似合う・・・と告げることは、
夫が妻と吸血鬼との仲を認めたことを意味してしまう。
それと察した妻は憤然として、家から出ていく、と夫に告げた。
「似合わないね」
吸血鬼は妻に、そう告げた。

思い直した妻は、だったら見せつけてやろうと思い、自分から吸血鬼の猿臂に巻かれていった。
「似合っているわ」
妻は夫に告げた。
妻を恋するあまり、夫は妻の服を身にまとい、いちぶしじゅうを見守っていた。

夫婦が吸血鬼の夜這いを受け容れた、さいしょの夜のことだった。
前の記事
このところ、
次の記事
呼び寄せられた”血”

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/3827-4bb0d72a