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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

淪落の渦

2006年07月24日(Mon) 06:29:05

生まれて初めて・・・男の人にこんなにもてたの。
妻は、随喜の涙声。
きちんと結った長い黒髪を振り乱して。
モノトーンの柄のプリントワンピースをくしゃくしゃに着崩して。
寄り添う二の腕のぬくもりが妙に生々しかったのは。
薄い皮膚の内側を流れる血液が淫らにほてっているせいなのか。
輪姦の痕を露骨に漂わせながら。
それを恥じることすら忘れた女。
  あなた、いいでしょ?いいでしょ?
  私、もっともてたい。
身を揉んでせがむ妻のいうなりに。
伸びてきた毛むくじゃらの腕に、妻の細腕を結び付けてしまっている。
どうしようもないどす黒い衝動が衝きあげてきて。
もう、やすやすと。
理性を越えた振る舞いに身をゆだねてしまっていた。

きゃあきゃあと小娘のようにはしゃぎながら。
いままでのつつしみも淑やかさもかなぐり捨てて。
はしたない・・・そんな口癖さえも忘れ、
ノーブルな横顔に淫蕩の翳をあらわに滲ませて。
男たちの腕のなか、放恣に身体を開いてゆく。
魔性の震えにゾクゾクと身を震わせて。
私のなかにあるのは、屈辱を越えたもの。

土俗の祭礼。
そう呼ぶにふさわしいほどの、野の宴。
男どものどす黒い欲望の渦がつむじ風のように吹き荒れる。
渦の真ん中には、妻と娘。
今宵の生贄に群がるのは、
一人の父親。七人の息子たち。
血を吸い取られ、理性を奪い尽くされて。
宴に興じ、家庭の崩壊すらを愉しみに変えていた。

三番めの息子だと、名乗っていた。
赤黒く染めた股間を誇らしげに露出したその少年は、
私の傍らにやってきて。
  ごめんね。おじさん。
  でももう、皆さんはボクの奴隷なんだよ。
鬼ごっこのルールでも話すように悪戯っぽく、囁きかけてくる。
  そうだね。
呟くともなく、呟き返していた。
  よろこんで、きみの奴隷になるよ。
少年はそれを耳にすると、くすぐったそうに笑っていて。
  わかる?婚礼の席なんだよ。ボクとあの娘の。
  よそ者の女は、嫁になるときに。
  ほかの身内の男とも、仲良くすることになっているんだよ。
  お母さんはさしずめ、引出物かな。
  おじさんにはちょっと高価すぎる引出物だろうけど。
  ボクのお母さんでもあるわけだから。
  親孝行、させてもらうね
そうして、フフッと笑んで。スッと傍らをかすめると。
脚ばたつかせてはしゃぎまわる妻のうえ、
もういちど、のしかかってゆく。

抑えつけた両腕に、若さのなごりを弾ませて。
妻は激しくかぶりを振りながら、愉悦に耐えている。
  もう。もう。見ないで頂戴。あなたったら。
甘えきった口調で、悩乱して。
婿になる若者と腰をひとつに合わせ、淫靡な舞踏に耽り抜く。
夜は長く、宴は尽きない。

あとがき
あーあ。またとんでもないお話が・・・(><)
いや、どれもとんでもないんですけど。^^;
終末フェチ・・・ではないんですけどねぇ。
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コメント

お婿さんは・・・
あの悪戯小僧くんなのかしら(笑)
と思ってしまったほど軽快な語り口でした。

せっかくなのですから
野でのことではなく、淑やかで華やかな和室の大広間ででもなさったらよろしいのに。
四方を絢爛な大襖に囲まれて、乱れる関係者の絵巻もまた素敵なものですわ♪
by 祥子
URL
2006-07-24 月 21:22:47
編集
>祥子さま
ありがとうございます。
あんまりイケナイこと描いちゃったんで、怒られるかと思った~。^^;
どちらかというと、描いている柏木のほうが悪戯小僧さんみたいでした。(笑)

和室の大広間、いいですねぇ。^^
お正月ころにあっぷして、貴女に「おせち料理」とお褒めを頂いたあのお話。
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-151.html
ちょうど桜が咲き狂うころ、旧華族とおぼしき斜陽族の淪落を描いたあのお話。
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-187.html
そして今回リバイバルした、「乱倫の宴」
http://aoi18.blog37.fc2.com/blog-entry-376.html
あたりなどは、きっとそうした背景で営まれたものでしょうね。
今回のは、華奢な肢体、優雅な衣裳におよそ似つかわしくない、野合に等しい宴を描いてみました。
これもまた 野趣ある華と 思し召せ。^^
by 柏木
URL
2006-07-24 月 21:55:37
編集

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