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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

恩がえし。

2019年09月28日(Sat) 09:20:47

吸血鬼がある人妻をたらし込んで、生き血を吸った。
人妻の夫は、妻と吸血鬼との不適切な関係を歓ばず、なんとかして妻の仇敵を討ち果たしたいと思った。
毎晩吸血鬼を待ち受けたが、いつもまんまとしてやられて、吸血鬼が妻との逢う瀬を愉しむことを許してしまった。
しまいに夫は寝不足で健康を損ねて、病気になった。
妻は夫を気遣って懸命に看病し、連れ添ったしんけんな態度をみた吸血鬼も、交代で愛人の夫である男の看病をした。
やがて夫は全快したが、以前の頑なな態度を捨てて、最愛の妻の貞操をきみにプレゼントすると告げ、吸血鬼に妻との交際を許した。
人妻は夫の配慮に感謝して、ますます夫に尽くすようになった。

あとがき
『沙石集』という古典に、こんな話が出ています。
自分の妻の浮気現場を押さえようとして梁の上に隠れていた夫が足を踏み外して下に落ち、大けがをした。
妻ばかりか情夫までもが気遣って、夫を介抱したところ、
夫は情夫と和解して、妻のところに自由に通うことを許した。
ちょっとそんな話を、思い出しました。

9月27日4:50 脱稿
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