淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
姑の決断
2019年09月28日(Sat) 10:19:20
吸血鬼が若妻に横恋慕した。
彼は若妻を襲って血を吸い、犯してしまった。
若妻の夫は、最愛の妻の貞操が喪われたことを悲しんだ。
けれども妻が情夫に夢中になり、吸血鬼も妻のことを気に入っているのをみて、ふたりの関係を許すことにした。
吸血鬼は家庭を壊すことは望まず、彼女が人妻のまま犯すことを希望したからである。
妻も夫を愛していたので、夫婦はその後も仲の良い家庭を営んだ。
優しすぎる夫は、愛妻の新しい恋を祝福し、貞操の喪を弔った。
彼の母親が、息子の嫁の不倫に気がついた。
そして、息子までもが若い嫁の性交を認めてしまっていることを憂えて、関係を断たせようとした。
けれども、説得に出向いた母親は息子の家で吸血鬼に出くわして、あべこべに犯されてしまった。
いちど喪われた操は、元に戻らない。
けれども操を喪っても、夫婦愛まで壊れるとは限らない。
嫁の態度からそれと察した母親は、夫にすべてを打ち明けて、自分が嫁の身代わりに吸血鬼の愛人になりたいと告げた。
息子の血をうけた子どもの祖母になることを望んだためである。
父親は長年連れ添った妻を愛していたが、妻の決意が固いのを知り、自家の名誉が汚されるのを忍ぶことにした。
母親はまだ、四十代の女盛りだった。
それから8年の間、彼女は吸血鬼の愛人を引き受けて、その間に夫婦は愛し合って二人の子どもをもうけた。
やがて子どもたちご学校に通うようになると、吸血鬼と若妻の交際は自然に復活した。
夫や姑も、子孫を設けるというたいせつな役目を果たした彼女の恋を、もはや妨げようとはしなかった。
子どもたちは優しい息子と美しい娘に育った。
息子の花嫁と娘とは、二人ながら吸血鬼に処女を捧げ、特に娘のほうは吸血鬼の妻として結ばれた。
彼らの祖母が自らの貞操を汚すことで息子の血すじをつなぎ、なおかつ吸血鬼の花嫁をもたらすことになった。
9月27日7:58 脱稿
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