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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

吸血マンション ~弐号室~ 住人 丹川優一 めぐみ 優香(4)

2019年10月21日(Mon) 06:33:36

自室の居間で、丹川優一は失血で薄ぼんやりとなった頭を抱えて、あお向け大の字になっていた。
隣室では、さっきまで優一の身体から血を吸い取っていた吸血鬼が、妻を抑えつけている。
自室に招ぶようになってからも、妻のめぐみはよそ行きのスーツ姿で装っていた。
きちんとした服装をしたご婦人を玩ぶのが、あのひと好きなの。
臆面もなくそう告げる妻に、別の女の顔を見た思いだったが、優一は妻の企てを制止しようとはしなかった。
きょうめぐみが情夫のために身に着けた服は、去年の結婚記念日に買い与えた、濃い紫のスーツだった。
この服を着て、あのひとの娼婦になりたい。
夕べそう告げた妻のことを、優一はひと晩じゅう愛し抜いてしまっていた。
あのひととデキちゃってから、貴方強くなったわね。
自分の腕の中で妻がそう呟くのを、優一はセックスを愉しみ抜いた後の静かな充足感のなかで聞いていた。
セックスが強くなっただけではない、メンタルも強くなったのね。
言外に妻がそういっているのを、聞いたような気がした。

いつまでも人さまの家を、妻の情事のために使わせてもらうわけにはいかないとおもった彼は、吸血鬼を自宅に招いた。
勤務時間を抜け出して愉しむ、つかの間のひと刻。
そこで彼は自分の妻が別の男に辱め抜かれる姿に耽溺し、独り愉しみながら自室のじゅうたんを濡らしていった。

娘が毒牙にかかったのも、彼の知る前のころからだった。
「ほんとうはこのかたのために、私の処女も捧げたい気分だったの。
 でももう、あなたと結婚した後でしょう?捧げたくても捧げられないから、優香に代役を頼んだの。
あの子、二つ返事で引き受けてくれたわ――

めぐみがそう告げたとおり、優香はいま、優一の傍らで気絶している。
ひざ小僧まで引き伸ばして履いた、真っ白なハイソックスのふくらはぎを紅く染めて――
全裸の優一は、通勤用のハイソックスだけを身に着けていた。
濃紺のストッキング地の薄いハイソックスは、妻のストッキングと同じようにくまなく咬まれ破かれて、
半ばずり落ちたまま、脛に残っている。
男のハイソックス。妙jに色っぽいんだよな――
吸血鬼はそういいながら、薄地のハイソックスの舌触りを愉しみながら、唇をねっとりと這わせてきた。
妻のめぐみが、乞われるままにストッキングを脚に通して逢いに行く理由が、わかったような気がした。

バランスが良いね、と、吸血鬼がいった。
奥さんのストッキング。娘さんのハイソックス。あんたの薄手の長靴下。
奥さんの熟れた人妻の生き血。娘さんのきれいな処女の生き血。
寝取られ亭主殿の働き盛りの血も、捨てたもんではないからね。

ふたたび覆いかぶさってきた吸血鬼が、優一の頭を撫でまわし、首すじにつけた傷口をさらに深々と抉ってゆく。
ちゅうっ・・・と吸い上げられる感触に、優一は随喜の慄(ふる)えをおぼえた。
さっきまで妻の素肌を這いまわった唇が、ひどくなまめかしく感じられた。
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