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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

B助役夫妻の受難

2019年11月03日(Sun) 18:32:40

●●市が吸血鬼との共存を受け容れた理由のひとつに、市長をはじめとした市の首脳部が彼らに屈したことがあげられる。
市長は夫人と娘とを同時に犯され、吸血鬼の奴隷に堕とされていた。
そして彼女たちとの平穏な日常を取り戻すため、ほかの幹部に夫人の貞操喪失を促すと約束をした。

市には二人の助役がいた。
A助役は市長の意に従って、その夫人を望んだ吸血鬼の住処に夫人を伴い、血液の摂取を許した。
いちど血を許すとその場で犯されてしまうということをA助役が知ったのは、そのときのことだった。
長年連れ添った夫人の貞操と引き替えに、彼は市長一家の秘密も共有することになった。

もう一人のB助役は、市長の言に従わなかった。
やがてB助役夫人は、夜道で襲われて血を吸われ、人通りのある夜道で強姦された。
B助役はまっとうな倫理観の持ち主だったので、下手人である吸血鬼をたどりあてると、
苦情を言いに彼の住処へと一人赴いた。
吸血鬼はB夫人に無理強いしたことを内心後悔していたが、結果はひとつしかなかった。
B助役は血を全量吸い取られ、絶命したのである。

弔いはひっそりと営まれ、B助役は土葬に付された。
喪主となったB夫人は、通夜の客が去ったあと、夫のひつぎの前でふたたび犯された。
そして夫の土葬が済んだ後、自宅でみたび犯された。

一週間が経った。
夫人は吸血鬼の呼び出しに応じつづけて、その身をすっかり飼いならされてしまった。
夫の仇敵であるはずの男に、恥を忘れて身をゆだね、
求められるままに惜しげもなく生き血を振る舞い、ためらいもなく脚をひらいていった。
ふたりの絆がすっかり出来上がったその晩に、亡くなったはずのB助役は生き返って、帰宅を許された。

夫人は夫のことをなにごともなかったかのように迎え入れ、
B助役は自分が”死んで”いるあいだになされた不貞を咎めようとはしなかった。
つぎの日から彼は何事もなかったかのように出勤していった。
弔いは極秘裏に行われたので、だれもB助役がいったん死去したことを知るものはなかった。
助役が務めに出ると、入れ違いに吸血鬼が夫人の元を訪れた。
時には自分の住処に夫人を呼び出して、ねぐらで情婦との淫らなひと刻を愉しんだ。
それらすべてを夫であるB助役は薄々勘づいているようだったが、
蘇生させてもらったことに恩を感じたものか、それ以上吸血鬼が自分の妻を寵愛することに対して、苦情を言いたてることはなかった。

身内のあいだで、ひとつのうわさが出回った。
B助役が苦情を言いたてに吸血鬼の住処を訪れたあの晩に、じつはB助役は死んだのではなかったのではないか。
吸血鬼の住処に監禁された彼は、夫人が再三吸血鬼の呼び出しに応じてその意に従うようになったのを、目の当たりにしたのではなかったか。
そしてもはや抵抗し難いことを知って、観念して自分から夫人を吸血鬼の側女(そばめ)の一人として差し出すことを決めたのではなかったか。

すべては闇に葬られて、謎の彼方、藪の中である。


あとがき
「藪の中」という小説をご存知ですか?
旅する武士の夫婦が山賊に襲われて、武士の妻は夫の見ているまえで犯されてしまう。
けれどもその実情を語る三人(夫は亡霊)の証言はことごとに食い違い、真相はいったいどうなのか?というお話です。

柏木ワールドにしては、今回はちょっとだけハードな内容でした。
助役の奥さんが強姦されたり、助役が吸い殺されてしまったり。
でもどうやら、内実はいつもと同工異曲だった可能性が大のようですね。。 ^^;
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