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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

家族を吸い合う。

2019年12月09日(Mon) 07:14:10

悪友の良太が、吸血鬼に血を吸われて吸血鬼になった。
誰か一人だけ吸血鬼にできる能力を得た良太は、ぼくのことを咬んで吸血鬼にした。
2人で街を徘徊して、だれかを襲って血を吸おうとしたけれど、なかなかよいきっかけを得られなかった。
道行く大人たちはだれもが恐そうだったし、年下の子たちは襲ってはいけないような気がしたのだ。

とうとう咬む相手にあぶれたぼくたちは、途方に暮れながら夕方を迎えた。
良太は、「いっしょにうちに来て、お袋の血を吸わないか」と、ぼくを誘った。
良太のお母さんは顔見知りだったし、友達のお母さんを襲うのはちょっと抵抗があったので、しり込みをしたけれど。
お互い喉の渇きには、あらがうことができなかった。

「先に家に帰って待ってる」
という良太にいわれるままに、門限をとっくに過ぎた時間に、ぼくは良太の家のインタホンを鳴らした。
良太が出てきた。
「親父は今夜は夜勤でいないから」と、ひくい声でいった。
良太のお父さんは、良太が吸血鬼になったのも、お母さんの血を吸いたがっていることも知っていた。
息子に妻の血を吸わせるために、良太がお母さんを襲いたいときには必ず、夜勤を入れて家を空けるのだった。
忍び足で良太の家に上がり込もうとするぼくに、良太は、
「お袋はおれが先に咬んだから、もう気絶しちゃってるよ」と笑った。

良太のお母さんは、リビングであお向けになって倒れていた。
白目を剥いて、大の字になって、首すじに生々しい咬み痕をつけていた。
「よっこらしょっと」
2人で良太のお母さんを抱き上げて、ソファに移した。
ぼくは良太の咬んだ傷口に唇を吸いつけて、良太のお母さんの血を吸った。
人の生き血を吸うのは、初めての経験だった。
初めて味わうたっぷりとしたのど越しに、ぼくはすべてを忘れて夢中になった。
良太はお母さんのひざ小僧を抑えつけて、ふくらはぎをしきりに咬んでいた。
肌色のストッキングをびりびりと咬み破りながら、チュウチュウと音を立ててお母さんの血を吸い取っていた。
ぼくも負けないくらい、チュウチュウと音を立てて、良太のお母さんの血を吸いあげていた。
2人は昔から、良きライバルだった。

「お袋の生き血を、タカシと2人で吸いたかった」
良太は手の甲で血のりを拭いながら、ぼくにそういって笑った。
たいせつにしているものをタカシにあげたかったし、いっしょに歓び合いたかった――良太はそういうのだった。
タカシの前なら、恥ずかしいことをしていても笑われないからね、と、照れくさそうに口にした。
お母さんの血は美味しかったと正直にいうと、「ありがとう」と感謝してくれた。

セックス経験のある女性を獲物にしたときには、セックスもしてしまうのがこの街の吸血鬼の習性だった。
良太もためらうことなく、自分のお母さんにのしかかっていった。
少し意識が戻ってきたお母さんは、自分が息子になにをされているのかもおぼろげにわかりながらも、
ウンウンとうなりながら、スカートの奥にまさぐりを受け容れていった。

「こんどはきみの番だぜ」
良太に促されて、ぼくも良太のお母さんの上にまたがった。
セックスは初めてだったけれど、びっくりするほどスムーズにできたのは。
目のまえで良太がお手本を見せてくれたのと、母子相姦を見せつけられた異常な昂奮のおかげだった。
この晩ぼくは、良太のお母さんで、女の身体を識った。

ひとしきり嵐が過ぎ去ると、良太のお母さんは起き上がって、
「まあまあ、あとの掃除が大変じゃないの」
と言いながら、フローリングに撥ねた血や粘液を、モップ掛けし始めていた。
さっき良太やぼくに犯されながら見せた”女”の顔はきれいにしまい込んで、
きれい好きな主婦の顔つきに戻っていた。
そして、息子とその悪友が自分の血を吸ったことも、犯したことも、ひと言も咎めだてはしなかった。

「こんどはきみの番だぜ」
どこかで訊いたことのある科白を再び耳にしたのは、その三日後のことだった。
良太のお母さんの血は腹持ちが良くて、三日間ぼくたちを飢えさせないでくれたのだ。
けれどももう、限界だった。
そして、道行く人から獲物を選び出すことのできなかったぼくたちは、今度はぼくの家へと脚を向けたのだ。
幸か不幸か、ぼくの母は未亡人だった。

「礼儀正しいんだねえ」
ぼくが精いっぱいの皮肉を口にしたのは、
ひと通りことを済ませてしまった後、良太が父のお仏壇にお線香なんかあげていたから。
2人がかりで襲われた母さんは、左右の首すじから血を流して、
それから肌色のストッキングを穿いた脚にも、あちこち咬み痕をつけられていた。
めくれ上がった花柄のロングスカートのすそには、2人ぶんの精液が、べっとりと粘りついていた。
良太のお母さんを2人で襲ったとき、良太の胸の奥に根差した家族を獲物にする歓びを、なんとなく理解する事が出来た。

三日経ってぼくたちはまた良太の家に行って、良太のお母さんを襲った。
良太のお父さんはやっぱり、夜勤で家にいなかった。
今度はぼくも、良太のお母さんの首すじに咬み痕をつけさせてもらった。
そのときもやっぱり、良太はお母さんの穿いている黒のストッキングをびりびりと咬み破りながら、ふくらはぎを咬んで愉しんでいた。
そういえばぼくの母さんのときも、ねずみ色のストッキングって珍しいと言いながら、母さんの穿いているストッキングを見る影もなく剥ぎ堕としていたっけ。
良太はどうやら、ストッキングマニアらしかった。

それから三日後のこと。
つぎの獲物は、ぼくの妹だった。
良太を家に招んで、2人がかりで母さんを襲っている最中に、妹が下校してきた。
「ただいまー」
のんびりした声を残してまっすぐ勉強部屋へとあがってゆく足音を聞きつけると、
良太は、胸元の咬み痕を気にかけながらも放心状態の母さんのうえから起きあがって、
やおら後を追いかけていった。
二階からキャーという叫び声がしたけれど。
ぼくは目の色を変えて母さんの上にまたがって、
スカートの奥にびゅうびゅうと精液を穿き散らすのに夢中にjなっていた。
高本家の女ふたりは、こうして同時に吸血鬼の餌食になった。
二階の勉強部屋では長女が。
リビングでは奥さんが。
若い2人の吸血鬼の飢えた欲求を、自分たちの身体をめぐる血潮で満足させていた。

母さんが静かになったのを見届けて、二階の勉強部屋へとあがっていくと、
したたかに血を吸い取られた妹は、息も絶え絶えになっていた。
「すまん、やり過ぎた」
良太は恥ずかしそうに、頭を掻いていた。
そして、
「でも、処女の生き血ゲット♪」
といって、ピースサインを送ってきた。
ぼくも、首すじから血を流して喘いでいる妹を横目に、ピースサインを返してやった。

処女の生き血は初めてだったと正直に告げる良太を、
「お口に合ったようで良かった」と、ぼくは祝福してやった。
妹の履いている真っ白なハイソックスのふくらはぎには、赤黒い血がべっとりと着いていた。
ふくらはぎを咬んで血を吸う――そこまでキメないと、気が済まないらしかった。

「きみの母さんは?」
と訊く良太に、「静かになったよ」というと、良太は横たわる妹に毛布をさっと掛けてやると、見に行こうといってくれた。
2人で階下におりると、母さんはまだ意識がないまま、じゅうたんのうえに転がっていた。
「だめだなあ、ちゃんと介抱しないと」
そういいながら良太は、父さんと母さんの寝室に入って布団を敷き、ぼくに手伝わせ、
「よっこらしょっと」
と、母さんのことを布団の上に寝かせた。
そして額に手を当てて母さんの身体の血の無くなり具合を確かめると、
「もうちょっとしたら気がつくよ」
といってくれた。
「それまでいっしょにいてやるといいよ」
と言い残すと、再び二階にあがっていった。
また妹の血を愉しむつもりだろうと思った。
気を利かせて二人きりにしてやろうとは思ったけれど、好奇心がまさって、ぼくは足音を忍ばせて階段をあがった。

案の定彼は、妹を布団に寝かせて、時おり「だいじょうぶ?」と声をかけながら、丁寧に介抱していた。
妹は布団のうえで、かすかに頷いているようだった。
「靴下汚しちゃって、ゴメンね」
という良太に、
「母さんに買い置きしてもらうから、いい」
と、気丈な顔つきでこたえていた。
そして、良太がぬけぬけと、
「この靴下記念にもらうね」
と、自分の脚に手をかけてハイソックスを脱がそうとするのを咎めもせずに、そのまま引き抜かれていった。
そういえば。
母さんの破けたストッキングも、コレクションと称して持ち帰っていたっけと、薄ぼんやりと思い出していた。

お互いに家族の血を吸い合って、ぼくたちは懇親を深めた。
やがて妹は良太の嫁になり、ぼくも当時の同級生と結婚した。
ぼくの妻となった人は、在校生のころから、良太に血を吸われていたから、秘密を共有できる関係だった。
結婚してからも良太に血を吸わせていたので、必然的に2人は不倫の関係になった。
妹は時おり里帰りをして、ぼくに若妻の生き血を愉しませてくれた。
必然的に2人は不倫の関係になった。
兄妹の関係は、近親相姦といって忌まれるのだけれど――そんなことはもう、どうでもよかった。
ぼくは良太の嫁となった妹を抱くことで、2人への愛情を益々深めたし、
良太がぼくの妻を抱くことで、秘密の愉しみを共有する歓びを、さらに深めていった。
お互いにお互いの妻を交換し合う関係に、良太はとても満足している。
ぼくも、すごく満足している。

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