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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

里帰りする妻。

2019年12月09日(Mon) 06:28:12

妻の実家には、乱婚の風習がある。
なにか祝い事があるときには必ずといって良いほど、そうした展開になるらしい。
わたしの結婚式のときも――そこはご想像に任せよう。

そういうわけで、妻が単独で里帰りするときには、まずそういう機会を持ったと思ってよい。
いったいどれだけの男の相手をするのか。・・・それは本人も口にしたがらないのであえて訊ねはしないのだが、
ふた桁になるのは、ほぼ間違いないだろう。
時には自分の父親や兄までも、乱婚の輪の中に加わるという。

実家から戻ってきた妻は。
平生と変わらない面持ちである。
むしろ不在の間の主婦業のブランクを埋めようと、日ごろよりも精を出して家事にいそしんでいる。
まず、模範的な妻である。
実家でなにが起きたのかを想像させるような痕跡を気振りにもみせないのは、さすがといってよい。
けれども、何度となくそういう場面に遭遇する羽目になったわたしとしては、つい想像してしまうのも無理からぬところ。
片田舎に所在する妻の実家では、里帰りしてくる女性たちの都会風の装いすらが目当てにされるという。
洗練された装いを着崩れさせてもだえる妻――
あの喘ぎ、あの昂りを目にした記憶は、いまだにさめやらない。
それとは対照的な、いつも通りに平静な妻。
そのギャップに目を見張りながら、思う。
女は怖い――と。


2019.12.7脱稿
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