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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

出勤間際に。

2019年12月09日(Mon) 07:40:51

「いい災難だわ、もぅ」
沙恵はわざと口を尖らせると、ベッドのうえに横たわる俺の傍らから起きあがった。
上半身裸の沙恵は、小ぶりで引き締まったおっぱいをプルンとさせると、素早くブラジャーを身に着けた。
ピンク色のタイトスカートは、勤務先の制服。
ベッドの下に脱ぎ捨てたブラウスを拾いあげて身にまとうと、ぷんぷんしながら化粧台に向かった。

半同棲している沙恵とは、近々結婚する予定。
OL姿に欲情したと出勤間際に迫られて、ベッドに投げ込まれて愉しまれてしまったのだから、
彼女のご立腹はもっともだ。
ただし、OLの制服にそそられて彼女をベッドに放り込んだのは、俺ではない。
彼女を挟んで向こう側にいた、悪友のテツだった。

テツは俺の隣の隣で身を起こすと、着替えをする沙恵のようすを面白そうに観察している。
張りつめたタイトスカートのお尻と、スカートのすそから伸びる黒のハイソックスのふくらはぎは、俺の目にも美味しそうだ。
「まあ、わかるな」と、やつはいった。
俺が彼女と半同棲していることをだ。
俺も同時に、同じことをつぶやいていた。
「まあ、わかるな」と――
俺が理解したのは、やつが彼女をモノにしたがる理由。
同じ言葉を重ね合わせて、2人はベッドのうえで爆笑した。

テツは吸血鬼だった。
中学のころから、俺の血を吸って暮らしている。
そして俺に女ができると、しきりに会いたがった。
若い女の血を吸いたいのだと思った俺は、それでも彼女を紹介してやった。
やつの正体をばらす勇気はなかったから、彼女はその場でサプライズする羽目になった。
キャーとひと声あげて気絶した沙恵にのしかかって、
やつは首すじを咬んで思いきり血を吸い、
勤め帰りの黒のハイソックスのふくらはぎを咬んで、さらに血を吸った。
相手の女を女として気に入ると、やつは女の穿いている靴下を破りたがるのだ。
俺はやつが沙恵のブラウスを脱がせてゆくのを、黙って見過ごしてやることにした。
その晩以来俺たちは、ひとりの女を共有することになった。
気絶したまま、テツに犯された沙恵は、「ひどいじゃないの」と言いながら、奇妙な三角関係になじんでいった。

沙恵が出かけてしまったあと。
俺はやつに首すじを咬ませて、血を愉しませてやった。
そのまま唇を重ね合わせて貪り合ったあと。
やつはいった。
「お前の女だから、欲しくなったんだ。本命はあくまでお前」
沙恵は2人の関係を、よく知っている。
「妬けるわねぇ」といいながら、それ以上追及してこない。
そういえば。
やつが初めて咬み破った靴下は、部活帰りの俺を初めて襲ったときの、ライン入りのハイソックスだった。
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