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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

交錯する交わり。

2020年01月24日(Fri) 05:38:39

若い血を求めてむらがる吸血鬼たちに身をさらして、
わが身をめぐる血潮を捧げることに、えもいわれない歓びを感じる。
仲良しの達也と誘い合わせて、同じ吸血鬼の舌を悦ばせ喉を癒す日常に、保嗣もまた歓びを覚えていた。
濃紺のブレザーに半ズボンの制服姿で肩を並べてうつ伏せになり、
おそろいのハイソックスを順ぐりに咬み破られながら吸血されるとき。
制服を汚すことを悦びながら足許を冒されてゆくことを。
吸血鬼の小父さんの体内で達也の血液といっしょになることを。
ひどく悦ばしく感じた。
ふたりの熱い血が仲良く織り交ざって、小父さんの干からびた血管を潤すようすを、ありありと想像することができたから。

破けたハイソックスを履いたまま下校してきても、母親の安江はなにも言わなかった。
たぶん、ご近所の奥さん仲間から、息子の身になにが起きるのかを聞かされているのだろう。
父もまた、そういう土地だと知りつつ、暮らせなくなった都会を捨ててこの街に身を投じたはずだ。

やがて保嗣は、達也を伴い自宅にもどるようになった。
息子の親友として家に上がり込んでくる若い吸血鬼のことを、安江はさいしょのうち、気味悪そうに遠目に窺うばかりだった。
女の本能は、するどい。
きっと彼が、女としての名誉を汚す行為に関与することを、本能的に悟っていたのだろう。

案の定、達也の手引きで安江を訪れた吸血鬼は、彼女を襲って血を吸い、犯した。
そのありさまを保嗣は、隣室で達也と乱れあいながらのぞき見して、ひたすら昂りつづけていた。
いけない息子だ、と、保嗣はおもった。
けれども、うちでもそうだよと耳打ちしてくる達也に、乳首をまさぐられながら、頷き返してしまってもいた。

躾けに厳しい母親が、保嗣の血を吸った吸血鬼を相手にうろたえながら、
保嗣の穿いている通学用のハイソックスを咬み破ったのと同じ牙に、肌色のストッキングを咬み破られてゆく光景が、ひどく小気味よく網膜を彩った。
やがて理性を奪い尽くされた母親が、あられもなく乱れてしまうありさまに、ゾクゾクしながら見入ってしまっていた。

保嗣は、自分の血を吸った男が母親の生き血に満足することを嬉しく思い、誇りに感じた。
保嗣の血を気に入った吸血鬼の小父さんは、保嗣の母親にも興味を抱いたのだろう。
母親の生き血の味は、きっと小父さんの期待を裏切ることはなかったはず。
――小父さんが母さんの血を気に入ってくれて、嬉しい。
保嗣は自分のうえにのしかかってくる同性の恋人に、そんなふうに熱く囁いていた。

吸血鬼の小父さんが、親友の達也とぼくの血を飲み比べしてくれる。
そしていまは、母さんとぼくの血を、いっしょに味わってくれている。
今ごろ達也が父までも襲って、親子ながら血を愉しんでいるなどとは、さすがに想像が及ばなかったけれど。
幾重にも重なり合う吸血の交わりを、保嗣はとても好ましく感じていた。
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