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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

今度は・・・

2006年07月25日(Tue) 07:39:16

旨いね、旨い・・・
ぴちゃぴちゃと音たてながら。
やつはボクを横抱きにして。
つけた傷口に、べろをなすりつけてくる。
負担のかからないようにするから。
そんな約束に、奇妙に義理堅く。
あまり大量な吸血は、されたことがない。
夜明けの公園に呼び出されて、
見通しの利かない薄闇のなか。
ほんの少しの吸血に浸る相手をする。
ほんとうに、惹き込まれるように。
やつのペースにはまってしまっていたけれど。
一方的に血を啜られる。
そんな習慣に。
いつか慣れ、なじんでしまった日常。

きみの血は、絶対旨いと思ったんだ。
見通しが当たったね、といわんばかりに、得意気な彼。
どうして?
そう、訊くと。
お袋さんの血も、舐めたから。
えっ。
ダメ・・・?^^;
悪戯の許しを請うような人のよげな笑いに、つい苦笑を返してしまう。
母はなんていっているの?
だめじゃないって、いいながら。
首をかしげてくれるんだよ。ちょうどきみがしてくれるみたいに、ね。
そう。
親父さんも、苦笑いして、お袋さんを送り出してくれるんだ。
えっ?
だからきみも、素直にならなきゃダメだよ。
ちょ、ちょっと違うんじゃ・・・
あわてるボクに、やつはニヤニヤしながら囁いた。
ズボンの下に、女もののストッキングを穿いているね?

ズボンのすそと靴との、ほんの数センチもないすき間から。
よく、目ざとく見抜いたもの。
やつの意に従うようになってから、
ひとりでに身についていた、変わった習慣。
たくしあげたズボンの下から、
白い皮膚が透ける薄いナイロンの皮膜ごしに、
ざりざりと掠める舌が、しつようにすりつけられる。
今度は、半ズボンを履いてこいよ。
夜だから、誰にもわからないよ。
そそるように誘いかける目線に、抗うことなく頷いてしまっている。

ひんやりとした、公園の空気。
薄手のナイロン一枚に隔てられた冷気はかえって心地よく。
人の目線を気にかけてこわばった脛を、ひんやりと包んでいる。
霧の彼方から、やつの影。
来たね?
悪戯の共犯者みたいな親しげな目線が、ボクの足許に注がれている。

破っちゃっても、いいよね?
やつの嬲りは、いつになく執拗。
女のように彩られた脚に、明らかに昂ぶりを覚えているようだ。

これだけ破いちゃえば、だれも気がつかないだろうね?
半ズボンの下、やつは顔をあげて、にんまりと笑みを送ってくる。
くまなく嬲りをうけた薄手のナイロンは、凌辱のあとのようだた。
しっとりと密着する肌触りはとうに去って、むざんに脚の線から浮き上がっている。
やつはボクの肩をだくようにして。
こんどは、女装してこいよ。
持っているんだろう?お袋さんの服。


あとがき
これもなん日か前に描いたまま、幻になりかけていたものです。
男同士の吸血に、だんだん女性に近づいてゆく少年のお話・・・
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