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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

【寓話】喪服の好きな吸血鬼

2020年06月26日(Fri) 08:56:26

喪服のご婦人を好む吸血鬼が、あるご夫婦を狙っていた。
そのご夫婦は、彼が永年棲みついたその街に、つい最近引っ越してきたばかりだった。
亭主の血を残らず吸い取って奥さんを未亡人にし、その喪服姿を狙おうと、物騒なことを思いかけたが、
そんな凝ったことをするまでもなく・・・
ある晩とうとう、法事帰りの奥さんを襲って、欲望を成就させた。

亭主を死なせてお前を独り占めにしてしまおうか?とうそぶく吸血鬼に、奥さんは、
「良い人なのでどうか死なさないで。その代り私が毎晩、お相手しますから」とこい願った。
吸血鬼は、奥さんの脚から黒のストッキングをビリビリと咬み剥ぎながら、それでよろしいと頷いた。

ご主人は、奥さんが毎晩喪服で出かけてゆくのを不思議がって、
ある晩あとをつけてみた。
奥さんが首すじを咬まれ、黒のストッキングを穿いたふくらはぎを咬まれて吸血されるのを見たけれど、
あまりにも仲良く調子を合わせて、ウットリとして相手をしているのに気がつくと、
調子に乗った吸血鬼が奥さんの喪服を引き剥いで、白い肌もあらわに愛し抜くところは見てみぬふりをして家に戻った。

寵愛のあまり毎晩誘われた奥さんが貧血になると、
ご主人は奥さんの喪服を身に着けて、吸血鬼に逢った。
女装好きなご主人のために、奥さんは自分の服を自由に着て良いと、以前から許していたのだ。
「わたしが身代わりになるから、どうか家内を死なせないで欲しい」とこい願うご主人を、
吸血鬼はどこまでも淑女として扱った。
ご主人の意外にスマートな脚から、奥さんの黒のストッキングをビリビエリと咬み剥いで、
女どうぜんに愛したのだ。

それ以来。
夫婦は代わる代わる婦人ものの喪服を身にまとい、吸血鬼の相手をするようになった。
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朝の散歩。
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唐突なる「なん年か後」。

コメント

こんばんは

このお話が寓話ということで、このなかから得られる教訓的なものは何かと考えると、やっぱり黒ストッキングに喪服は、人を興奮させるものがあるということなのかなと。
喪服に興奮するものは、かなりの変態なのだと気が付くものだと。だって自分もそうなんですもの^^

by ゆい
URL
2020-06-30 火 03:02:16
編集
おはよう
ひとつ発見。
「寓話」と題するモノには、教訓が必要でした。
(^^ゞ
柏木寓話には、健全な教訓はあり得ませんね。
(^^)
そもそも、教訓そのものを、意識しておりませんでした。
(-ー)ヘ。。。スタコラ

え?
たいとるがココのブログには似つかわしくない ですって?
ココの吸血鬼は、朝日は特別苦手ではないのです。
(^^)/
だって、
登校中の女学生を襲うには、
朝日を遠慮しているワケにはいかないものね。
(そこかい)
by 柏木
URL
2020-07-01 水 08:03:26
編集

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