淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
【寓話】中身も愛して。
2020年07月13日(Mon) 08:31:16
着ている服を剥ぎ取って女を愛することを好む男がいた。
身近にお洒落な女がいたので、用途を告げずに彼女が要らなくなった服を高価に買い取っていた。
そして、買い取った服を行きずりの女に着せては、服を剥ぎ取って愛した。
都会とは便利なところで、そういう欲求を金次第で満たしてくれる女がいるのだった。
服の持ち主の女はお金持ちで、センスが良くて、飽きっぽかった。
いちど着た服は二度と着ないということがよくあったので、男は贅沢な買い物に十分、満足をしていた。
女は移り気で飽きっぽかったが、賢くもあったから、
どうして男のくせに女の古着を求めるのか?などとよけいな問いなど発せずに、ご綺麗な服を提供し続けた。
ある日女は、男に言った。
お洋服の中身ごと買い取るつもりはありませんこと?
イイエ、厳密にいえば中身はレンタルだけど。
主人もいいって、言ってくれてるの♪
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