fc2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

【寓話】太っちょな少女の純情

2020年07月14日(Tue) 04:25:43

クラスに吸血鬼になった男子がいた。
彼の親友の一人が、血に飢えた幼なじみのために、自分の彼女を提供した。
ふたりはまだ清い交際で、彼女は処女だったから、犯される危険がなかったのだ。
その少女はきちんとした娘で、恋人の親友と逢瀬を重ねても、心を動かすことはなかった。

同じクラスに、もうひとりの少女がいた。
彼女は太っちょで、自分の容姿に自信を持てずにいた。
けれども、親しくしている美少女の悩みを打ち明けられると、心から同情するようになった。
美少女は近々、彼氏と結ばれるとになっていた。

吸血鬼になった少年が、ハイソックスを履いた女子の脚に好んで咬みつくのだと聞かされると、
太っちょの少女は心を決めて、真新しい真っ白なハイソックスをきっちりと引き伸ばして、吸血鬼の少年に逢いに行った。
そして、私は美しくもないし、スタイルも悪いけれど、太っているぶん貴男によけいに血をあげることができますといった。
彼女の必死な面持ちを見て、吸血鬼の少年はすべてを察した。
そして、親友の恋人と別れると、彼女だけを愛するようになった。
第二の少女の暖かな心遣いが、彼の冷えた心に温もりをよみがえらせることができたためである。
前の記事
雨の日のホームルーム
次の記事
【寓話】長男の”勇気”

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/3986-376f9a2f