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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

体験譚・目撃譚

2020年07月25日(Sat) 21:11:22

ワイルドな飲みっぷりだった。
足許からあがるキュウキュウという生々しい吸血の音に、わたしの鼓膜は痺れた。
傷口に蠢く唇の触感がじわじわと痛痒く、脳裏の奥までも伝わってきた。
それ以上に、体内の血液が急速に減ってゆくのが、身を刻むような感覚でわかった。

わたしだけは吸い殺されてしまうのか――そんなまがまがしい想像が胸を占めたが、
男はちがうと断言した。

牙を通して意思が伝わってくるのだ。
同時に、吸い上げられる血を通して、わたしの意思も伝わってゆくのだ。
嘘をつけない。けれども、いまさらその必要もない。
狂わされたわたしの理性は、家族と自分の血が等しく愉しまれることを、強く望んでいた。
わたしははっきりと、声に出して告げていた。妻の操を差し上げます――と。

それからは、一転して、吸血鬼映画がポルノ映画に早変わりした。
男は身じろぎひとつできないほどに失血したわたしを放り出すと、
倒れている妻のほうへとにじり寄った。
なんと間の悪いことか――妻はちょうど血を回復して、目覚めたところだった。
鼻息荒くのしかかってくる男がなにを求めているのか、彼女は瞬時に察した。
決して勘の鈍い女ではなかったから。
そして、腕を突っ張って、男の身体を引き離そうとした。
けれども、血の失せた細腕は、男の劣情を支えきることはできなかった。
気丈に突っ張った腕はあっさり折られ、妻は唇を奪われた。
彼女はわたしが気絶していると思ったらしい。

したら、助けてくれるの?と、小声で訊いた。
しなくても、もちろん生命は奪らないと、彼はいった。
主人に悪いわ、と、妻。
そんなことは良いではないか、と、男。
でも、どうしてもだめ、と、妻。
だが、どうしてもいただく、と、男。
言葉が切り結ぶあいだにも、腕と腕とはせめぎ合い、男はずいずいと勝ちを占めてゆく。
妻はとうとう、ブラウスを引き破られて、胸をあらわにされてしまった。
そして、ストッキングのガーターが丸見えになるほどスカートをたくし上げられ、犯されていった。
「あああ!あなたぁ!」
断末魔のような叫び声に、わたしは恥ずべきことに射精していた。
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