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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

母たちの里帰り

2020年12月20日(Sun) 21:06:21

◆◆◆
やあ、いらっしゃい。
にこやかに招き入れられたその鄙びた家屋に上がり込むとき、
ふと自分で自分を魔物の餌に与えるような気がした。
母たちや澄江が色とりどりのストッキングのつま先を古びた床板にすべらすときも、
自分からすすんで魔物の餌食になりにいくように思えてならなかった。

にこやかに笑んでいる目の前の中年男が、
脂ぎったいやらしさで母たちのストッキングの足許を盗み見るのがありありとわかったし、
その人なつこい笑みさえもがいやらしい哄笑のように思われてならなかった。
痩せこけた奥さんは無表情で、母親の後ろに隠れてこちらの四人を窺っている少年は、
母親に劣らず痩せこけていて、白目だけがひどく鮮やかに映った。
こんな田舎では、ストッキングなど穿くような婦人は皆無なのか、
少年は自分といちばん齢の近い制服姿の澄江の脚を彩る黒のストッキングを、
物珍しそうに見つめていた。

今夜、ぼくたち一行は、この家に寝泊まりすることになる。
母とぼく、それに澄江と澄江の母の四人で。
古びた家の天井の木目までもがぼくたちをあざ嗤い、
その黒ずんだ木目をぼくたちの血で染めたがっているように見えた。


◆◆◆
今年のお供物は、うちですからね。
母にそう言い渡されたのは、ひと月ほど前のことだった。
“お供物”—―それは父には内緒の母と二人だけの秘密の言葉だった。
母の実家は、吸血鬼の棲む里だった。

あなたには教えるけれど、澄江さんには内緒よ。
そういうことになっているの。
年頃の娘があわててうろたえるところを視たがるんですって。
いけすかない好みだけれど、
母さんも、孝江小母さんも、そうして初体験を済ませてきたのよ。
だからあなたも、きちんと立ち会って。
花嫁の純潔を差し出すのが、お里では最高の礼儀なんだから。

母たちがぼくと澄江を結婚させたがっているのは、なんとなく察しがついた。
澄江は女の子だから、よけいにそういうことに敏感で、
一時はぼくから離れかけたこともあったけれど、
母親に言い聞かされたのか、自分でその気になったのか、
ぼくを避けようとしたのはほんの一時のことに過ぎなかった。
最近ではむしろ、ぼくの視線を意識して、
家に遊びに来るときは、身体の線がぴっちり浮き出る服を着てきたり、
ぼくがひし形もようのハイソックスを好んでいるとどこからか伝え聞くと、
三度に一度はひし形もようのハイソックスを履いて、ぼくを外に連れ出すのだった。

澄江は健康的な肌と大きな瞳の持ち主だった。
すこし太っちょなのが玉に瑕だったけれど、
十人並み以上の器量よしではあったから、
ぼくも知らず知らず、澄江のことを憎からず思うようになっていた。

その澄江が吸血鬼に侵される――
ぼくは憤りでいっぱいになったけれども、
心の奥底のどこかで、それを嬉しがっている自分がいるのに気がついて、
自分のことながらゾッとしてしまった。
自分の好きな子が、未来の花嫁になるかもしれない女の子が襲われるというのに、
ぼくはその事実を知りながら、教えることができない――
そのうえ母は、ぼくのことまで咬ませてしまうつもりらしかった。
この村の血すじには、マゾの血が流れている。
そんな伝説がほんとうのことなのだと、改めて思い知ったのだった。


◆◆◆
だしぬけの出来事だった。
十分気を配っていたつもりだったのに。
出されたお茶に眠り薬が入っているとは思わなかった。
うたたねをしかけたぼくに、「まぁ、疲れたんだね」
と母が言ったのがおぼろげに耳には入った。
それに反応しないぼくに、母があの少年に目配せをするのまで意識にあった。
気づいた時には首すじに激痛が走り、少年の両手でぼくは羽交い絞めにされていた。
ちゅうっ、ちゅうっ、ちゅうっ・・・
現実ではないかのように、ぼくの身体から血を吸い取られてゆく音が鼓膜を刺した。
そのままぼくは眩暈を起こし、畳のうえに倒れ込んでしまった。

つぎに意識がよみがえったのは、澄江の叫び声だった。
あの親父が、澄江を追いかけまわしている。
家じゅうを逃げ回りながらも、あちこちで澄江は、先回りした親父と鉢合わせした。
親父の動きは獣のように素早かったのだ。
制服の重たいスカートを翻し、発育の良いおっぱいをゆすりながら逃げる澄江は、
ステテコ一丁の親父につねに後れを取った。

澄江がぼくの倒れ込んでいる部屋に逃げ込んできた。
あと一歩で、外に逃れることができるはずだった。
ところがそのまえに、あの少年が立ちふさがった。両手を拡げて。
澄江の頬に、怒りの引きつりが走った。
「どいて頂戴!!」
澄江は少年を突きのけようとしたが、逆に腕を掴まれて引き据えられてしまった。
「いいぞ、獲物はそうして捕まえるんだ」
親父は当然、息子の味方だった。
獲物を譲った親父は、息子に指図した。
「脚を咬んでやれ。パンストなんか、破いちまえ!」

少年はつぶらな瞳で澄江をじいっと見つめた。
澄江は少年にどう接してよいのかわからず、おっかなびっくり、
それでも睨みつけるだけの気力はまだ、持ち合わせていた。
少年はそろそろと、澄江に近寄ってゆく。
澄江はじりじりと後退して、部屋の隅に追い詰められた。
薄黒いストッキングに透けた豊かなふくらはぎが、頼りなげに映る。
ぼくはひっくり返ったまま、間近でくり広げられる血の争奪戦をただ視ているよりなかった。
痩せこけた腕が伸ばされて、澄江の足首をつかまえた。
強い力だった。
澄江が振りほどこうとしたけれど、だめだった。
少年はそろそろと澄江に近づいて、足許を舐めるようにして、
黒のストッキングのうえから澄江のふくらはぎに唇を吸いつけた。
「ああああああっ!」
恐怖の混ざった悲鳴があがった。

ものの30分ほどで、澄江は吸血鬼の親子の肉奴隷にされていた。
脚を咬まれてストッキングを剥ぎ落されてゆく澄江の後ろにまわった親父が、
澄江の肩を掴まえて首すじを咬んだ。
ふたりは澄江の生き血を、がつがつとむさぼった。
ぼくはなにもできなかった。
悔しかった。
けれども、ぼくの股間はむざんなくらいに、膨張しきっていた。


◆◆◆
夜になった。
澄江は隣の部屋で、“処刑”されていた。
親父が欲情もあらわに迫っていって、
澄江の叫び声と服の裂ける音が、ひっきりなしに続いた。
庭に面した廊下に、
澄江のブラウスが、シュミーズが、ブラジャーが、ズロースまでもが投げ出され、
叫び声は涙声に変わっていった。
ほら、何しているの、ちゃんと視るんだよ。
しばらく姿を消していた母がいつの間にか戻ってきて、ぼくを促した。
ぼくはおそるおそる、隣室とこちらとを隔てているふすまを細目に開いた。

いまはスカートだけを腰に巻いて、
黒のストッキングを片方脱がされた澄江が、
息せき切った親父に迫られていた。
思った以上に豊かなおっぱいに、
澄江がもう大人なのを発見して、
ぼくは強い昂奮を覚えた。
初めて目にするあらわなおっぱいに、
見慣れた制服のスカートの取り合わせが、
よけいにぼくを昂奮させた。
視てろぉ、ぶち込んでやるからなあ。
鎌首をもたげた親父の股間が、
あんなものが澄江の股間に収まるのかと
心配になるほど逞しかった。
自分の股間を見せつけながら、
布団のように従順に組み敷かれた澄江のうえにのしかかり、
親父の尻が澄江の股間に沈み込むのを、
ぼくははっきりと見届けた。
びゅうッと撥ねた生温かい粘液が、
ぼくの太ももを染めた。


◆◆◆
都会さもどっても、おらたちのこと忘れるでねぇぞ。
親父はにんまりと笑みながら、ぼくたちに話しかけた。
憎めない笑みだと、ぼくは思った。
「また来ますね」
いつも強気な澄江が、ぼくの顔を見ぃ見ぃ、遠慮がちにそういった。
「そうだね、また来よう」
ぼくがそういうと、澄江が、
「視るだけでよかったの?」
といった。
「戻ったら二人で、とっくりと勉強せえ」
親父がいった。
「勉強」という神妙な言い草に、女たちが笑った。
健康な笑いだった。
あのとき姿を消していた母たちも、近所の助平親父どもの昼間からの夜這いを受けて、
母は肌色の、孝江小母さんはねずみ色のストッキングを引きずりおろされて、
なん度もなん度も、ぶち込まれていたのだ。
でもぼくにとっては、澄江がぶち込まれるのを視ただけで、十分すぎるほどだった。

黒のストッキングを脚から引き抜かれ、親父にせしめられた後。
澄江はリュックからひし形もようのハイソックスを取り出した。
ぼくが気絶したふりをしているのを、彼女はとうに気づいていたのだ。
そして少年を手招きすると、「ちょっとだけやらせてあげる」といったのだ。
少年はこちらに背中を向けて、
都会のお姉ちゃんのスカートを恐る恐るはぐりあげると、
すぐに父ちゃんがそうしたように、開かれた股間の奥へと腰をくっつけていった。
ひし形もようのハイソックスを履いた脛がリズミカルに足摺りするのを、
ぼくは目を真っ赤に充血させて見つめていた。
自分でヤるよりも昂奮かもって思った自分が、ちょっぴり情けなかったけれど。
ほんとうに心から、昂奮した。
だれもが“お供物”を嫌がらない理由が、やっとわかった。

来年もぼくたちは、母たちの里帰りにつき合うだろう。
祝言もきっと、この村で挙げるのだろう。
そして、純白のストッキングを穿いた花嫁を輪姦されて、
股間を淫らな粘液のシャワーでぬるぬるにしてしまうのだろう。
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