淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
不倫の予行演習。
2021年06月19日(Sat) 08:38:38
結婚する慶びを吸血鬼の親友と分かち合うため、
未来の花嫁である貴美恵を伴って、彼の邸を訪問した。
持参したお菓子の包み紙を器用にほどくと、彼は中身を口にした。
大の甘党だったのだ。
そしてちょっとの間ぼくが座をはずしたその隙に、
同伴した貴美恵の洋服を器用に脱がせて、ベッド・インした。
大の女好きだったのだ。
邸を辞去した後、彼女はいった。
「ストッキング、取られちゃった」
「なんか、いやらしいね」
「結婚するまでにあと1ダース、あたしからせしめるんだって」
式は二カ月後だった。
「かなりハードだよね・・・」
貴美恵を寝取られる悔しさも忘れて、ぼくは彼女の身体を気遣った。
「花嫁修業だと思って、がんばるわ」
真面目な横顔に戻った貴美恵は、いつもの気丈さを取り戻していた。
不倫の予行演習――そういいかけたぼくは、その言葉をのみこんで、
「しっかりね」
とだけ、こたえた。
かいせつ
すでに身体の関係もあるカップルが、彼氏の親友と懇親を深めるお話です。^^
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