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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

絵里子さんの純潔。

2021年07月22日(Thu) 06:45:46

は じ め に

婚約者を伴い生まれ故郷に戻ってきた若い男性が、彼女を吸血鬼の親友と引き合わせて、
目の前で未来の花嫁を征服されてしまうお話です。
柏木の好きなプロットの、代表的なひとつです。^^
テーマ・シチュごとに、ワンフレーズにまとめてみました。
出来は、いつもとそう変わらんのですが。。。^^;


「すまない。きみの絵里子さんに怪我をさせてしまった。」
ぼくのほうを振り向いた友作は、まだ口許に絵里子さんの血を滴らせていた。
抱きすくめられた友作の腕の中、
ぼくの婚約者の絵里子さんは、よそ行きのスーツ姿のまま、
ぐったりとおとがいを仰のけて、
かすかに息づく首すじから、バラ色の血を流している。
ブラウスの襟首に血が着かないよう、友作はしたたる血潮をハンカチで拭い、
唇でもういちど傷口を含んで、血止めを施してくれた。

友作は、ぼくの幼なじみの吸血鬼。
結婚を控えた絵里子さんを伴い、久しぶりに実家に帰ったときの出来事だった。

絵里子さんがわれに返ったとき、
ベンチにもたれかかった彼女のことを、ふたりの男が両側にかしずくように見守っていた。
友作とぼくだった。
「もう大丈夫。血は止まっているから」
と、友作は絵里子さんを安心させようとして、いった。
彼のひと言は、絵里子さんには効き目があったらしい。
ほっとひと息ついた彼女は、ぼくをみて、いった。
「このひと、わたしを咬んだんです」
大きな瞳をもの静かに見開いて、謡うような声色がむしろ、愉しげに響いた。
「血を吸われちゃいました」
冷静な彼女は、自分の身になにが起きたのかを、きちんとわきまえていた。
「吸血鬼がいるって、本当だったんだね」
彼女はそういって、友作を見かえると、
「でも、悪い人じゃなさそうみたい」
と、こんどは友作を安心させるようなことを呟いていた。
「気にしないでね。貴方はわたしを騙したりしてないし、
 吸血鬼がいるって正直に教えてくれた。
 友作さんもそう。
 若い女の血が欲しくて、たまらなかったのね。
 悪いのは、それを真に受けなかったわたしだけ」
さっきからわたしばかり言ってる――絵里子さんは初めて、口を尖らせた。
「二人とも黙ってないで、なんとか言ってよ」
とわざと身を揉んで、よそ行きに装った脚を、ちいさく足摺りさせた。
「護れなくてごめん・・・っていうのは、なしにして」
――なんだかぼくのほうが、慰められているような気がした。

「ご馳走様」
友作は悪びれずに、そういった。
過去になん人もの女性を襲っているだけあって、
結婚相手を連れ帰ったぼくよりも、ほんの少しだけ、女あしらいに長けていた。
「美味しかったですか、わたしの血」
絵里子さんは愉快そうに、もの静かな瞳に笑みをたたえた。
「ああ、美味しかった」
白い歯をみせる友作に、
「なら、よかった」
と、絵里子さんはにこやかに応じる。
打てば響くようなタイミングだった。
ふたりは気が合うな――ぼくはそう感じて、ちょっとだけ嫉妬を覚えた。
「あなたには、責任取ってもらうからね」
絵里子さんはぼくのほうを振り向いて、そういって笑った。
――友作さんに乗りかえるなんてことは、考えないから。
彼女は黒い瞳で、そう伝えてきた。

「あの、もう少しだけ、いいかな・・・」
友作はぬけぬけと、絵里子さんに血をねだった。
タメ口になっているのがちょっとだけ気になった。
絵里子さんがもう一度ぼくを見て、許しを請うような視線を投げてきて、
ぼくの懸念をあっさりと晴らした。
――決定権は貴方にある。わたしはどこまでも、貴方のものだから。
彼女の黒い瞳は、あきらかにそういっていた。

脚を咬むんですか?
絵里子さんの足許にかがみ込んでくる男に、さすがに彼女は戸惑いを見せた。
ストッキング脱がなきゃ・・・と焦る彼女に、ぼくが耳打ちをした。
「女もののストッキング、破くのが好きなんだ」
え?と瞳で訴えた絵里子さんはそれでも、まあいいか、とあきらめたように笑い、
「それならどうぞ」
と、意外なくらいあっさりと、ストッキングを穿いたままの脚を彼のほうへと差し伸べた。
「ありがとう」
友作が絵里子さんを見あげる。
絵里子さんが、黒い瞳で応える。
友作はもういちど、絵里子さんの足許にかがみ込んで、
肌色のストッキングのうえから唇を吸いつけた。
そして、絵里子さんのストッキングをブチブチと破りながら、ふくらはぎに咬みついていった。
ちゅうっ・・・
ひそかにあがる吸血の音を、彼女は肩をすくめてやり過ごし、
ぼくは聞こえないふりをしながら、彼女の足許を這いまわる唇から、目が離せなかった。

ぼくの実家の畳を踏んだストッキングを、両脚とも咬み破らせてしまうと、
ストッキングを脱がせようとする友作を制して起ちあがり、
「自分で脱ぎます」というと、周りを見回した。
数分後。
女子トイレから出てきた彼女は、
脱いだストッキングをあり合わせの紙袋に入れて手にしていた。
自分の脚を通していたものをそのまま渡すことは、さすがに憚られたのだろう。
彼女の所作から、良家に育った彼女の、育ちの良さを、ぼくも友作も感じ取っていた。
「はい、どうぞ」
とり澄ました声が、凛と響いた。
彼女は脱いだストッキングを男に手渡し、男は固い顔つきをしてそれを受け取った。
「感謝します」
と、真面目な顔をする友作を、
「まるで賞状でもらったときみたいですね」
と、絵里子さんはからかった。
トイレのなかで少しだけ流したかもしれない涙の余韻は、気ぶりにもみせなかった。


「すまない。彼女にまた怪我をさせてしまった」
友作がそういってぼくをふり返ったのは、真夜中の公園。
さいしょに彼女を咬んだのと、同じ場所でのことだった。

若い女の血に飢えて、夜も眠れず公園をさ迷い歩いていた勇作。
血が騒いでホテルから抜け出して公園にやって来た絵里子さん。
胸騒ぎがして夜中に起き出して公園に向かったぼく。
期せずして三人はほぼ同時に、おなじ場所にやってきた。
わずかに遅れたぼくは、
絵里子さんの澄んだ目が彼の目線に射すくめられて抱き寄せられるのを、
目の当たりにすることになった。
人目を忍んで夜中に逢瀬を遂げる男女のように、
ふたりは熱い抱擁を交わし、絵里子さんはためらいなく、首すじを彼の唇にゆだねた。
じゅるうっ・・・
生々しい音を立てて啜られる、絵里子さんのうら若い血潮――
あの音は、そうとう喉が渇いているときのもの。
すぐにわかった。
絵里子さんの身を案じるよりも、
友作が絵里子さんの血に満足していることへの満足感と嫉妬に、ぼくの心は乱されていた。

「気がついたら、このひとの腕のなかにいた」
絵里子さんはぽつりと、そう呟いた。
弁解めいた色もなく、事実をそのまま告げているような口調だった。
「ストッキングまで穿いてきたのに?」
ぼくに指摘されるまで、自分がよそ行きの服装で出てきたことさえ、
まるきり気づいていないようだった。
ぼくは自分の立場を、明確にする必要を感じた。
友作が絵里子さんの血を気に入ってくれて嬉しいし、
絵里子さんが友作に血を許してくれて、感謝している――
ぼくの言いぐさに、ふたりとも満足したようだった。
「せっかく穿いてきたんですから」
絵里子さんは白い歯をみせて、
薄茶のロングスカートの下に隠した脚を、友作の目線に惜しげもなくさらした。
肌色のストッキングの薄い生地が街灯に照らされて、淡い光沢をよぎらせていた。
それでも友作の唇が太ももに吸いついたとき、
「やっぱり、やらしいわよね?」
と、だれに向かってともわからないまま、呟いていた。
そして、欲情を滾らせた唇がストッキングを唾液で濡らし、
まさぐるように揉みくちゃにして、
ビリビリと喰い破かれて、ふしだらな裂け目を拡げてゆくのを、
黒く大きな瞳で、じいっともの静かに見つめつづけていた。


「責任、取ってくださるわよね!?」
絵里子さんが問い詰めたのは、自分を犯した友作のほうではなくて、
ふたりのまえで痺れたように身体を硬直させつづけていた、婚約者のほうだった。
腰までまくり上げられた薄茶のロングスカートから覗く太ももには、
初めての痕が赤い滴りとなって、むざんなほどに鮮明に刻印されていた。
「責任、取るよ」
やっとの想いでぼくがいうと、絵里子さんはこわばらせていた頬を和らげ、
「よかった・・・」
とだけ、いった。

嵐は突然吹き荒れて、一瞬にして三人の間を通り過ぎた。
夕べと同じように、友作は絵里子さんを招び出して。
ぼくも同じように、夜の公園に出かけて行って。
抱きすくめられた絵里子さんは、恋人にそうするように首すじを接吻に委ねながら、
吸血される恍惚の刻をすごした。
わざわざ穿いてきたストッキングも、ためらいなく破らせていた。
そこまでで終わるはずだった。
けれども、そこまででは、終わらなかった。
男は熱い息を迫らせて、絵里子さんの着ているこげ茶のブラウスを引き剥いで、
まっ白な胸もとを鮮やかに区切る黒いブラジャーの吊り紐を、尖った爪で断ち切った。
目の前の女を犯したいという、明白な意思表示に、
ぼくたちふたりは戸惑い、うろたえ、けれどもぼくよりも素早く状況をのみ込んだ彼女は、
すべてを覚悟したように目を瞑った。
暴漢は無抵抗になった彼女のロングスカートを荒々しくたくし上げると、
ストッキングを穿いた脚になん度もくり返し接吻を加え、
よだれで濡れそぼるくらいに接吻を重ねたあと、ゆっくりとずり降ろしていった。
「絵里子さんが処女のうちに、自分で脱がしてみたかったんだ」
あとでそう告白されたけど。
さいしょの刻も、友作が絵里子さんのストッキングを脱がそうとしたのを、思い出した。

友作が女の子を襲うところは、なん度も見てきた。
妹も、犠牲者のひとりだった。
女の子はたいがい泣きじゃくりながら、せめてもの抵抗を他愛なくねじ伏せられて、
咬み破かれたストッキングを、じりじりとずり降ろされていって、
逞しくそそり立った一物を、色とりどりのスカートの奥へと忍び込まされて、
さいごに腰を深々と沈められ、とどめを刺されてしまうのだった。

絵里子さんは、泣かなかった。
さすがにまつ毛をピリピリと震わせていたけれど。
あくまでもの静かに振る舞って、令嬢としての気位を捨てようとはしなかった。
未来の花婿の見ている前で処女を散らせる。
「少しは無念でしたよ」
あとでそう告げられた時、
彼女は白い歯をみせて、笑った。

いつもの要領で、友作が絵里子さんに、いうことを聞かせてしまうのを。
ぼくは嫉妬と不思議な歓びに打ち震えながら見つめつづけ、
花嫁の純潔が散らされてゆくのを、息をつめて見届けたのだ。

初めてのときは、無理しないほうがいいんだ。
そういう主義だった友作が、珍しく五回も六回も果たしていくとき。
やつが絵里子さんのことをほんとうに気に入ったのだと、思い知らされていた。
婚約者のまえで形ながら抗っていた白い細い腕がねじ伏せられ、野放図に野原に伸べられ、
やがて自分のほうから逞しい背中に巻きついてゆくのを、
呪わしい思いを抱えて見守りながら、
うごきがひとつになった二対の腰が、静かに熱くまぐわうのを、
親友と婚約者とがひとつになって、男と女の営みに耽ってゆくのを、
認めないわけにはいかなかった。
注ぎ込まれた粘液は彼女を狂わせて、
おっきぃ、おっきぃ・・・痛あいっ・・・と、無我夢中で歯がみしながら身もだえて、
そのたびに頭を撫でられ、胸をまさぐられ、言葉でなだめすかされて、
もう一度、もう一回・・・と迫ってくる腰を遮る意思を喪っていった。


責任、取ってくださるわよね?
彼女にそう言われたのは。
すべてが過ぎ去って、絵里子さんのすべてを奪い尽くされてしまったあとのことだった。

責任を取る ということは、
目のまえで過ちを犯した絵里子さんを予定通り娶って、
新妻の純潔を親友に捧げることを認めた ということ。
けれどもぼくには、一点の後悔もなかった。
未来の花嫁の肉体を、親友に与えたことも含めて、一点の後悔もなかった。

「じゃあ、確認の意味でもう一度」
こんなときにこんなところで「確認」なんていう事務用語を使ってしまうOLぶりに、
友作はにんまりとして、絵里子さんは恥じらって、
でもすぐに彼女は自分を取り戻して、しゃんと背すじを伸ばして、彼と対峙して。
差し伸べた首すじにもう一度、熱い牙を刺し込まれてゆく。
ごく、ごく、・・・ちゅうっ・・・
貪欲に飲まれるのが好き。
そんなことを口にするようになった絵里子さんは、
あのとき求められた性急さが嬉しくてたまらない、と、ぼくに告げた。
彼女は細身の身体をふりたてて、彼の欲求に応えてゆき、
貧血を起こして彼の腕のなかで姿勢を崩すと、もういちど芝生の上に横たえられて、
それまで潔く守り抜いていた股間を無防備にさらし、
獣じみた劣情に、惜しげもなくゆだねてゆくのだった。


「行ってしまうのか」
友作は、しんそこ寂しそうだった。
「ぼくたちの住まいは、都会だからね」
しんそこ気の毒な気がしながら、ぼくはこたえた。
「だいじょうぶ。また来るから」
絵里子さんは賢明にも、友作のことを具体的に慰めた。
「いいでしょ?」
とふり返る絵里子さんに、笑顔で応えるぼく――
ふたりのあいだには、なんにわだかまりもなかった。
「そのときにはまた――」
友作は言いかけて、絵里子さんの下腹部に目をやった。
「な、なによ。もう・・・」
いつも冷静な絵里子さんが、薄茶のロングスカートを揺らして、珍しくうろたえた。
かすかに泛んだ照れ笑いが、ひどく可愛らしかった。

「ご両親にあいさつに来たというよりか、このひとに純潔をプレゼントしに来たみたいね」
友作の態度にあわせて、彼女の態度までちょっとずつ、露骨になってゆく。
「いいことをしたと思っているよ」
と、ぼく。
「わたしもいいことをしに来たとおもってるわ」
と、負けずに彼女。
「こんど来るときも、ぼくが連れてくるから。たっぷり見せつけてもらうからね」
――あのときのきみの笑顔が、ひどく清々しかった。
あとで友作に、そういわれた。
もしかすると、未来の花嫁の純潔を彼に愉しまれてしまうことは、
ぼくの長年の願望だったのかもしれない。
「さあ行こう。
 男を識った都会女がこれ以上うろうろしていると、まさされてしまうからね」
ぼくはそういって、渋る彼女をひき立てるようにして、友作に背を向けた。
「また来いよ」
「ああ、またね」
ぼくたちは幼なじみの昔にかえって、あのときと同じ言葉を交し合った。



7月20日構想、本日脱稿。


あとがき
かなり長々としてしまいました。
長いのは大概、駄作の可能性が高いのですが(だったらごめんなさい)、いかがでしたでしょうか?
婚約者が処女の生き血を吸い取られ、挙げ句の果てに犯されてゆく。
けれども結婚を控えた彼は、親友が自分の彼女を気に入ったことに満足し、誇らしくさえ感じ、
彼女のほうもまた、恋人の目の前で初めての歓びを識って、処女を捧げた男に特別の感情を抱くようになっていきます。
親友の彼は、絵里子さんに対して、もしかすると純愛めいたものを感じているのかもしれません。
それを初めてのセックスの回数で表現してしまうのは、ちょっとよろしくないのかもしれないけれど。^^;

三人の間を吹き過ぎていった、一陣の嵐。
もしかするとそれは、彼らにとって避けては通れない通過儀礼だったのかも知れません。
絵里子さんの義実家参りは、以後毎月のように続けられた ということです。
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娼婦に堕ちた妻。
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母親の黒留袖 新妻のワンピース

コメント

処女喪失はいつもマイルドな柏木さん。
珍しくガチですね。自分的には好みw
by 通りすがり
URL
2021-07-29 木 13:32:21
編集
通りすがりさん
ちょっと、欲求不満なのかもしれません。(笑)

「母親の黒留袖 新妻のワンピース」とか、
「女ひでりの村」とか、
「茄子の季節」とか、
このごろ、処女を奪うお話がしばしば登場しています。
この夏は、ちょっとした豊作かも。^^
by 柏木
URL
2021-07-30 金 07:17:50
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