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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ショートショート・だれよりも。

2022年01月19日(Wed) 19:23:29

妻が吸血鬼に犯された。
相手は、妻のまとう都会ふうなワンピース姿に魅せれた、年配の男だった。
道ばたの草むらの中、たっぷりと愛し抜かれたうえ、
ほだされ、感じ、意気投合し、
淫らに浮いたひと刻の愉しみを、植えつけられてしまっていた。
半裸に剥かれた姿で連れまわされて、帰宅したのは夜だった。

母も吸血鬼に犯された。
相手は、奥ゆかしく着つけた着物姿に魅せられた、年若な男だった。
帯をほどかれ下前をはね上げられて、
人通りのある道ばたで犯され抜いて、
いまはなき父への謝罪を口にしながら、
もろ肌もあらわに手を引かれ帰宅したのは夜だった。

相次ぐ女たちのご帰館に、
怒りも忘れてあきれ果てたぼくの前。
ふたりの吸血鬼はにんまり目配せ交わしあい、ぼくに襲いかかる。
彼等はぼくを手際よく引き倒すと、思い思いに咬んできた。
働き盛りの男の生き血は、不幸にも彼らを魅了して・・・
ワイシャツを血で濡らし、靴下を咬み破かれながら、
妻と母とを狂わせた逸物を代わる代わる突き込まれ、
きょうの出来事に対するお礼を言わされていた。
否、心からの悦びをさえ、覚え込まされてしまっていた。
その日、いちばんもてたのは、男であるはずのぼくだった。
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