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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

肉づきたっぷりな脚が、まとうもの。

2022年07月22日(Fri) 00:34:20

「あのひとに、血を吸わせてあげるわね。あなた、妬きもちやくのはアウトだからねっ!」

彼女はそういって、セーラー服姿をひるがえして、ぼくに背を向けた。
そして、ひざ下丈のプリーツスカートをいさぎよくさばいて、大またで歩き去っていった。
濃紺のハイソックスをひざ下まで引き伸ばした、肉づきたっぷりなふくらはぎが、いつまでも目に灼(や)きついていた――

あのハイソックスを、惜しげもなく咬み破らせてしまうのか。
ぼくはしんそこ悔しかったし、彼女の履いているハイソックスを咬み破る権利を勝ち得た男を、しんそこ羨ましく感じていた。


それからどれだけ、刻が経ったことだろう?
「あのひとに献血してきますね。いまさら妬きもちなんか、妬かないでしょうけど・・・」
きみはそういって、よそ行きのスーツ姿を、あのときと同じように背けて、歩み去ってゆく。
えび茶のタイトスカートに狭められた窮屈な歩幅を、もの慣れたようにさばきながら、
奥ゆかしい足取りで、淫らな情事の待ち受ける邸へと、歩みを進めていった。
肌色のストッキングが張りつめたふくらはぎは太く、けれども薄地のナイロン生地のなまめかしさをいっぱいに張りつめさせていた。

あのストッキングを、惜しげもなく咬み破らせてしまうのか。
ぼくはしんそこ惜しいと思ったし、彼女のストッキングをいたぶる権利を勝ち得た男を、しんそこ妬ましく感じていた。

刻が経っても。
齢を重ねても。
変わらぬ想いが、そこにある。
けれどもぼくは、そのつど最愛の彼女を送り出し、
彼女はあの男の欲求を満足させるため、いつもの装いを目いっぱい引きたてて、
背すじを伸ばして、歩みを進める。

彼女が伏せるベッドのうえくり広げられるのは――まごうことなき不倫。
けれどもぼくは、彼女とあの男との営みに、苦情を言いたてるつもりはない。

むしろ思う。
彼女を想うさま、愛して欲しい。
彼を思うさま、抱きとめて欲しい。
ふたりの営みがぼくを裏切る、ぼくの家名を汚す行為だったとしても。
ぼくはふたりの愛の交歓に、心からの拍手を送るに違いない。


あとがき
濃紺のハイソックスに包まれた、健康な輝きに満ちた女子校生のピチピチとしたふくらはぎ。
薄手のストッキングに包まれた、大人の色香を漂わせた人妻の、むっちりと熟れたふくらはぎ。
いずれ劣らぬ脛であっても、齢を隔てれば同一人物の脚――そういうこと、きっとあるのでしょうね。^^
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