fc2ブログ

妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

娘と妻を、吸血鬼に捧げて・・・

2022年11月05日(Sat) 04:33:25

濃い緑色のハイソックスに浮いた太めのリブが、豊かなふくらはぎをなぞるように流れていた。
はた目には太い脚としか映らないかもしれないが、八束にはなによりもセクシィに見える。

この制服を考案したデザイナーは、採用した名門校は。
折り目正しく着こなしたはずのこの制服がひとたび着崩されたとき、
こんなにふしだらな風情を醸し出すことを意識していただろうか。
制服の少女が出歩いてはいけない刻限の、夜更けの街灯を照り返すハイソックスのリブが、
こんなにも淫靡に照り輝くことを、知っているのだろうか――

たった今処女を喪失した少女は、薄目をあけて、悲鳴のひとつ、うめき声の欠片さえ口から洩らさずに、
スカートの内側を初めての血で濡らしている。
滴る血潮は太ももを伝い落ちて、ハイソックスのゴムにまでしみ込んでいた。
リブをくしゃくしゃに折り曲げながら、八束はみずきの足許から、ハイソックスを抜き取ってゆく。
今夜の記念、戦利品としてせしめるつもりなのだ。
片脚、もう片脚・・・と、手を緩めずに、容赦なく、制服の一部を剥ぎ取っていった。
それから少女の身体を仰のけると、ふたたび首すじに唇を這わせ、
這わせた唇を、おとがいから少女の唇へとすべらせてゆき、
自身の分厚い唇で覆い隠すように、小ぶりで控えめな少女の唇を呑み込んでいった。

かすかな吐息を洩らしながら、少女は初めて切なそうな顔をして、男の口づけに応じていった。
裸足になったつま先は、芝生のうえをなん度も足摺りをくり返して、
白い指先が掘り返した泥にまみれていった。


合格するまでは、駄目。
みずきの意思に八束はしたがい、合格発表の帰りを待ち伏せて結果を聞くと、
否応なく公園に引きずり込んだのだ。

いちどだけでは、嫌。
みずきの希(ねが)いを、八束はかなえた。
少女の下校途中を毎日のように襲い、ある時は公園に引き入れ、深夜になれば路上に制服姿を横たえて、犯し、愛し抜いた。
ぶあいそに閉ざされていた口許は、ときにほころびたように白い歯をのぞかせて、
その白い歯並びは、淫蕩なうわぐすりを塗られたように、なまめかしさを帯びて静かに輝いた。
少女のそんな変化に気づく大人は、担任を含めほとんどいなかった。

みずきが一度だけの関係を忌んだのは、
たんに処女を破る愉しみだけのために自分の肉体を供することをきらったのであって、決して淫蕩な意図ではなかった。
けれども回を重ねることで、18歳の少女の身体はじょじょに目ざめていった。
みずきの母親を含めなん人もの女を夢中にさせた八束のぺ〇スは、
この初心で頑なな少女の身体をも、淫らに染め抜いていたのだった。
無防備な素人娘の肉体は、手練手管に長けた八束の思うままであった。
八束は制服のブラウスに包まれた彼女の胸をまさぐり、ブラウスを引き裂いて、ブラジャーも引き剥いで、
ピンク色の初々しい乳房を、唇で蹂躙した。
派手やかな蹂躙に、少女は口を開き、なにか言おうとし、そして言葉のすべてを呑み込んで、制服姿をその蹂躙にゆだねた。
それでも彼女はかたくななまでに、いつも通学用に愛用している分厚いだけの野暮ったい黒タイツを脚に通しつづけた。
けれども八束にとって、彼女の不器量な装いはむしろ、どんなに艶やかなストッキングよりもそそられるものになっていた。
地味すぎるほど大味な黒タイツを咬み破りながら、彼はうら若い少女の生き血に酔いしれた。

彼女の母親は、学校指定の高価なハイソックスを娘とその情夫のために買いそろえた。
みずきは母校の制服の一部が黒タイツと同じくらい吸血鬼の劣情をそそり、目をくぎ付けにすることを知っていた。
機嫌が良いときの彼女は、しばしばハイソックスを脚に通して、深夜の路を制服姿で出歩いた。
深夜の通学路は、淫らな闇へとつながっていた。
街灯に照らされるハイソックスのしなやかなナイロン生地に浮き彫りとなるツヤツヤとしたリブを、見せびらかすようにして脚をくねらせると、
よだれまみれの好色な唇に惜しげもなくさらしてゆき、気前よく咬み破らせていった。


娘を愛してくれているのだね。
みずきがいつものように黒タイツを咬み剥がれ、淫辱のかぎりをつくした挙句、裸足に革靴を突っかけて立ち去ったあと。
彼の傍らに立ったのは、みずきの父親である遠藤だった。
「きみのおかげで、遠藤家の名誉は泥にまみれてしまった。きみは、娘だけではなくて、家内のためにも仇敵なのだ」
言葉は恨みに満ちていたが、言葉遣いは物柔らかだった。
娘のみならず妻までも凌辱されしまった夫・父親の苦痛を減じるには、手段はひとつしかなかった。
妻が凌辱されたとも知らずに家路をたどる遠藤を彼は待ち伏せて、否応なくその首すじに咬みついたのだ。
吸い上げた血潮には、かすかにみずきの血と似通った芳香が含まれていた。
八束は、みずきの父親の生き血を、ゴクゴクと嚥(の)んだ。
遠藤の理性が消えるまで、八束は彼に対する吸血行為をやめなかった。
致死量近い血液を抜き取ってしまったのは、遠藤の脳裏から常識と理性を奪い去るのに必要なことだったが、
同時に彼は、遠藤の血の味にも魅了されていた。
さすがはみずきちゃんのお父さん――そう念じながら、彼の妻を犯してきたばかりのぺ〇スをそそりたて、遠藤の血を吸いつづけた。

ふらふらと自宅にたどり着いた遠藤を迎えたのは、娘を寝かしつけた妻だった。
驚いたことに妻は、見慣れた花柄のブラウスを引き裂かれ、ラベンダー色のスカートにはだれのものとも知れぬ精液を滴らせていた。
ストッキングをむしり取られた素足にも、おなじ色の忌むべき粘液はまとわりついていた。
留守宅でなにが起こったのか、彼はひと目で覚っていた。
彼は妻をねぎらい、自分も同じ相手に血を吸われてしまったのだと告げた。
いまごろ、夫婦の血が仲良く、干からびていたあいつの血管をめぐって、こわ張った皮膚を温めているんだろうな――
そういいながら、互いに互いをいたわり合うように、身体を重ねていった。

遠藤夫人は、その後も八束と逢瀬を重ねた。
八束は遠藤の妻を犯すたびに、その事実を彼に告げつづけた。
遠藤は、自分に嘘をついてまで八束との時間を作ろうとする妻の心の裡に、すでに真面目な恋が芽生えているのを直感した。
どうか、妻の想いまでは踏みにじらないでもらいたい――遠藤はただ、八束にそう希(ねが)った。
八束は遠藤の志をありがたく受け取り、妻をきみの愛人の一人にして欲しいという彼の希(ねが)いにこたえることにした。
娘が襲われたことが縁となって結ばれたふたりは、夫である遠藤の理解のもと、愛をはぐくんでいった。


遠藤が、娘と生き写しの細い目であらぬ方を見やりながら、八束を前に独り言(ご)ちた。

 血に飢えた貴男を娘が見かねて、自分の生き血を吸い取らせた。
 初めての吸血体験を楽しみすぎた娘が貧血になったのを貴男は介抱して家に送り届けてくださり、
 それに感謝した家内もまた、「娘の生き血がお口にあうようならば」といって、すすんで貴男に首すじをゆだねた。
 そして二人は恋に落ちた。
 わたしは長年連れ添った家内に裏切られはしたが、家内が実り豊かな恋を体験できたことを、わたしは夫として感謝したい。
 そして、家内の恋を祝福したい。
 遠藤家の名誉などは、よろこんで泥にまみれさせてしまおう。
 最愛の妻である真緒(まお)の貞操を、改めて貴男にプレゼントしたい。
 家内の貞操は、すでに貴殿が独力で勝ち得たものではあるけれど、改めてわたしから捧げたいのだ。ぜひ受け取ってほしい。
 それに娘の未来も、きみが開いてくれた。
 娘にとって、きみは大きな存在だ。そして、最初に識った男性だ。
 今後娘はだれかと結婚するかもしれないが、きっときみのことを忘れないだろう。
 もしも結婚した後の娘も欲しいというのなら、わたしは娘婿よりも、きみの側に立つと思う――

ありがたいことですね――奥さんも娘さんも、遠慮なく貴方から受け取りましょう。
八束はいった。
遠藤が、スラックスのすそをそろそろとたくし上げる。
淡い毛脛の浮いた脚を、黒光りする薄地のナイロンが、毒々しく輝いていた。
いま、家内の愛用しているストッキングを、黙って持ち出してしまいました。
貴男にぜひ、愉しんでいただきたくて、ね――

ちゅうっ――
遠藤の足許から、忍びやかな吸血のおとがあがった。
激しい食欲の発露に、この初老の紳士がみるみる顔を蒼ざめさせてゆくのを、ひとりの青年が息をつめて物陰から見守っていた。
前の記事
みずきの結婚
次の記事
野暮ったい黒タイツ

コメント

コメントの投稿

(N)
(B)
(M)
(U)
(T)
(P)
(C)
管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
http://aoi18.blog37.fc2.com/tb.php/4149-71519578