淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・
大病院陥落す
2022年12月22日(Thu) 13:06:35
根取市の職員が、病院にやってきた。
少しだけ、緊張した面持ちだった。
彼は院長に面会を求め、一通の書簡を手渡した。
院長はちょっとだけ顔色を変えたが、何事もないかのようにその書簡を受け取ると、事務長の岡間を呼んでいった。
「入院患者を全員、すぐに第二病棟に移すように。第一病棟の今夜の夜勤には、看護婦全員を配置してほしい。
ぜんぶでたしか――12人だったな」
「肥沼婦長を入れると、13人です。院長」
「わかった。もちろん婦長もだ」
事務長があわただしく院長室を出ていくと、入れ違いに肥沼婦長が入ってきた。
古風な白衣のすそからは、いい陽気の季節には不似合いな、もっさりとした白タイツの脚が、にょっきりと伸びている。
50にはまだ届かないはずだが・・・感情の消えた鈍い顔つきからは、婦長のぶあいそな人柄がありありと見て取れる。
「全員――って、どういうことですの」
耳障りな声で、婦長が訊いた。
「全員は全員だよ」
言いにくそうに院長がいった。
「――当院に、吸血鬼が大勢来るんだ」
婦長は初めて、顔色を変えた。
市役所からの書簡には、簡単にこう書かれてあった。
「患者収容要請 16名 うち吸血鬼3名 半吸血鬼13名
対応依頼内容 看護婦等病院職員の血液を提供可能な全量供出すること」
「看護婦が足りません」
婦長がいった。
院長が言葉を挟もうとするのを遮って、「私を入れて13名ですよね」といった。
自分も血液提供の対象者になっていることを、冷静に受け止めているようだった。
「――家内と娘たちで、頭数を合わせよう」
院長も、感情を消した顔つきで視線を窓の外にそむけた。
先陣を切って送り込まれたのは、純血種の吸血鬼3名だった。
いずれも数百歳はいっているかというほどの、干からびた冷酷な顔だちをしていた。
彼らを乗せた車は、病院ではなく、その隣に面した院長の邸の前に停車した。
出迎えた院長が白衣を翻して玄関の中に消え、3つの影たちも、そのあとを追って吸い込まれるように扉の向こうへと姿を消した。
院長夫人の静枝は、明らかに度を失っていた。
けれども、おびえる娘たちの手前、気丈に背すじを伸ばし、自分たちの血を求めて上がり込んできた吸血鬼に丁寧に会釈をした。
「すまないが――看護婦さんも全員、今夜はご奉仕するんだ。お前たちも頼むぞ」
院長はそう言い捨てると、逃げるように自宅のリビングに背を向けた。
白衣の背中ごし、朱色のスーツに身を包んだ院長夫人が真っ先に、首すじを咬まれていった。
「痛くないから・・・だいじょうぶだから・・・」
娘たちの不安を少しでも和らげようとして、夫人はつとめて穏やかな口調であったが、
制服姿の娘たちの耳には入らなかったらしい。
おそろいの濃紺のセーラー服の少女たちは、三つ編みに結わえた黒髪を揺らしながら、次々とうなじを咬まれてゆく。
ちゅうちゅう・・・
キュウキュウ・・・
生々しい吸血の音が、部屋に充ちた。
さいしょにじゅうたんの上に座り込んだのが、院長夫人だった。
立て膝をした脚が朱色のスカートのすそからあらわになった。
男は無言のまま、冷ややかな視線を彼女の足許に落とした。
濃いめの肌色のストッキングが、院長夫人のつま先を包んでいる。
男は嬉しげに口許を弛めると、夫人のふくらはぎに、ストッキングの上から唇を這わせてゆく。
パチパチとストッキングがはじける音がした。
かすかな音とともに、薄っすらとした裂け目が、上下に拡がってゆく。
強く抑えつけた掌の下で、母親の穿いているストッキングが皺くちゃにされるのを、長女の真奈美は見た。
真奈美は、通学用の黒のストッキングを穿いていた。
母親にならって、よそ行きの装いを選んだのだ。
吸血鬼を悦ばせるために――
院長夫人は、お客さまをもてなすのがきょうのお勤めですよといって、長女にストッキングの着用をすすめていた。
うつ伏せにされた院長夫人が、ふくらはぎに押し当てられた唇と舌に、肌色のストッキングを大きくよじれさせてゆく傍らで、
やはりうつ伏せになった真奈美の足許から、薄墨色のストッキングが妖しくうねり、咬み剥がれていった。
次女のはるかは、母と姉とがうなじを咬まれ、足許を辱められてゆくのを、恐怖のあまり両手で口許を抑えながら見守っていた。
はるかを獲物に狙った男は、しばらくの間彼女のツヤツヤとした黒い髪を撫でるばかりで、すぐに毒牙を剥きだそうとはしなかったのだ。
背後にまわった吸血鬼をふり返るようにして、はるかはおびえた上目づかいで、哀願するような涙目で吸血鬼を見つめた。
吸血鬼はそろそろとはるかの足許にかがみ込むと、白のハイソックスに包まれたふくらはぎに、おもむろに食いついた。
「ひっ・・・」
あげかけた悲鳴をこらえながら、はるかは足許に拡がる真紅のシミに、身をすくませていた。
病院の正門に乗りつけられたマイクロバスから、無表情な男たちがぞろぞろと降りてきた。
だれもが、この街の住人で、この病院を利用した者も中にはいた。
その中の1人、中瀬次平(56)はつい先日咬まれて、半吸血鬼になっていた。
一人息子の俊作(33)も、夫婦もろとも咬まれていた。
夫婦で散策していた夕刻にひとりの吸血鬼が俊作の妻・絵美(28)に目をつけて牙をむきだして迫った。
俊作はもちろん妻を守って立ち向かったが、すぐに圧倒されてしまい、首すじを咬まれて大量の血液を喪失してしまった。
その場で倒れた夫に取りすがる絵美の首すじを、無慈悲な牙が冒していた。
若い夫婦は、したたかに血を吸い取られた。
絵美はスカートを穿いていた。
吸血鬼を伴い帰宅した夫婦は、どちらから言うともなく、代わる代わる自身の血液を吸血鬼の干からびた口にに含ませていった。
彼らは、この街に巣食う吸血鬼が、長い靴下を履いた脚に好んで咬みつく習性を知っていた。
俊作は、たしなんでいた球技のユニフォームであるストッキングをひざ下まで引き伸ばして咬ませてやり、
太目のリブが流れるふくらはぎに、点々と血潮を散らしていった。
絵美も夫にならって、薄手のストッキングを取り出して脚に通した。
そして、夫の前でいやらしくいたぶられ咬み剥がれながら、血を吸い取られていった。
若い血のほとんどを吸い取られた俊作は絶息して、妻が凌辱されてゆくのを薄まる意識のなかで見せつけられる羽目になった。
体内の血液のほとんどを喪った俊作は、半吸血鬼となった。
半吸血鬼となって嗜血癖を植えつけられると、血に飢えた者の気持ちがわかるようになっていた。
彼は自分たちの血を吸った吸血鬼を改めて歓迎した。
「絵美に惚れてくれるなんて、あんたも目が高いな」
などと、夫婦ながら血を吸い取った男を相手に軽口をたたいた。
自分の妻がまだ若く、二十代のうちに血をあてがうことができてラッキーだったとも言った。
絵美もまた、自分を犯した吸血鬼に夢中になっていた。
夫が在宅なのもかえりみず、気に入りの服でめかし込むと、グレーのストッキングの脚をくねらせて吸血鬼を挑発した。
俊作も、最愛の妻を吸血鬼がひと晩じゅう愛し抜くのを、昂りながら見守りつづけた。
俊作の母の涙子(るいこ、52)が嫁の不義に気づいたのは、それからすぐのことだった。
息子の家を不意に訪れたとき、絵美が愛人を相手に組んづほぐれつの情事に耽っているのを目にしたのが、彼女の運命を変えた。
涙子は、夫しか識らない身体だった。
いちどは毅然と、嫁の愛人の振舞いを咎めた涙子だったが、すぐに悲鳴をあげて逃げ回ることになった。
そして、絵美に羽交い絞めにされながら、首すじに牙を埋め込まれていった。
澱んだ赤黒い血が、涙子の緋色のブラウスにほとび散った。
妻の帰りが遅いのを心配した次平が息子の家に着いたときにはもう、妻は妻ではなくなっていた。
スカート一枚だけを腰に巻いて、破けたストッキングを片脚だけ穿いたまま、
リビングのフローリングの床に粘液をなすりつけながら、涙子は七転八倒していた。
次平は逆上したが、息子同様吸血鬼にはかなわなかった。
中瀬家の血は、吸血鬼の口に合ったらしく、彼も息子と同じように、血液のほとんどを気前よく飲み摂らせる結果になっていた。
中瀬家の女ふたりを支配下においた吸血鬼は、日本婦人の奥ゆかしい貞操を勝ち得た返礼に、夫たちを半吸血鬼に変えたのだ。
父親と息子は、吸血鬼の忠実な協力者になっていた。
バスを降りると中瀬次平は、息子の俊作をかえりみて、いった。
「真知子さんはお前がやるんだぞ」
真知子さん――この病院に勤める看護婦で、隣家の村瀬家の一人娘だった。
「じゃあ父さんは、佐奈子さんをお願いするね」
佐奈子さん――俊作の妻・絵美の妹で、この春に看護婦になったばかりの新人である。
看護婦たちは、ナースステーションに集められていた。
13人全員は入りきれないので、半数くらいの看護婦はロビーに立ち尽くしていた。
いずれ劣らぬ、肉づきたっぷりな健康そうな脚が、白衣のすそから伸びていた。
どの脚も、力仕事に耐える強さを帯びた脚だった。
血色のよい十二対のふくらはぎが、純白のストッキングに、淡いピンク色に透けている。
向こうからばたばたと、ざわついた足音が聞こえてくると、看護婦たちの間に無言の緊張が走った。
どんなときにも冷静な彼女たちだったが、
自分たちの血を経口的に摂取されるなどという経験はもちろん初めてだった。
真っ先に現れたのが俊作だった。
俊作は看護婦たちの中から村瀬真知子の姿をみとめると、まっすぐに歩み寄り、会釈抜きで肩を抱くと、首すじに咬みついた。
「きゃあッ!」
真知子の叫び声が、看護婦たちの恐怖を倍加させた。
続いて歩みを進めてきた次平が、友近佐奈子を引き寄せると、
「お、おじ様・・・っ!?」
と声を震わせる佐奈子を羽交い絞めにして、やはり首すじに食いついた。
節くれだったその掌は早くも、白衣のうえから胸をまさぐりはじめている。
「絵美の代わりに、わしの相手をせえ」
という呟きを、俊作は耳にした。
ほんとうは父は、絵美のことを犯したかったのだと気がついた。
家に帰ったら、絵美を襲わせてやろう――不吉な想いを脳裏にゆらめかせながら、俊作は俊作で真知子の白衣のわき腹に、グイッと牙を食い込ませていった。
落花狼藉だった。
ほかの半吸血鬼たちも、てんでに看護婦たちに迫り、抱きすくめてゆく。
抵抗は禁じられていたので、彼女たちは少しの間逃げ惑っただけで、一人残らずが飢えた掌を白衣に食い込まされてしまっている。
1人、また1人と、失血のあまり尻もちを突くものが続出した。
白亜の壁や床に鮮血が飛び散り、血だまりが澱んだ。
吸血された看護婦たちは、既婚未婚を問わず、犯される運命だった。
俊作が餌食にした村瀬真知子は、来月結婚を控えていた。
真っ白なパンストを引き破り、片方だけ脱がして、ショーツを足首から抜き取ってほうり投げ、
逆立つぺ〇スを白衣の奥へと強引に忍ばせて、太ももの奥の生硬な秘所を突き刺していった。
俊作は、真知子が処女だと気がついた。
次平は息子の嫁の妹を相手に、ぞんぶんに腰を上下させている。
「あんたぁ、生娘じゃなかったんだのお」
無神経な声がロビーに響き渡り、佐奈子は羞恥に顔を覆った。
「処女じゃなかったのなら・・・せめてけんめいにご奉仕するのよ」
傍らから佐奈子をたしなめたのは、肥沼婦長だった。
彼女は気丈にも、怯える若い看護婦たちをかばうように先頭に立って、真っ先に首すじを咬まれていた。
ほかの看護婦がそうされたように、彼女もタイツを片方だけ脱がされていた。
もっさりとした白タイツに血を滲ませながら、彼女はぶきっちょに、腰を上下させていた。
婦長は、夫を呼んでいた。
自分が犯されるところを見せるためである。
中瀬親子もそうだったが、彼らは好んで夫婦者を襲った。
まず夫の血を飲み尽くして、半死半生の傍らでその妻を犯して見せつけるのである。
けしからぬ嗜好だったが、血を抜き取られた男たちはむしろ嬉々として、自分の妻が凌辱される光景を見届けていった。
配偶者のいる看護婦たちは、できる限り夫を呼び寄せるようにと言われていたが、
ほとんどの看護婦は、自分が犯されるところを見られることをきらい、指示に従っていなかった。
婦長は、院長の指示に忠実に従っていた。
肥沼氏は勤務先から駆けつけて、妻が首すじに食いつかれるのを間近に見た。
彼は妻を狙う吸血鬼の前に割って入って、妻を庇おうとしたが、返り討ちに遭ってごく短時間に血液のほぼ全量を飲み尽くされてしまった。
不愛想な顔つきの肥沼婦長だったが、夫のためには良い妻だったらしい。
気絶寸前の夫は、辱めを享ける妻の掌を握り締め、妻も時おり気丈にその手を握り返していた。
半吸血鬼は、つい先日までふつうの市民だった。
看護婦と個人的に顔見知りの者もいたし、入院して世話になった者もいた。
入院した時に一番親身になってくれた看護婦を相手に選んだ者もいたし、
親友の婚約者を息荒く組み敷いていった者もいた。
看護婦たちは、今は一人残らず血の海に淪(しず)み、
ひたすらうら若い血液を啖(くら)われ、純白のストッキングを蜘蛛の巣のように引き破られ、白衣のすそを割られていった。
死屍累々・・・という感じだった。
死にきれない看護婦たちのうめき声が、ロビーに充ちていた。
もちろん、半吸血鬼たちは、彼女たちの生命を奪うことなない。
彼らはいずれも妻や母親、娘を吸血鬼に食われていて、その見返りにきょうの恩典に預かったのだ。
事務長の岡間が姿を現したのは、飽食が終わりかけたころだった。
彼は院長から、看護婦たちの介抱を命じられていた。
夫を呼んだ看護婦は、自分の夫に介抱されていたが、そうではないものが多かった。
岡間は事務員たちを指揮して、一人が肩を抱え、もう一人が脚を持ち上げて、看護婦たちを病室に運び込んでいった。
彼の風体は異様だった。
看護婦の制服を着用していたのだ。
腰にはスカートを着け、むき出しの脚には白のストッキングを通している。
まだ血を吸い足りないものがいたときのために、看護婦に扮して血を与えるためである。
幸い、13人の半吸血鬼たちは、きょうの獲物に満足したらしい。
それぞれが満足すると、てんでに引き揚げていった。
なかには、放心状態の看護婦の手を引いて、そのまま病室にしけ込むものもいたし、
それどころか顔見知りの看護婦を犯した者は、自宅や彼女たち本人の家に連れ去ろうとするものもいた。
だれも、制止する者はいなかった。
ナースステーションやホールに居合わせて病室に運び込まれたり半吸血鬼に連れ去られた看護婦は、12人だった。
1人足りなかった。
岡間は白のストッキングの脚を行きつ戻りつさせながら、ドアが半開きになった病室をひとつひとつ見て回った。
最後の1人を見つけたのは、そういう病室のひとつだった。
個室のベッドのうえで、看護婦が一人、年配の半吸血鬼に組み敷かれて犯されていた。
ストッキングを剥ぎ取られて剥き出しになった片脚はベッドのうえで立て膝をしていて、
もう片方の脚は、ひざ下までずり降ろされたストッキングを皺くちゃに弛ませながら、床に突いていた。
年配男は無同情に女を抑えつけ、荒々しく性欲を満たしてゆく。
中年のその看護婦は、紅を穿いていない薄い唇から、くいしばった白い歯を覗かせながら、恥辱に耐えていた。
「だいじょうぶか」
岡間は看護婦に声をかけた。
「だい、じょう、ぶ・・・」
女はかろうじて、こたえた。
看護婦の上にまたがっていた男は、やがて得心がいったらしい。
あらわにした股間から一物を引き抜くと、満足そうにひと息ついて、事務長をふり返って、いった。
「奥さん、ええ身体しとるのお。うらやましいワ」
「恥ずかしい」
岡間看護婦は、毒づくようにそういって、半裸に剝かれた身体を裂けた白衣で覆った。
「また楽しもうぜ、こんどは旦那抜きで」
男はヌケヌケと、岡間看護婦をからかいつづける。
「うちのやつは淫乱看護婦ですから、時々メイク・ラブをお願いしますよ」
夫の岡間まで、そんなことをいう。
さっき目の前で展開された熱烈セックスが、妻の本心だと、彼はよく心得ていた。
気の合った者を見つけて、ふたりで示し合わせて、早めに個室にもぐり込んだのだろう。
男が行ってしまうと、岡間看護婦は夫にいった。
「ほかの人たちは?」
「なんとか片づいた」
あくまで事務的なこたえだった。
ベッドの片付けられた広い病室に、
白衣を血で濡らした看護婦たちが横たえられている。
だれもが放心状態、失血状態。
立て膝をしているもの。
大の字になって伸びているもの。
裂けた白衣からこぼれ出た胸もとを、恥ずかしそうに押し隠すもの。
そんな同僚たちの間をまたいで通る岡間看護婦の足許には、
ハイソックスくらいの丈に破られた白のストッキングが、ふしだらな弛みを帯びていた。
3日後。
院長室に、肥沼婦長がいつもの仏頂面で現れた。
「看護婦は全員、復帰しました」
淡々と告げて立ち去ろうとした婦長の足許に、院長が目を光らせる。
いつもの厚ぼったい白タイツではなく、白いふくらはぎが薄地のストッキングに透けていた。
婦長のストッキングは光沢を帯びていて、毒々しいギラつきさえよぎらせている。
「驚いたね」
院長は、顔見知りの患者のほうをふり返った。
患者は婦長の夫の肥沼だった。
彼の首すじには、赤黒い咬み痕がふたつ、痣のように浮いている。
「どうやら先日の騒動で出逢った男と、すっかりウマが合ったようなんです」
情夫はもっさりとした白タイツより、つややかな薄地のナイロンを愛でたがっていた。
それに好意的に応えた妻は、退勤の途中寄り道をして、飢えた吸血鬼のために光沢入りのストッキングを破らせてやっているという。
市で一番の大病院は、こうして吸血鬼の手に堕ちた。
看護婦の不足分を立派に補った院長夫人も、娘たちも。
今ごろは立派なお屋敷の奥で、パンストやハイソックスに卑猥なよだれを塗りつけられて、
スーツや制服のスカートを、毒々しい精液で濡らされているころだろうか。
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