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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

吸血鬼に狙われた夫婦の、寛容な対応

2023年02月04日(Sat) 19:54:38

あなた、この方はいったい、、、
妻はそこまで言いかけて、絶句した。
素早く背後にまわった吸血鬼に、首すじを咬まれたのだ。
さっきまでわたしの身体から、働きざかりの血をたっぷりと吸い取った彼は、
わたしの妻の生き血も、喉を鳴らして美味そうに漁(あさ)り獲ってゆく。
おびただしい血を喪ったわたしは、吸血鬼の性(さが)を植えつけられてしまっていた。
長年連れ添った妻の安否を気遣うよりもむしろ、
三十代の人妻の活き活きとした血に酔い痴れる彼の満足感に、同感を覚えていた。

血を吸いあげるゴクゴクという音が、リズミカルにわたしの鼓膜を浸した。
妻が生命を落とす危険はなかった。
大人しく血液を提供しさえすれば必要以上の危害は加えられないことも、彼との交際を重ねるうえで熟知していた。
むしろ彼の友人の一人として、かち獲た獲物に彼が満足していることが、むしょうに嬉しかった。
たとえそれが、最愛の妻だったとしても――

わたしたち夫婦の血液が、干からびた彼の喉をおだやかに潤してゆく。
2人で力を合わせて、彼の喉の渇きを飽かしめているのだ。
夫婦ながら抜き取られた血液が、干からびた彼の血管を緩やかにめぐり、荒涼殺伐とした彼の心象を宥めてゆくのを感じて、
えもいわれない歓びが、わたしの胸をひたひたと浸していた。

仰向けに倒れた姿勢のままぼう然と天井を見あげる妻は、その身をめぐる血潮を好き勝手にむさぼらせてしまっている。
気絶した人間の血は、自由に漁り獲ってよい。
それが彼らのおきてだった。
もしも妻が、自分の血を彼らに与えることを希望していたとすれば、いまの彼女の振舞いは、吸血鬼のためのもっとも適切な応接だった。

ひとしきり妻の身体から血液を吸い取ってしまうと、彼は顔をあげてわたしのほうに視線を投げた。
口許にも、頬にも、ばら色のしずくをテラテラと光らせている。
さすがはあんたの奥さんだ。わしに対するもてなし方をよぅわきまえておいでぢゃな。
そんなはずはない、、、
彼女はただ、彼の腕のなかでうろたえ抜いて、好き放題に血液を摂取されてしまっただけなのだ。

紹介があとさきになってしまいましたね。
わたしの家内です。
富美子といいます。
今年で38になります。
貴男にとっては、食べごろだったのではないでしょうか?

わたしがいうと、彼も語った。

富美子さんの血液型はO型だ。ご主人といっしょだね。
処女のままあんたに嫁いで、浮気歴はない。
身持ちの良い奥さんだ。
几帳面で、規則正しい日常を送っていて、身体のケアもきちんとしている。
だから、血の味も良い。
齢より若々しい、熟れて麗しい血液をお持ちでいらっしゃる。
わしにご紹介くださるのは本意ではなかろうが、
わしはあんたの奥さんに惚れてしまった――

困ります。迷惑です。
うわべは拒みながらも、わたしは恋を告白された少女のように、胸をドキドキとはずませていた。
妻のことをたんに血液を摂取する対象としてしかあしられないよりも、
一人の女として興味をそそったことが、誇らしくもあり嬉しくも感じたのだ。

いつの間にか目ざめた妻が口をはさんだ。
「このかた、吸血鬼・・・?」
「ああそうだ。親しくしている友人なんだ。
 引き合わせるのがあと先になってしまったね」
わたしはこたえた。
お友だちなのね、と、妻はいった。
「だから時々、彼にはぼくの血を吸わせてあげているんだ。
 ぼくの血は、彼の好みに合っているそうだ。
 どうせ痛い想いをして吸い取られるなら、美味しく飲んでもらったほうが嬉しいと思っている――」
「だから、貴方の血を・・・?」
「そう。いつものようにあげていたら、とつぜんきみが入ってきた」
「わたくし、びっくりしてしまって――」
自分が血を吸われてしまったことよりも、
わたしの友人のまえで粗相がなかったかと、妻はそちらのほうを気にかけていた。
所帯持ちの良い彼女らしい反応に、彼とわたしとは安堵の目配せを交わしあう。

「貧血を起こしたね?だいじょうぶかい?」
わたしが気遣うと、妻はゆるやかにかぶりを振った。
「イイエ、だいじょうぶ。わたくし、体は強いのよ」
妻は気丈にこたえた。
初めて遭った吸血鬼に対して、幸い妻は嫌悪も恐怖も感じないようだった。
夫の親友として紹介されたこともさることながら、
吸い取られた血液と引き替えに体内に注入されてしまった毒液が、彼女をそうさせたのだろう。
妻は吸血鬼に優しく会釈を投げると、いった。
「いかがでしょうか?わたくしの血は、お口に合ったのでしょうか?」
妻はさぐるような目で、吸血鬼を見た。
自分の奥底まで識られてしまったかのような羞恥ににた感情が、妻の横顔を微かに翳らせていた。
「今年出逢ったどんな人妻よりも、美味でしたぞ」
吸血鬼な満面に笑みをたたえて、妻に言った。
「いやな方!」
妻はおどけて、彼の背中をどやしつけた。
彼が言外に含めたエッチな意図を、半分くらいは理解している様子だった。

――厚かましいお願いだが、
と、彼は前置きして、
「奥さんの血をもう少しだけ、恵んではいただけまいか?」
そういって、妻とわたしとを、等分に見つめた。
妻の生き血については、わたしにも夫としての発言権があると言いたげな様子だった。
妻はわたしを見て、良いかしら?と小声で訊いた。
彼女に応えるかわり、わたしはいった。
「よろこんで進呈しましょう。わたしに遠慮は無用です」
彼よりもむしろ妻のほうが、嬉しげにわたしを見返した。
では――というように、妻はおとがいを仰けて、吸血鬼に向き合った。
無防備にさらされたうなじに、鋭利な牙がゆっくりと刺し込まれてゆく。
痛みよりもむしろ心地よい疼きが伝わっているのが、彼女の顔色でわかった。
静かに音を立てて妻の血が啜り取られてゆくのを、
わたしはズキズキと胸をはずませて見入っていた。
ネッチリと食いついてくる牙に酷たらしい傷をつけられながら、
妻もまた自分の血を飲み耽る喉鳴りに聞き惚れるように、ウットリと目を瞑り吸血されていった。

男はわたしの妻を抱きすくめて、30代の人妻の熟れた血に酔い痴れてゆく。
吸血鬼に迫られた女はふたたびベッドに倒れ込みながらも、心尽くしのもてなしを続けて、血を捧げ抜いた。

男の抱擁から開放されると妻は、ふらつく頭を抑えながらも気丈に起きあがった。
気遣うわたしの目に「だいじょうぶ」と応えると、
姿見の前に身をさらし、首すじにつけられた咬み痕を、うっとりと眺めた。
首のつけ根のあたりに2つ、赤黒い痣がくっきりと刻印されている。
自分が吸血鬼の所有物になった証しを目にして、彼女は嬉しげに白い歯をみせた。
歯並びの良い前歯だった。
「わたくしのブラウス、汚さないでくださったのね?」
姿見に映された傷口に見惚れながらも彼女は、身に着けた衣裳を彼が毀損していないことを確かめると、
妻は自分の血を吸った男に、称賛のまなざしを投げた。
「ほんとうは・・・きみの服を汚したがっていたのだよ」
わたしは彼女に教えてやった。
餌食にしたご婦人は装いもろとも辱め抜くのが、彼の好みなのだと。
じゃあ汚して。
妻は驚くほどあっさりと、身に着けた衣裳を血濡らされてしまうことに同意した。
「代わりのお洋服、おねだりしても良いかしら・・・?」
こういうときの甘えた上目遣いは、妻のもつ魅力のひとつだった。
「もちろん――」
わたしも、気前の良い夫の顔になっていた。
では、もっと噛んで。
妻はにこやかに、男にいった。

絨毯のうえに抑えつけられて。
妻は唯々諾々と、三たび咬まれてゆき、
引き抜かれた牙からしたたり落ちるちしおで、真っ白なブラウスをしたたかに濡らされてゆく。
飢えた吸血鬼に襲われて、その素肌を魔性の牙の犠牲にされてゆく貴婦人を姿見のなかに認めながら、
妻は満足そうにまた、白い歯をみせた。

脚をイタズラしても良いかね?
吸血鬼が妻にそう囁くと、彼女はけだるげにベッドににじり寄って腰を下ろした。
ストッキングを脱ごうとした妻の掌を軽く抑えると、
彼女の足許を薄っすらと彩るナイロン製の生地のうえに、好色な唇を這わせてゆく。
「まあ、いやらしい・・・」
潔癖な婦人としては当然な批難を口にしながらも、
唾液をヌメらせながらストッキングをいたぶる卑猥なやり口を、妻は拒もうとはしなかった。
ためらいもせずに自分から脚を差し伸べて、
気品をたたえた足許の装いを男の愉しみに供してゆく。
自分の穿いているストッキングが、よだれをたっぷりとしみ込まされて、ふしだらによじれ、皺くちゃにされてゆくのを、
妻は面白そうに見おろしていた。
そして、求められるままに、ストッキングを惜しげもなく咬み破らせていったのだ。

吸血鬼はもはや、人妻を襲う獣と化していた。
男の荒々しい息遣いに切なげな吐息で応えながら、
夫婦の褥のうえに抑えつけられて、
迫られた唇に唇を合わせてゆく。
首すじに熱っぽく吸い着く唇が、べつの意図をもっていることに気づきながらも、
彼女はイタズラっぽい笑みをチラチラとわたしのほうに投げながら、
少しずつブラウスをはだけられ、
スカートの奥に手を入れられて、
破れたストッキングをずり降ろされてゆく。
失血のあまり身体の自由を奪われていたわたしは、
悪友の好色な腕のなかから最愛の妻を救い出すことができずにいた。
それを良いことに、彼はわたしだけのものだった妻の貞操を、モノにしてしまおうとしている――

わたしだけの妻が、ほかの男に奪われようとしている。
夫としての人並みな危機感に苛まれながらも、
そうした苦痛や羞恥すらも。わたしは愉しみはじめてしまっていた。
恥ずべき愉しみだった。忌むべき歓びだった。
けれども、血液もろとも人並みな理性を吸い取られたわたしはもはや、どうすることもできなかった。
妻を吸血鬼の意のままにさせてしまうこと。
それは夫としては恥ずべき行いだと承知していながらもなお――
わたしは妻の貞操の危機に、いい知れぬ悦びを感じはじめてしまっていた。
レイプに似た荒々しいあしらいに、妻もまた抗いながらも応えてゆく。
夫の親友である吸血鬼に理解を示して気前よく吸血に応じた妻は、
熟れた人妻の生き血を餌食にされてゆくことに歓びを植えつけられてしまっていたが、
こんどは女として獲物になることさえも、受け容れようとしている。

うす茶のスカートが、じょじょにせり上げられてゆく。
ストッキングを片方脱がされた脚が、白蛇のように淫らにのたうち、くねってゆく。
裂き堕とされた肌色のパンティストッキングがずり落ちて、ハイソックスほどの丈になって、ふやけたように妻の足許にまとわりついている。
健全なるべきわたしの令夫人の貞操は、このようにして汚された。
手練手管に長けた吸血鬼を相手に、ユサユサと身体がしなるほどにあしらわれて。
妻は完全に手玉に取られ堕ちていった。
荒っぽいロマンスに酔い痴れてしまっていた。


決めごと、しませんか?
嵐が過ぎ去ると、妻がいった。

わたしは再び彼の牙を首すじに埋め込まれて、ふたりが熱烈なロマンスにうち興じるための原資として、したたかに血を吸い取られてしまい、絨毯のうえに転がされていた。
思う存分血を抜き取られたあとの、奇妙にスッキリした気分に、わたしは浸されていた。
妻の細腰にくどいほどペニスを突きたてていった吸血鬼に対しても、
悪友の不埒な挑発に大胆に腰を振って応えてしまった妻にたいしても、
怒りの感情は湧いてこなかった。
ふたりのセックスはピッタリと息が合っていて、ヒロインがわたしの妻だという以外、申し分のないカップルに見えた。
妻は不倫の恋人を得たことを、わたしは妻が恋人を得たことを、悦んでいた。

妻はスーツのジャケットを、ブラウスをはぎ取られてむき出しになった肩に羽織り、片方だけ引きちぎられたスリップの肩ひもをもてあそんでいた。
めくれ落ちたスリップからは、豊かな胸を片方だけ、無造作にさらけ出している。
頭の後ろにアップにしてまとめあげていた黒髪はほどかれてジャケットの肩に乱れかかっていた。
お嬢さんのように、と言いたかったが、ふしだらに波打つようすはむしろ、娼婦のそれを連想させた。

「ごめんなさい、楽しんじゃった。」
ふだんにない稚なげな調子で、妻が呟いた。
「俺もだ。奥さんなかなかやるね。」
吸血鬼は、イタズラっぽく嗤った。
「悪かったな、ご馳走さん。」
わたしに向かって告げられたのは、あっけらかんとした謝罪だった。
「恥ずべきことに、どうやらぼくもそうらしい。」
わたしも告白した。
妻が犯されているあいだじゅう、わたしのペニスも逆立ちせんばかりに、昂りつづけてしまっていた。
それを吸血鬼も妻も目にしていたが、どちらの目にも軽蔑や批難の色はなかった。

「決めごとって、どんな?」
妻の申し出に、だいぶ間をあけてわたしは訊いた。
「貴方はこれからも、このかたに血を差し上げるおつもりね?」
妻がいった。
もちろんだ、と、わたしはこたえた。
「だとすると、わたくしのロマンスも受け容れてくださるおつもり?」
妻の瞳に、いくらかのためらいと不安とが浮かぶのを見てとると、わたしほいった。
「きみは、ぼくの妻を愛してくれますか」
向けられた問いに、彼は言下にこたえてくれた。
「もちろんだ」
「ありがとうございます。妻を奪われた甲斐があります」
「でも、奥さんをきみの手から奪い取ろうとは思わない。
 あくまでも、きみの令夫人のまま犯しつづけ奪い尽くしたいのだ」
「嬉しいです――貴男に妻を奪われて、満足です。
 貴男を家内の恋人として、ぼくたちの家庭に迎えたい・・・」
言いながらわたしは、胸が激しく掻きむしられるのを感じた。
それは無念さや屈辱からではなく、危険な関係を自ら受け入れることへの、ときめきによるものだった。


いまでは、三人のなかでは、ふたりのロマンスはこのように理解されている。

彼は人妻の生き血が好物だった。
ぼくはさいしょから、最愛の妻を彼の獲物として捧げたい感じていた。
人妻の生き血に飢えていた彼は妻を襲って生き血を美味しくむさぼり尽くしてくれた。
そればかりか彼は、妻に対して女としての関心を抱いてくれた。
妻は彼の吸血癖に理解を示し、彼の欲求にキチンと応えるべく、親友の妻として自身の血で渇きを飽かしめることに同意した。
そして、迫られるままに肌身を許し、夫であるぼくの前でロマンスを実らせた。

ぼくの前で結ばれた愛の儀式は、ぼくに対する裏切り行為だとは思っていない。
親友がぼくと同じ女性を好きになってくれたことを嬉しく思い、ふたりのロマンスを心から祝福している――
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