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妖艶なる吸血

淫らな吸血鬼と倒錯した男女の織りなす、妖しいお伽噺・・・

ベテランOLの息抜き

2005年09月04日(Sun) 08:02:28

奈津子は隣の課のベテランOL。
男勝りな性格のせいか、三十そこそこになるのにまだ独身。
キビキビと働いている身のこなしは小気味よいくらいにセクシーなのだが。
周囲の男性が明らかに引いちゃっているのがはた目にもわかるくらいだった。

オフィスの一番隅にある個室。
昼休みになったり、人目が鬱陶しくなったりすると、よくここにきてぼうっとすることにしている。
突然ドアが開くと、奈津子がつかつかと歩み寄ってきて、切羽詰った口調でこういった。
「ストッキング、破ってくださらない?」
え?と訊きかえすことすら許容しない、といわんばかりにキッとこちらを見すえる、一重まぶたの大きな瞳。
「いいんですか?」
そわそわと動く体がひとりでに、廊下のあたりに人影のないのを確かめ、ドアの鍵をかけ、イスに座って脚を組む彼女のまえにかがみ込んでいた。
「男が跪くと、なんだか嬉しい」
奈津子は、フッと呟いた。
女王様のほうが似合いそうな彼女。それなのにこんどは震える声色で、
「ね、早く、破ってくださらない?」
睫毛が濡れているように見えた。

目のまえで組まれて交叉した一対のふくらはぎ。
新人OLのような初々しさの代わりに、豊かで柔らかそうな肉づきが、迫ってくるような濃い色気をたたえている。
まず、絶妙なプロポーションといってよい。
か弱さをそぎ落とした、磨き抜かれた武器のようなたくましさ。したたかさ。そしてしなやかさ。
それが、目線の間近かで、テカテカとしたナイロンの妖艶な光沢に包まれている。
おそるおそる、そうっと手を伸ばし、ふくらはぎを撫でつける。
子供だった昔、イタズラをする決心のつかないでいるときのような気分。
しかしそんなためらいも一瞬のこと。
ぱりっ。
ちょっと爪をかけただけで、奈津子のストッキングはむざんに裂けて、足許から剥がれた。
チャッ・・・チャッ・・・
息を詰めて。熱っぽい目をして。
制服のスカートの下から、奈津子のストッキングを引き剥ぎ、むしり取ってゆく。
「ありがと。」
いつか行為に夢中になっていた頭の上で、すうっとひと息、深いため息をした彼女。
ボロボロにすりむけたストッキングをあまさず、形のよいふくらはぎから剥ぎ取ってしまうと、彼女はうつむくようなそぶりで会釈をし、いままでどおり背筋をピンと張りつめて部屋から出て行った。
ノーストッキングのままで。

一瞬でもね。緊張がほぐれるのよ。そうしてもらうと。
いつだか、コーヒーを飲みながらそう呟いた彼女。
凌辱に似た思い切り無作法な仕打ちが、ストレスに病んだベテランOLにとっては一服の清涼剤になっていた。
こんど頼まれたときには、破く前に唇で吸ってやろう。
そう思ったときにはもう、カツカツと響くハイヒールの音は彼方に消えている。
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